特化型ブログのテーマを決める10の方法
「もう雑記型ブログでは稼げないよ、特化型ブログがいいよ」と言われても、何を書けばいいのかわからないという声を多く聞きます。
もし私が今から特化型ブログを始めるとしたら、やっぱり同じように迷うと思います。興味のあることはたくさんあるし、扱いたいテーマも多すぎる。だからその中から一つに絞るのが難しいのです。たった一つに絞ることへの怖さもあります。
何をテーマにブログを書けばいいのか、直接答えを示すことはできませんが、あなたが決断する際に考えるべきことをいくつかご紹介します。
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- 1. 自分の情熱を考える
- 2. あなたがよく読むブログを考える
- 3. 知っていることをすべて教える
- 4. お気に入りのブログに欠けているコンテンツについて考えてみる
- 5. 問題に対する解決策を提示することに集中する
- 6. 第一線の学習者として書く
- 7. 家族や友達に誇れるブログを書こう
- 8. 特定の人に向けて書く
- 9. ブログは無料ではないので、ブログでどう収益化するかを考えよう
- 10. いくつかのタイプの記事を練習する
- さあ、始めましょう。 気持ちを切り替えて。
- ブログは簡単。だからこそ難しい。
Table of Contents
1. 自分の情熱を考える
自分の情熱を考えることは、ブログのテーマを考える上で一番簡単で重要なスタート地点です。自分が興味を持っていることが何だったかを振り返ってみましょう。今かもしれないし、何年も前に興味を持っていたことかもしれません。ブロガーの中には、忘れていた昔の情熱を「復活」させて、それを軸にブログを始めて成功した人もいます。
例えば、私は料理の本をコレクションすることに10代の頃から夢中でした。あなたもそんな情熱が何かありますか? もしあるならそのことをブログに書きましょう。
あるいはわが家のように韓国のテレビドラマを見ることに時間を費やしていますか?
その情熱をブログに取り入れることを考えてみましょう。
2. あなたがよく読むブログを考える
私が家でパンを焼き始めたのは1998年頃(トースターで焼くのではなく、パン作りね!)。手ごねと発酵の難しさに疲れてしまってホームベーカリーを買いました。今からおよそ20年くらい前ですね。
当時、まだSNSは今ほど盛んではなく、ブログも乏しく、書籍に頼るしかレシピを手に入れる方法がありませんでした。でもホームベーカリーの書籍なんてまだなかったのです。そんな中、上田まり子さんのサイト「まりの部屋」(現在は HomeBakery MARI no HEYA | パンとホームベーカリーのサイト )を見つけ出して、日参していました。ほぼすべてのレシピを試したと思います。
あなたがつい時間をかけて読んでしまうのはどんなタイプのブログですか? どんなタイプのブログを読むのが一番楽しいですか? 似たようなテーマでブログを書くことを考えてみましょう。自分が読んでいて楽しいと思えるようなブログを作ってみましょう。
3. 知っていることをすべて教える
あなたは特定のトピックについて知識がありますか? 言い換えると、あなたの友だちやご家族が特定のトピックについてアドバイスを求めてくるトピックがありますか? そんなトピックがあったら、それについてブログを書きましょう。
「知っていることをすべて教える」という考え方は、ネイサン・バリーから教わりました、彼は私が愛用しているConvertKitというメール配信サービスの創始者であり、書籍の著者でもあります。メルマガの読者や見込み客を増やすための最良の方法は、教えることだと主張しています。
あなたはきっと「私なんて特定のトピックの専門家ではない」と思うでしょう。こんなことくらい誰でも知っているわ、って。でもそれはたいていの場合、謙遜しすぎです。誰かが相談してくるということは、他の人よりも知っている可能性が高いのです。
もしあなたの友人や家族がいつも献立のアドバイスを求めてくるなら、ブログにそれを書くことを考えてみてください。あなたの友人や家族がいつも人間関係についてアドバイスを求めてくるなら、それについて書くことを検討してください。もしあなたの友人や家族が、いつも音声やマイクの種類について質問してくるなら、それについて書くことを考えてみてください。謙遜しすぎないで、かつ出し惜しみせずに、すべて教えることが重要です。
どんなトピックなら書けそうか、試してみる?>>>
4. お気に入りのブログに欠けているコンテンツについて考えてみる
お気に入りのブログを読んでいても、足りないコンテンツはありませんか?
あなたがお気に入りの、スマホアプリに関するブログがあったとします。でもそのブログの記事は無料のアプリしか扱っていないことに気づいたとします。その場合、逆に、有料で高価だけれど使いやすくて拡張性のあるアプリについて、足りない部分を補う目的でブログを始めることを考えてみましょう。高いものほど人は失敗したくないものです。あなたが代わりに試して、その使い勝手や使い方のコツをレビューするととても役に立つブログになると思いませんか。
私の経験も似たようなものでした。
上田まり子さんのサイト「まりの部屋」には本当にお世話になったものの、ちょっと違う系統のパンも焼いてみたかった。私はハード系(リーンなパン)も好きだったので、どうにかホームベーカリーで焼くレシピはないだろうか?と検索に検索を重ねました。
ホームベーカリーってメーカーや機種によってびっくりするくらいクセがあります。だから同じ機種で焼けるレシピがあれば、おいしいパンが焼ける確率がとても上がるのです。
鬼のように検索した結果、パン職人の方が私と同じ機種でハード系のパンのレシピを公開しているサイトを見つけました。ヤッター!と大喜びしたのは言うまでもありません。ホームベーカリー特化型の、さらに機種特化型ブログです。すごいでしょう。
ちなみに最初に買った機種はナショナルのSD-BT102。2012年くらいまでほんとうによく働いてくれました。パナソニックじゃなくてナショナル時代の機種!
