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最後に休んだ日を思い出せない

今日はコンサルがありました。大体コンサルを依頼いただく方は、独立して5年または10年経っていて、ビジネスはうまく行っています。また、やりがいも感じている方が多いです。

では、なぜ来られるかというと、「ビジネスは順調だけど、このままやっていけるとは思えない」と感じているからです。つまり、対面のお仕事で、セッションやレッスン、講師、研修など、実際にご自身がその場に行くか、あるいはオンラインでその時間を割くといったビジネスモデルの方がそうおっしゃります。

独立したら休めない、休むことが怖い

「どのくらいお休みが取れていますか」と聞くと、長い沈黙が続きます。思い出すのに時間がかかっているのです。そのぐらい休んでなく、「いや、最後に休んだのはいつだったかな」とおっしゃるんです。幾分かは私もわかります。特に私のようにオンラインで仕事をしているフリーランスは、家にいるので公私の区別が曖昧になり、途切れ目がありません。

そのため、実は私も完全な休みの日は無かったりします。何かしらはしています。ただ、その方たちと私が明らかに違うのは、私は曜日や時間でお約束を設定してるんですね。コンサルティングはこの曜日の何時から何時と分けているので、その日に何もないようにしておけばいいし、あとは自由です。多少アレンジしたり、友達と会うことも可能です。

しかし、オンライン化してないとか、ビジネスの一部でもオンライン化してない方は、「休むのが怖い」と言います。確かにそれもわかります。フリーランスは何も保障がないし、最近はフリーランスの保険が出てきたものの、基本的には会社のように休んでもお給料が保障されるわけではありません。

したがって、休めないし、休むことが怖い気持ちはわかります。まるで止まったら死んじゃうかのようにおっしゃる方もいますし、それもわかります。

オンライン化するために睡眠時間を削るのは間違い

その方達はどうするかというと、「睡眠時間を削ります」と言われます。例えば、一部オンライン化しましょうかとお話をすると、「頑張ります」とおっしゃります。とても真面目な方が多く、やりがいも感じてらっしゃるので、これを続けて行きたいという思いも持っています。そのため「なんとかしたい、だから頑張ります。」と意気込みます。

しかし、頑張るというのは、少しニュアンスが違うんだけどなと私は感じています。そこは頑張っては駄目です。「睡眠時間を削る」と言われますが、最近は睡眠負債という言葉が出てきました。短期的に睡眠時間が短い日が続いても、体は持ちこたえることができますが、それが負債となって溜まっていくと言われています。

今日お話した方で面白かったのが、その方は私よりショートスリーパーで、睡眠時間を削ってらっしゃるようなんですね。「睡眠時間を削ることはできるんだけど、睡眠削ると太るんですよね」とおっしゃっていて、共感しました。

たまたま同年代の方でしたが、私もただでさえ基礎代謝が落ちてきてるので、同じだけ食べて、同じだけ動いていても、どんどん太って行くんです。基礎代謝とは、何もしなくても体が消費するエネルギーのことで、そのエネルギーの消費量が減るので、同じ食事と運動では太って行ってしまうのです。そういう年代になっているんですね。

それに加えて、睡眠時間が短いと太るそうです。これはパーソナルトレーナーの方から教えていただきました。その方は私よりも若く、女性の体型を整える素晴らしいお仕事をされています。彼から「中野さん、睡眠時間短いと太りますよ」と言われたことがあって、まさかそこに関係があるとは思っていなかったのですが、確かにそうかもなと思うし、今日お話しした方も「睡眠時間削ると太るんですよね」とおっしゃっていて、それは絶対あるなと、ちょっと笑ってたんです。

50代は大病を患う一つ目の年代

太るくらいで済んでいれば、まだ良いんです。私はリハビリの仕事をしていて、明らかに傾向があると感じました。リハビリに来るような重大な病気が発覚する年齢には、2つの山があると思いました。1つ目の山は50代で、次の山が70代なんですね。この年代は脳梗塞や心筋梗塞、がんなどの重大な病気が発覚する傾向があります。

リハビリに来られるということは、命が助かった、あるいは病気が発覚してしまったということでもあるのですが、とにかく生き延びた方々がこられます。コンサルティングでは、その1つ目の山が50代なんですよ、とお話もします。オンライン化をしようと思うから、コンサルティングにお申し込みしてくださるのですが、ただでさえ睡眠時間を削って休まず働いてる中で、今度はオンラインコースをどうやって作っていくのか。することが増えてしまうのに、頑張ると言われても、やはり違うんだよな、と思います。

