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大切なことを人に言うタイプですか?

このエピソードがpodcastに流れたときは、夏休みの終わり頃だったと思います。親御さん方、お疲れ様です。うちの母は、意外と平気なタイプだったようで、幼稚園までは夏休みや冬休みが終わる頃も「休みが終わるの、お母さんなんか嫌だな」と言っていました。とはいえ、小学校に上がると、宿題の追い込みが激しくなっていたので、その頃には早く休みが終わってくれと思っていたかもしれないですね。

「大人ウケしそうな文章を書いておけばいいや」という子どもでした

さて、X (旧 Twitter )のプロフィールにこんなことを書いていた人がいました。

「フォローされても心は開きません」と。

何となく印象的で覚えてるのですが、私も簡単に心を開かない方かなと思うことがありました。以前「琴子さんは相手を見ますか。相手のことを見て、どう振る舞うかを決めていませんか?」と聞かれたんです。自分ではそういうつもりはなかったし、自覚もしていなかったのですが、言われてみると、学校ではそうだったかもしれません。特に小学校の頃、そうだったなと思います。すごく覚えてるのが、読書感想文なんです。

夏休みの宿題で、読書感想文は毎年出ませんでしたか?推薦図書が2冊か3冊決まっていて、そのうちのどれかを読んで、原稿用紙何枚分かの感想文を書かなければならない。学校によっては、優秀賞が選ばれるなどのイベントがあったと思います。私は、幸い母が本をたくさん読ませてくれたので、現代国語は得意でした。得意という程ではなかったのですが、勉強しなくても苦労したことはありませんでした。

他の科目は大変苦労しましたが、国語だけは苦労したことがないし、作文もそれなりに書けました。けれども、作文の中に自分の気持ちをどれだけ書くか、どれだけ開示するかは、担任の先生によって決めていました。

私がすごく嫌だったテーマは「尊敬する人について作文を書きなさい」です。低学年のときになかったですか?私はありました。小学校低学年のときは、偉い人の名前を知らなかったし、尊敬するしないもよくわからなかったです。でも、先生たちが求めてるのは「両親を尊敬している」や「先生を尊敬している」などのわかりやすい答えだろうなと思い、両親を尊敬しているようなエピソードを、とりあえずそれっぽく書いて出すような子供だったんです。

唯一、心を開いた村田先生

ただ、例外がありました。1人だけ先生を覚えていて、おそらく小学校2年生のときの女性の担任で、村田先生だったと思います。村田ゆうこ先生だったかな。他の先生の名前はあまり覚えていないのですが、その先生のときだけ、自分の書きたいように書いていました。

例えば、運動会が雨で延期になり、平日に開催された年がありました。平日は来れない親御さんが多いので、お弁当もなしでお昼は教室で給食を食べ、午後は再び運動場で運動会をしたんですね。一応開催はされましたが、あまり天気も良くなかったのを覚えています。

親御さんはそこそこ来ていたけれど、なんかやっぱり寂しかったな。日曜日の賑やかな運動会とは違って、お弁当もなく、給食だったし寂しかったなと感じました。

そのときに、運動会の感想文を書かなければなりませんでした。原稿用紙2枚だったら割り振りを考えて、最後に良い感じで終わるように書くこともできました。ですが、その村田先生の学年のときだけは、締まりが悪くても「楽しかったけど寂しい運動会でした」など、他の先生には書いたことのない、自分の気持ちを書くことができてたんです。

それから、私は小学校2年生の頃ジャンパースカートをすごく気に入ってたんですね。ジャンパースカートはわかりますか?昭和の女の子ならわかると思いますが、肩紐と胸当てのついたスカートで、それは膝丈ぐらいの長さでした。小学校が私服だったので、それを着て行きたい、ジャンパースカートが好きと言っても、当時から太ってたため、母に「太ってるからジャンパースカートは似合わないわよ、あなた」と言われ、少し傷ついたんです。

何のテーマの作文だったかは思い出せませんが、「私はジャンパースカートが大好きなのに、お母さんにこう言われてすごく悲しかったです」とそのようなことを書いたら、村田先生が赤ペンで「そうかな?先生はそんなことないと思うよ、似合ってると思うよ」と書いてくれたのをすごく覚えてるんですね。

他の先生だったらそんな自分の気持ちは絶対に書かないのですが、村田先生にはそれができました。他の先生の授業では大人受けしそうな、一般的にこれぐらい書けばいいでしょうという作文を書いていました。

読書感想文って悪趣味だと思う

夏休みで苦痛だったのは読書感想文の宿題です。書けるから苦痛ではないけれど、これを書かせる神経は何なんだろう、とても悪趣味だなと思ったんです。同じ本でも、読んで感じることは人それぞれです。私は面白いと感じても、誰かはショックを受ける内容かも知れないし、悲しいと思う内容かもしれません。

