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ビジネスをオンライン化できない人の2つのジレンマ

先日のPodcastで「最後に休んだ日を思い出せない」というエピソードをお話ししました。

うちのクライアントさんは、これからビジネスを立ち上げる人よりも、リアルのビジネスをお持ちでその一部をオンライン化したいという方が多いです。

何人もの方が口を揃えておっしゃるのが「今の働き方をこの先何年もできるとは思えない」という危機感。それでご相談に来てくださいます。お話を伺うと私もそりゃあそうだ!と納得します。ビジネスモデルを変えていくお手伝いをしたいなと思うのです。

ところが、です。

ここでジレンマが起こります。ご本人は大きな危機感を持っている、オンライン化したいと本気で思っている。でも、できない。

どうしてこのジレンマが起こると思いますか?

それは、今のビジネスがうまくいっているから。

うまくいっている人のジレンマは2種類ある

時間がない

ビジネスがうまくいっている、忙しい。先々まで予定が入っている。人によっては睡眠時間を削っている。いくつも依頼やお申し込みが舞い込むから予定が埋まる一方だ。

…となると、単純に時間がないんです。今の時点でぱっつんぱっつん。オンライン化しましょう!という作業をする時間がありません。

ジレンマの1つ目は、ビジネスが軌道に乗っているからこそ時間がないということ。

やめられない・断れない

2つ目のジレンマは私の予測だから人によっては違うかもしれません。

時間がないなら、今やっていることのうち、何かをやめて時間を作るしかありませんよね。

オフラインで申し込みを受けて、決済は銀行振込か現金の手渡しで、予約は電話かメールフォームからのやり取りで、レッスンや講演はリアルで、、、というアナログなやり方を、どこかで根本的に整理してオンライン化するわけです。

今の業務量のままでできると思いますか? 私はまずできないと思います。

ところが、「何かをやめる」ことが難しいのです。そりゃあ依頼があれば収入になる。私だって断りにくいことくらいわかりますとも。それに、私たちのようなフリーランスの場合、一度断ると「次の依頼がもう来ないのでは」という不安にも襲われます。

依頼が来ない、お申し込みがない、イコール収入の減少。だから依頼があれば無理にでも引き受けてしまう。オンライン化はもう少し先でいいかなと先延ばししたくなる。

正直なところ身体はきつい。家族ともロクに話していない。40代ともなれば疲労回復も思うようにいかなくなってきた。だからオンライン化しないともう無理だ。だけど俺が動かないと収入が止まってしまう。

、、、それでいつまでも時間が作れない。近い将来への恐怖によって時間を作れないというのが2つ目のジレンマです。

オフラインだけでやっているあなたと私の決定的な違い

大黒柱だからこそ止まることができない。そこも理解できます。でもね、大黒柱だからこそ保険をかけておかないといけないとも思います。

オンラインコースビジネスだって、しくみを作るまでに時間がかかるし、作ったからといって「月収100万円!時間も場所も自由な生活!」なんてことはない。

収入がいいときもあれば悪いときもあるんです。私にもギリギリの月があります。それが現実。

でも、オフラインだけでやっているあなたと、オンラインでやっている私には決定的に違う点が一つだけあります。

それは、私が止まったとしても収入がゼロにはならないことなんです。労働をゼロにしても収入がゼロになることはないのです。

Udemyなどのマーケットプレイスからの収入があるし、自分の商品を作ってそれを売るしくみを自動化していれば、売上が下がることはあってもゼロにはなりません。商品構成を考えて設計しておけば、損益分岐点を割り込むこともありません。労働をゼロにしても、です。

オフラインの場合はどうでしょう。あなたが止まったら収入がゼロになりませんか? すると生活に困るだけでなく、事務所や教室を借りている固定費は確実にマイナスになりませんか?

自己判断でやると時間もお金も無駄遣いする

あなたが今感じている危機感は正解です。だから私のところに相談に来てくださったのですよね。

なのに、不思議なことに「整理してからコンサルティングに申し込みます」なんておっしゃるのです。これは誰か特定の方をさして言っているのではないんです。けっこうみんなこう言います。

いやいやいや、その整理するところから一緒にやるんですけど?!

だって、ずっとオフラインでやってきたあなたが、まずどこからオンライン化するのが効率的なのかなんてご存じないでしょう? ご存じならもうやっているはずだもの。

ビジネスモデルから一緒に整理して、順番にオンライン化していくんですよ。

ここ、伝わるかなー?!

うーん、わかりにくかったら反対の立場で考えてみてください。そうだな、例えば私がずーっと憧れていることの一つに一眼レフで写真を撮ってフォトショップで加工するというのがあります。すんごい憧れている。もう何年も。

それでカメラマンさんにスポットコンサルを受けることになったとします。こんな用途の写真をこんなふうに撮りたい、そしてこんな加工までやりたいですと伝えます。カメラマンさんからいくつかのアドバイスをいただきます。きっと撮影レッスンのご案内もいただくでしょう。「でも今は忙しくてお金もないし、ちょっと整理してから考えてからカメラを始めます」と私は撮影レッスンをお断りします。

でもね、私はカメラのことなんて一つもわからないんです。だからどのカメラを買うのか?というところから伴走してもらわないと間違えるリスクが高い。目的にまったく合わないカメラを買ってしまうとか、身の丈に合わない高価なカメラを買ってしまうとか。絶対に私、やらかしてしまう。

結局、自己判断でやると時間もお金も無駄遣いしてしまう未来しか待っていないんですよね。

「自分で考えます」は、それくらい遠回りします。他人のこととして見ると「中野ってバカだなー!」とよくわかるでしょう?「さっさとレッスンを受けてカメラの買い方からプロにアドバイスを受ければいいのに」って。

「整理してからコンサルティングに申し込みます」とおっしゃる方は、同じように自己判断しようとしているのです。あなたはたぶん整理そのものに手こずります。

私のところに来てくださったらうれしいですけど、そうでなくても誰かあなたよりもオンライン化に詳しい人のアドバイスをもらいながら整理してください。

オンライン化するにはまず、今のビジネスのしくみや業務フローを見直すところから始めるのがいいです。どれがオンライン化できて、どれがオンライン化できないかを知っている人に相談してください。

そしてあなたの人生をもっと豊かでゆとりのあるものになさってください。

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