どう時間を捻出するかは考えなくてはなりませんが、まず、休みを取っていない状態+あんまり寝ていない状態で、今健康であるのは奇跡だと思って欲しいのです。仕事をしてるときはそんなに思わなかったのですが、リハビリの仕事から離れて50代になって実感するのは、いろいろガタがきて当然だなと感じるようになりました。

例えば、50歳なら生まれてから50年間、基本的にはずっと心臓も肺も動いて、毎秒毎秒血液が体を循環し、脳も働いています。それは本当に凄いことなんです。

病気をしてない限りは、1秒たりとも止まってない。人間の体は素晴らしいと思うし、50年60年経ってくると、どこかしらに不具合が出てくるのは当然だと思うようになりました。これは理論的にというより、自分の体感として思うようになりました。

「不労所得」はリスクヘッジである

依頼者の方は「ビジネススタイルに危機感を持ってるので来ました」と来てくださります。自分が休むとその時点でビジネスが止まってしまう。そうなると、お客様も困るし、収入も途絶えるので、自分がいなくても成り立つものを構築したいです。そのため、「少し言葉は悪いけれど、不労所得を作っておきたい」とおっしゃります。そこは本当に大事な部分だと思います。

ただ、不労所得という言葉のイメージが悪いのかな。不労という言葉には、私のように昭和で育った人ほど、おそらく抵抗感があると思うんです。もしかしたら、今の20代30代、あるいは40代前半ぐらいの人はわからないかもしれません。私と同世代の人は、大抵親がサラリーマンか商売してるかのどちらかで、オンラインビジネスのような働き方や生活スタイルは、その当時は一般的ではなかったのです。

例えば、私の母は井戸端会議嫌いでしたが、そこで噂になるのは、「〇〇さんの旦那さん脱サラしたらしいよ」などの、脱サラという言葉でした。脱サラ、独立という言葉が一般的で、起業という言葉はありませんでした。したがって、今で言う個人事業主のような言葉も一般的ではなかったのです。若くして成功している起業家は、何と呼ばれていたか知っていますか?青年実業家と呼ばれていたんです。芸能人の人が若い起業家と結婚したら、「お相手は青年実業家です」と報道されていた時代なんです。The昭和です。

そのため、独立や脱サラをしたら、「大丈夫なの?」「これからどうするの?」と近所から言われる世代だったのです。今は本当にいい時代になったと思います。この話をPodcastで収録したのはまだ暑い時期で、外に出ると本当に溶けるのではないかという時期でした。こんな時期にみんなよく外に働きに行ってるな、本当にそれだけで偉いな、リスペクト!と思ってたんです。

私ぐらいの世代の人はオンライン化して、自分の代わりにコンテンツに働いてもらうことを、不労所得という言葉で表すことにすごく罪悪感とか、何かいやらしさみたいなものを持ってると思います。けれども、稼ぐ系の情報商材のセールスレターでは「オンライン上にあなたの自動販売機を作りましょう」や「チャリンチャリン」と表現されて書いてあることがあり、怪しいし胡散臭く感じますが、私は不労所得は胡散臭いものばかりではないと考えています。

依頼者の方には、「リスクヘッジをすると考えませんか」と提案しました。当然、対面レッスンや人の前に立つお仕事は素晴らしいと思います。対面でしか出せないこと、できないこともあるので、それを止めましょうと私は思わないし、それは体が健康である間はされたらいいと思います。

けれども、それ1本ではやはりしんどいですよね。安心ができないのは、そこもあると思います。休むことが怖い、つまり自分が動いていないとビジネスが止まってしまうのではないかという不安がある。そこで、収入源を分散する考え方を取り入れてみてはと提案したのです。

私は、リアルのお仕事はそのままお持ちになったままで、オンラインコースを作りましょう、決済や事務手続きなどをできるだけ自動化してしまいましょうと提案します。本業ではない部分を効率化することをご提案し、お教えしたりしているんです。

オンラインにはSNSだけでなくKindleやUdemyなど多くの集客導線がある

それから、私のメルマガでは、あなたの知識や経験を Kindle にしてしまうことをお伝えしたりします。 Kindle 自体では私はそんなに稼げてはないです。けれども、 Kindle で私を認知して、私の商品を買ったり、プログラムに参加したり、コンサルティングに申し込んでくださることがあります。

