この記事では、私がビジネスを簡素化するために行なったたった二つのことをご紹介します。
それは、この二つです。
1.劣後順位。やらないことを決める。
2.パターン化する
とてもシンプル、そして成果につながるものです。
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毎年赤字でした
私はビジネス迷子でした。
アフィリエイトを始めて数年間は、何をやらなければならないのか、何をやらなくていいのかがまったくわからなかった。
だから目についたものは全部必要な気がして、売られた教材は片っ端から買っていた。当時よくしてくださった先輩アフィリエイターの方から買おうとしたら「琴ちゃん、もう買うのをやめなさい」と言われたほど。
買えば買うほど迷子になった。時間はない。買ったけど開くことができない教材が増えていく。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。
成果が出ないからさらに焦る。
知識が足りないから成果が出ないんだ。だから教材を買わなきゃ。みんなが買うものは私も買わなきゃ置いていかれる。
そうして買ってどうなった?成果は出た?
出るわけないよね。毎年赤字でした。確定申告のたびに、どん底の自己嫌悪に陥りました。お金を稼ぐはずなのにお金を使ってばかりだ。どうしてこうなるんだろう?
ポイント1:劣後順位をつける
「仕事についてはやれることは全部やったほうがいい。」たしかにそうです。でもこれが落とし穴。
「やったほうがいいこと」を考えると際限がなくなってしまうからです。優先順位には終わりがないでしょう?
私たちは一日24時間しか与えられていません。時間は有限で、外注化するための費用も上限がある。
そこで逆の発想をしてみるんです。「優先順位」ではなくて「劣後順位」。やらなくていいことは何かを真剣に検討するのです。
今の自分の目標は妥当か、妥当ならそれを達成するために一番重要な作業は何か。二番目は何か。・・・
例えば自分の商品やサービス、つまり売りたいものが決まっていないなら、まず商品を作るのが最優先。集客をするタイミングではないよね。だって、誰のどんな問題を解決する商品かが決まっていないなら集客できるわけがないんだから。だからSNSをやるのは時間のムダだな、と判断できる。商品ができるまでSNSはやらない。
こうして「何をやらないか」を決めます。あなたがタスクを抱えすぎているなら、今までやってきたことのうち、何をやめるかを検討する必要があります。
余談になるけど、ここを間違えると、「インスタで万垢作ったけどマネタイズできない」みたいなことになります。
ゴールを決めずに情報発信や集客をやる。だって、情報発信や集客は「やったほうがいいこと」だから。
でもフォロワーが増えて達成感に浸るのもつかの間、「で、私、何をすればいいの?」と途方に暮れる羽目になります。フォロワーを増やすのに費やした時間も労力もムダになってしまいます。
フォロワーが増える、いいねやコメントをもらうと、そりゃあいい気分になります。でも情報発信をするのは何のため? 商品やサービスの販売につなげるためですよね。単にフォロワーやいいねの数が増えてもビジネスにはつながりません。ご注意を。
話を戻して。そんなふうに「何をやらないか」を明確にしていくと、ビジネスはとてもシンプルになっていきます。
やらないことを決めるのは怖い。やっていたことを手放すのは怖い。いろんなことをやる方が「いろいろ頑張ってる気分」になれるもの。一つがうまくいかなくたって平気だもの。
私も2020年に「Udemy一本に絞る」と決めたときは怖かったです。
2020年1月、石崎力也さんの最初のコンサルティングで言われました。「中野さん、僕が言う『シンプル』は『1』です。一つに絞りましょう」。
口では「わかりました」と言いました。
でも、もしUdemyがうまくいかなかったら?他にも保険をかけておく方がいいのでは?と思っていました。
今から思うと、怖かった理由はそれではありません。本当は何が怖かったのか、賢明なあなたならわかるでしょう。
そう、Udemy一本に絞るとUdemyから逃げられない。やらない言い訳が立たない。それが怖かったのだと思います。
だってやることが一個しかないのに、「今週は作業ができていません」って言えないでしょう?
