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「見える化」したら成果が出る!フリーランサーのための時間管理術 #2. 在宅ワークの落とし穴

在宅ワークの落とし穴

在宅ワークなら通勤の必要がないから使える時間が増えると思っていませんでしたか。私は思っていました。特に通勤に2時間半、片道2時間半かかっていた勤務先もあったので、それがなくなるということは、往復だけでも5時間がプラスできると思っていたんですね。

でも、在宅ワークには落とし穴があります。まず一つ目、職住一体というのは、思っているよりも厄介だということです。そして2点目、これはあなたも想像できると思うんですが、怠けようと思えばどこまでも怠けられるということなんですね。

この2点から、組織に属して働く方が楽な面があると言えます。

職住一体は厄介

職住一体は厄介ということですが、これはどういうことかといいますと、仕事には時間、場所、タスク、役割、人間関係という要素がありますが、この境目が全部なくなるということです。仕事の時間、仕事の場所、仕事のタスク、仕事上の役割、仕事上の人間関係というのとプライベートの時間場所、タスク、役割、人間関係っていうのは、別々なんですが、この境目が、職住一体によって全部なくなってごちゃごちゃになってしまいます。

これが混乱の大きな原因の一つです。

通勤があるとまったく違います。私は病院などの医療機関にずっと20何年か通勤していました。どういう流れで一日が動いていたかというと、起床して、支度をして通勤して、勤務先についたら仕事をして退勤して、買い物をして帰ってきて家事をして、セルフケアをして趣味の時間があって、寝る。そんな流れでした。

通勤していたときの流れを見直すと、起床は家にいる時間、そして通勤というクッションがあって、勤務先で働きます。勤務先では仕事の人間関係タスク、時間管理全て勤務先の決まりに従って動いていきますよね。

そして仕事が終わったら買い物をして帰ってきます。図を見てください。家事、セルフケア、趣味、睡眠、このピンクの部分は全て家の中、つまり自分のプライベートエリアで行われることです。なので、このプライベートなピンクの字の部分と、黒字で書いた外にいる部分(通勤、買い物)と赤字の仕事の部分が全部綺麗に区分されていたんですね。

ところが職住一体になった途端にこれが全部ごちゃごちゃになってしまいます。時間、場所、タスク、役割、人間関係が、職場に出勤することで自動で切り替わっていたのが、これらが全て一緒くたになってしまいます。

つまり、仕事をしながら買い物のことが気になったりします。そういえばあれやらなきゃっていう家事を思い出して家事を挟んでしまうとか、そういえば趣味のことで連絡する人がいるんだと思って、作業の手が溜まってしまう。そんなことが簡単に起こる環境なんですね。なので職住一体の場合は、自分で意識的に切り替えをしていかなくてはいけません。

なまけようと思えばどこまでもなまけられる

さあ、次に怠けようと思えばどこまでも怠けられるという話をします。改めてお話することでもないかと思うんですが原因は二つあります。一つは組織のように強制力がないということです。時間に縛られているわけでもないし、ノルマに縛られているわけでもない。自分で設定するだけなんですね。だから強制力はありません。

二つ目は、職場と違って、趣味の品も家事もすぐ手の届くところにあるということです。例えば今私の手元には、スマートフォンが2台あります.。そしてタブレットもあります。それから、飲み物もあります。そして、何歩か歩いただけで、キッチンにつきます。そして洗濯機もすぐそこにありますという環境なんですね。だから怠けるというと言葉が悪いですが、気を散らす要素がたくさんあると言えます。

そして誘惑が多いです。受験勉強の時を思い出していただくと、よく分かるのではないでしょうか。いや、私は意志が強いっていう方はいらっしゃるかもしれませんが、受験勉強も部活も引退して、さあ、これから受験勉強に専念しますよね。部活の時間がなくなった分勉強する時間ができたはずなんですが、いざ机に向かってちょっとお茶入れてこようとか、席を立ってしまう、漫画に手が伸びてしまう。そんなふうに集中を遮る誘惑ってすごく多いです。それと同じことが、大人になっても環境としてはあるということです。

したがって、職住一体というのは決して便利ではなく厄介なものなんだというふうに、あなたの認識を改めてください。この前提を持っているか持っていないかで、取り組み方が変わります。この前提の上で対処法を考えていくというのが現実的な時間管理に繋がります。

フリーランサーの特殊性

先にお断りしておきます。フリーランサーの場合、時間管理だけで解決するものではないです。時間管理とタスク管理、目標管理そして自分のスキルレベルがどうかということは切り離せません。時間管理だけ上手くなれば、タスクが進むのかというとそうでもないということは想像していただけるかと思います。

例えば、目標が高すぎるがためにこなすべきタスクが多すぎて時間の中に収まらないということもありますし、目標の設定が適切であっても、自分のスキルレベルではその時間の中に収まらず、もっと多くの時間を用意しないと、その目標が達成できないということがあります。

タスクが多すぎるという人もよくいらっしゃるんです。なのでこの4つというのは非常に絡み合っていくものです。ただ、この中で一番融通が利かないのが時間です。ですので、まずは最も融通の利かない時間について考えていきましょう。あなた自身の時間ですから、人と比べる必要はありません。あなた自身の持ち時間について知るということを考えてください。

あなたの手持ちの時間は、あなたが思っているよりもずっと少ないです。だから、タスクが思うように進まないんです。

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