それにしても、私のメルマガで Kindle の話をすると、メルマガの登録解除が急増するんです。どうして解除したのかはよくわかんないのですが、あからさまに解除の嵐になることがあります。

あまりにも解除されてびっくりしましたとメルマガで書いたら、「琴子さんそれはね、違うんですよ」というメールを下さった方がいました。私が「 Kindle に興味のない方はここをクリックして、メルマガ解除してください」と本文の中にリンクを入れたことがあり、その場所が悪かったのですが、反射的にクリックしてしまったそうです。「ワンクリック解除であることもわからないので、1個のアドレスは解除されちゃったんですよ、だからあれば場所が悪いです」とメールで知らせてくださいました。確かにそうでした、ありがとうございます。

しかし、それ以外にもあります。メルマガの一番下、フッターに登録解除のリンクがあるのですが、そこまでスクロールするのは結構長いのに、そこまでわざわざ行って、解除する人が爆増するんです。何でなのかなとその話をしたら、「 Kindle の話をしてなんで解除されるの?それは理解できない」とクライアントが言ってくれました。

要は私もそう思っていて、色々な集客の仕方やお金の稼ぎ方がオンラインにはあるので、その内の一つとしてご紹介しているつもりでも、その説明が足りてないのか、一気に解除されるんですね。

この話はノウハウの話になるので、ここではそれに触れませんが、集客をする場所やお金を稼ぐ場所、集客導線の比較は本当にさまざまなパターンがあるので、色んなことを知っていただくと良いと考えています。オンラインコースもその1つだし、それを Udemy に出すのか、インフォトップで売るのか、 ShareWis で売るのか、自分のスクールで売るのか。あるいはテキストにして Kindle で売るなど、色んな方法があります。それらをお教えして行くので、色々実践してリスクヘッジをすることを考えてください。

健康で仕事が軌道に乗っているうちに自動化しておく重要性

これは詰んでからでは遅いのです。うまくいっている内に、まだビジネスが順調な状態で、備えておくことが大事だと私は思います。だからうちに来てくださいとか、そのために言ってるのではありません。私自身、 Udemy で毎月の収益が上がってうまく行っているときに、メンターの石崎さんから「中野さん、そろそろセルフホスティングしましょうか」と言われたのです。

そのときは挑戦したいと思ったのですが、まだ迷ってたんですね。それでも、チャレンジしたい気持ちが強く、リスクヘッジなどの考えはまだなかったのですが、セルフホスティングにチャレンジしたい、 ClickFunnels (クリックファネル)や DeadlineFunnel (デッドラインファネル)を使いたいという気持ちで、やりたいです、やりますと自分で言って始めました。

にもかかわらず、最初の3ヶ月ぐらいは、「こんなことしなくてもいいのではないか」「なんでこんなことしてるんだろう」とずっと思っていました。その時期は半年間、 Udemy にフルコミットして、全部で20コースくらい出品しました。その後、セルホスティングに完全に切り替え Udemy   でコースは作らず、自分の商品構成を考えて商品を作り、 Teachable の設定や ConvertKit の設定、ブログを作り、写真を撮りに行き、 ClickFunnels を勉強して、セールスファネルを作ってテストを行うなど、トータルで実働10ヶ月かかりました。

その他にもステップメールの作成や配信設定、決済テストなど、色々とすることがありました。実働10ヶ月でしたが、その中の1ヶ月は何にもできない月があったんです。その理由は、かなり詰めていたことが原因で、過労が影響したのかも知れません。救急車に乗ったことがあり、入院は数日間でしたが、退院後の約1ヶ月間、まともに何もできなかったのです。

パソコンを開いてもクリエイティブなことはできないし、難しいこともできない。そういうコンディションではなく、丸々1ヶ月、途中休んでいました。しかし、1ヶ月何もしていなかったにも関わらず、その間 Udemy からの収益が次々入って来ていたので、何も困らなかったのです。

そのため、私にとっては先に Udemy を一気に作り、それがうまくいっている内にセルフホスティングの準備に入ったことが良かったです。その結果、1ヶ月間は全然働けなかったけれども、収入は変わりませんでした。 Udemy はだんだん収益が落ちてくるんです。しかし、それと入れ替わりに、自分のセルフホスティングとスクールの売り上げが上がり始めました。