人それぞれだからこそ提出させるのかもしれません。けれども、何かを読んで心の中で感じたことは、すごくすごく大事なことで、心の奥の方にしまっておくことだよね、と思う気持ちが私の中にはあったんです。

それを、こともあろうに原稿用紙に書いて提出して、場合によってはみんなの前で読まされ、さらに順位までつけられてしまう。なぜそんなに悪趣味なことを考えつくんだろう? そう思うぐらい嫌いだったんです。

あなたは読書感想文が得意でしたか?私は、文章を読んでその人が何を感じたかや何を思ったかは、とてもデリケートなことだと思っています。だからこそ作文にせよ読書感想文にせよ、その人が言いたければ言えばいいのですが、心の中で感じたことを強制されて表に出す神経ってありえないなと思っていました。

10年ぐらい前に読書感想文の代行バイトが登場し始めました。おそらく、始まりはココナラなどのプラットフォームだったと思います。これが出たとき、すごく良いバイトだなと思いました。自分が本を読んで感じたことは心に秘めておき、それなりの感想文を書いてもらい提出するのは、大賛成だなと個人的に思ったからです。

たぶん私は否定されたくないのだ

私は自分が大事に思っていることほど人には言いません。例えばダイエットは人に宣言した方が成功率が上がると言われていますよね。私は基本的に言わない派なんですが、1回だけ宣言してみたことがあります。しかし宣言した途端に終わったような感じがしてやめてしまい、成功しませんでした。

宣言した途端にやる気がなくなってしまいます。誰にも言わない方がやり込めるというか、努力し続けられるんです。あなたはそういうタイプではないですか? 私は、自分が大事に思ってることほど、この人になら話しても大丈夫だと思えるまで、多分言わないです。

私には、将来こういうことをしてから死にたいと10年くらい前からもっている夢があります。Cゴールとも言ったりもしますが、今までそれを話したのは10年間で2人にだけです。

1人目は、コンテンツビジネスやセールスを教えてくれたインフォトップ系の師匠です。その方は頭の回転が速くて、私が何となく「こういうことがしたいからお金を稼いでるんです」、「そのためにはこういう仕組みを作ったらできますよね」と言ったらすぐに理解して、「中野さんならできるよ、やってみなよ」と言ってくれたんです。その方は、仕組みの部分を理解して、いいんじゃないと言ってくれました。

しかし、その夢は私の元の仕事である医療に関係することで、同業者に言ったことはありませんでした。同業者に否定されたら終わり!そんな気持ちがあったのかもしれません。

2023年の春、2つ目の職場で一緒だった作業療法士の先輩と久しぶりに会いました。その人は私より2つか3つ年上の女性で、その職場自体は2年で辞めたのですが、その後もずっとお付き合いが続いていて、今年でたぶん30年目ぐらいになると思います。最後に会ったのは私の結婚式でしたが、ろくに話せなかったので、結婚式以来17年ぶりに会ったと言った方がいいかもしれません。毎年お互いの誕生日に「今年は会おうね」「コロナが落ち着いたら会おうね」と連絡を取ってたんですね。そうして17年経ってしまった。笑。コロナが落ち着きそうになった昨年、やっと会うことになりました。

彼女が奈良まで来てくれて再会が実現。ご飯を食べながら色々な話をしました。彼女はまだ臨床の現場にいるので、「2021年頃の病院はどうだったの?」などと聞いたりしました。私も「琴ちゃんは最近どうしてるの」と聞かれ、今はオンラインビジネスをしていることを話したあと、「実は将来的にこういうことが出来たらいいなと考えてる」と私の夢を打ち明けたのです。

私の夢を話したのは彼女が2人目で、同業者としては1人目でした。作文の尊敬の話ではないですが、彼女には全幅の信頼を置いて尊敬しています。先輩として、女性として、そして人間としても本当に素晴らしい人で、ずっとお付き合いが続いている人です。一緒に遊んだり食事に行ったりもしますが、仕事に対する考え方が似ているというか、むしろ彼女の方がずっと数段上なので、もしかしたら私の考えていることなんか夢物語だと言われるかもしれないと思いました。それでも彼女には言えたのです。

すると、「えっ、琴ちゃんもそれ考えてたの?」。なんと、たまたま彼女も同じようなことを考えていたそうです。それからは「どうやって実現させるか」など、2人で4~5時間話し込みました。

おそらく、私は否定されたくないのだと思います。相手の心の中も大事だと思うし、私の心の中も大事だと思っています。だからこそ、この人にならと思う人にしか言わないのだと思います。

あなたはどうですか?誰にでも宣言をしたり、自分の気持ちを話したりできるタイプですか?

この質問で、今日は終わりたいと思います。

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