複数のことをやって保険をかけたつもりでいたのは、単に自分の言い訳の材料を作っていただけなんです。その言い訳ができなくなることが怖かったのです。
タスクをシンプルにして集中する。継続可能にする。そのために劣後順位をつけるのは有効です。
ポイント2:パターン化する
簡素化するにはものごとをパターン化するのも有効です。
脳をできるだけ使わないようにする。いつ何をやるか、どうやるか、いちいち考えているとそれだけで消耗してしまうから。
例えば一週間の献立をパターン化する、スティーブ・ジョブズのように着るものを決めてしまう、仕事をする時間帯とその時間帯に何をどの順番でやるかをパターン化しておくなど。
すると脳を使うのはイレギュラーなことが起きたときだけになります。
さらに言えばイレギュラーなことが起きたときにどうするかを決めておくと、もっと省力化できる。
例えば私の場合は、メインの作業時間が午前中の4時間です。午前中に短時間でも出かける用事が入ったら、その日の作業は全面的に諦めると決めています。
そういうパターンにしているわけです。
すると「1時間だけ早く終わったから少しでも作業するべきだろうか、疲れているからやめておいてもいいかな?」と、いちいち考える必要もないし、その1時間を好きに使う罪悪感からも解放されます。
まとめ:覚悟を持って。
ビジネスを簡素化するために私がやったこと二つをお伝えしました。
やらないことを決める、パターン化する、どちらもとても単純です。単純だけど簡単ではありません。少なくとも私にとっては覚悟が必要でした。
たくさんのことをやっていた方が安心だ、それだけではなく、収入も手放したからです。
Udemy一つに絞るために、自分の情報発信をやめました。それだけでなく当時お受けしていた固定報酬の、毎月数十万円のお仕事もすべてお断りしました。
収入はゼロ。
ゼロからのスタートになりました。でもこれが正解だった。
他の仕事をしながら成果を出せるほど私は器用ではありません。不器用だし、言い訳を言う天才です。
だからこそ簡素化したことでUdemyに集中できました。集中するしかない環境を作れました。
あなたがもし、私のように不器用だとしたら、覚悟を持ってビジネスを簡素化することをおすすめします。
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いただいたコメント
えり 2022年9月23日 at 5:13 PMの上 (編集)
絶対にやらないといけないこと・できないと致命的なこと(MUST)を最大限に大切にする必要がある。そのためには、やったほうがベターであること・だけどいまは必須じゃないこと(WANT)に対して、積極的にキツい態度で「劣後順位」をつけて、強い意志で「後回し」にするーー という話が、今の自分には刺さりました。あと、パターン化ですね。なるほど確かに…
中野琴子 2022年9月23日 at 8:57 PMの上 (編集)
コメントありがとうございます。
「強い意志で「後回し」にする」、そう! ビジネスに関してはそうだと思います。want や better が多すぎるからです。
ただ、人生はビジネスだけで構成されていません。プライベートな楽しみや、自分をほどく時間も必要です。そこも含めて暮らしをどう構成するか、ビジネスをどこまで配分するかは人生のフェーズや価値観によって変わると思っています。
次回のブログで書きますが、私は、自分のケアが行き届いて身綺麗で、家事も完璧、人付き合いも断らず、ビジネスも順調に継続して拡大する…なーんてタキマキみたいな人を目指したい人生でした。タキマキというのは滝沢眞規子さん。あんなふうに生きたかったなぁ。
ぜひ次回のブログもお読みいただければうれしいです。
「ビジネスを簡素化するために私が行なったたった二つのこと」への2件のフィードバック
絶対にやらないといけないこと・できないと致命的なこと(MUST)を最大限に大切にする必要がある。そのためには、やったほうがベターであること・だけどいまは必須じゃないこと(WANT)に対して、積極的にキツい態度で「劣後順位」をつけて、強い意志で「後回し」にするーー という話が、今の自分には刺さりました。あと、パターン化ですね。なるほど確かに…
コメントありがとうございます。
「強い意志で「後回し」にする」、そう! ビジネスに関してはそうだと思います。want や better が多すぎるからです。
ただ、人生はビジネスだけで構成されていません。プライベートな楽しみや、自分をほどく時間も必要です。そこも含めて暮らしをどう構成するか、ビジネスをどこまで配分するかは人生のフェーズや価値観によって変わると思っています。
次回のブログで書きますが、私は、自分のケアが行き届いて身綺麗で、家事も完璧、人付き合いも断らず、ビジネスも順調に継続して拡大する…なーんてタキマキみたいな人を目指したい人生でした。タキマキというのは滝沢眞規子さん。あんなふうに生きたかったなぁ。
ぜひ次回のブログもお読みいただければうれしいです。
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