その間にはブログを書いたり、 Kindle を出品してみたり、いろんな手を打ちました。しかし、受け皿を先に作っていないと、集客を先に頑張っても駄目で、うまく行かないことがあります。セールスファネルを作ってる方たちとの会話で、よくインスタや Facebook で「集客しましょう」「 SNS を活用した集客です」「 Zoom で集客です」等、目にしますが「先に集客してどうするんだろうね」と話すことがあります。

受け皿があってこそ、お客様が来ていただいて購入していただけるようなフローが整っていてこそ、どのようなお客様に来ていただくか、オファーをするか、集客という言葉は良くないかもしれませんが、どんなお客様に自分を認知して欲しいか、どうやってショーアップしていくかが決まってきます。後ろに商品がなく、売る仕組みも整ってないのに、先に集客するのは順番が逆だよねという話をよくします。「集客はしたけど、フォロワーは増えたけれど、どうしよう」とならないのかなと話をしています。

このセルフホスティングは、構築するのに時間がかかります。身も蓋もないけれども、私自身は時間がかかりました。私はそれまでコンテンツビジネスを本格的に始めたのが2015年ぐらいからなので、2020年で、6年経っていましたが、「メルマガに何か言っていいかわかりません」「ステップメールが書けません」「決済がわかりません」「コンテンツの納品の仕方がわかりません」というところから6年、売りを立てることをしてきても、詰めても10ヶ月かかっています。

そのため、まだ元気のあるうち、ビジネスがうまくいっている内に、自分の身代わりに教えてくれる分身の術みたいな感じですね。コンテンツを作ってそれを販売できる仕組みを作っておくことをおすすめします。

困ってから動くのは、本当にきついです。それだけ時間がかかります。組み立てるのに時間がかかるし、同時に売りを立てながら仕組みを作るのは大変です。それができれば良いですが、現時点では休むことができず、睡眠時間を削っている方が、これ以上どこからその時間を作るかが難しい状況です。詰んでからではもう遅いのです。

そのため、まだ健康で年齢的に余裕のある内に、次の手を打つことが大事だと思います。私も自分の意思で始めたにも関わらず、とても難しかったです。ある程度経験があった上でも、それでも難しいと感じました。

難しくてしんどくて、「もう本当にやめたい」と思いました。なぜこんなことをしようとしたのか、自問自答しながら「もう本当にマジでやめたい、やめたい、やめたい」という気持ちがずっと続きました。その頃の気持ちを日記というか、ボイスレコーディングで記録していたのですが、最初の何ヶ月かはずっと「なんで私はこれをしようと思ったのだろう、しなくてもいいんじゃないか」とずっと考えていました。

当時石崎さんに言われたのは、「セルフホスティングをして、セールスファネル作っておくと、2年後の自分が2年前の自分に感謝するときが来るよ」ということでした。そのときは「そうかな、来るかな」と思いましたが、今となってはその通りだと感じます。「あのときの私、やめなくて正解だったよ。耐えてくれてありがとう。諦めないでくれてありがとう」と今の私は本当に思っています。

けれども、2年3年経つとトレンドやマーケットが変わったりするので、商品のノウハウがずっと通用するわけではありません。現在もリニューアルをしているのですが、これも前もって取り組むことが大事です。困ったり行き詰まってからするよりも、良いと思います。

ということで、興味のある方は私のプログラムにご参加ください。まず無料のトレーニングビデオをご覧いただく流れになっています。
あとは、あなたの気持ちが動いたときに、アクションを起こしていただくだけですので、考えてみてください。詳細はこちらからどうぞ。

「〇〇しておけばよかった」と後悔しない日々を

「最後に休んだ日を思い出せない」という人生でいいのかな、ライフスタイルはそれでいいのかなと思います。特に私のところに来てくださる方は、ご家族がいらっしゃる方がほとんどです。あなたが休まないことも、私はどうかなと思うし、ご家族との時間が取れないというのも少し考えてみて欲しいところです。

脅すようなことを言いたくはないですが、私は病院で色んなご家族を見てきました。「こんなことになるんだったら〇〇しておけばよかった」と後悔するケースもあります。自分が「これをしておけば良かった」と思うこともあるでしょうが、もっと家族との時間を持っておけばよかったなど、そういうのはやはりお互い辛いんですね。ご家族も辛いし、ご本人も辛いです。

ですから、そういうことにならないように、体力がある内に、時間のあるときに次の手を打って、将来の自分をもう少し楽にさせてあげる、そう考えて欲しいなと思いました。

ということで、今日のトピックは終わりです。

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