5. 問題に対する解決策を提示することに集中する
ビジネスの本質は、問題を解決することです。
人々はどんな問題や痛みを抱えているのでしょう? その問題を解決する手助けをするためにブログを書きましょう。あなたにとってはラクラクできることでも、多くの人にとっては頭の痛い問題なのです。あなたの解決策が十分であれば、あなたのブログは必ず成功します。
人々があなたのトピックについて具体的に何について悩んでいるかは、教えて系サイトで知ることができます。人々の「質問」を探してください。
6. 第一線の学習者として書く
私はよくブログについての相談を受けます。オンライン講座の作り方についても相談を受けます。どちらにも共通するのは「専門家でなければ発信してはいけないのではないか」「自分にはその資格がないのではないか」という間違った思い込みです。
残念ながら、ほとんどの人は、特定の分野のブログを成功させるためには、その分野の専門家でなければならないと考えています。
違う違ーーーう、それは厳しく考えすぎです!笑
実際には、まったく逆なのです。
専門家が教えてもいいのですが、読者や受講生が近寄りがたい雰囲気を感じて、親近感を持ちづらいのです。心を開いて学ぶことが難しくなります。心を開きにくいというのは、質問をしにくいことにつながります。「立派な先生にこんな些細なことを聞くのは申し訳ない」って。だから立派すぎない方がいいのです。
ブログを始めるときには、自分が第一線の学習者であると考えるといいでしょう。現在、何を学んでいるのか?それを他の人にシェアするように教えるのです。そうすれば、常に「一歩先を行く先輩」として情報発信することができます。あなたの気持ちもラクになるし、その視点を評価してもらえるでしょう。
私がその好例です。私がかつて運営していたブログとメルマガはネットビジネスに関するものでした。何年もかかってまあまあうまくやれるようになったけれど、法人化する規模まではいきません。でも、そんな私だからこそ相談しやすいことがあるし、質問しやすい雰囲気があるとよく言われていました。
その後Udemyの講師になったときも同じです。私が最初にリリースして、今でも一番売れ続けているのがWordPressの構築コースです。私はWordPressの専門家ではありません。むしろ逆で、WordPressで人一倍苦労したという自信があります。苦労したからこそ伝えられることがある。共感できることがある。専門家が気づかないような「つまずきポイント」がわかる。どういう段階を踏めばベイビーステップでうまくなっていくかがわかる。
私は今でも学習者です。だからこそ学ぶ側の視点に立つことができると思っています。自分が専門家ではないからといって、私から学べない人がいるわけではないんです。私よりも上手にやれる人は私のブログの読者やオンライン講座の受講生にはならない。それだけの話です。
読者のために学びをリードできるトピックは何でしょうか。それについてブログを書くことを考えてみましょう。
7. 家族や友達に誇れるブログを書こう
ネットビジネスをやっている人には耳の痛い話をします。匿名でのブログはほとんどうまくいきません。キャラクターとしてうまくやっている人もいますが、身バレしたくないために匿名にするのはもはや時代的に難しいと考えるのが妥当です。
理由は二つ。
まず一つは、あなたの情報発信がうまくいっていれば、最終的にはあなたの友人や家族、同僚があなたのブログを見つけて読むから。そして特定されるのはあなたが思う以上に簡単なのです。特定される前に「成功者インタビュー」をどこかのメディアから受けるかもしれません。
もう一つは、身バレしないためにあらゆる情報を隠したブログはうまくいかないから。身バレしないことに注力したブログは真実味に欠けるというか、熱量が足りないというか、表面的なことしか書けないからです。私も身バレしないように匿名で書いたブログがありますが、うまくいきませんでした。
ブログで成功したいなら、身バレする前提でブログを書きましょう。身バレしたときに家族や友達が「この人、私の家族なの!」「私の友達なんだよ!」と他人に紹介したくなるような、誇れるブログを書きましょう。
だからといって、高尚なトピックでなくていいのです。
もし私がこれから書くとすれば、「学生時代に英検3級に合格しなかった私が50代で英会話ができるようになるブログ」、あるいは「太りやすい食いしん坊の私がダイエットに成功するブログ」かもしれません。失敗も成長も包み隠さず書いていくのです。たぶん失敗9割、成長1割の感じで。そうしたら、私の失敗に励まされる人が増えるし、読んでいる人が失敗を回避することもできるだろうと思うから。カッコ悪いほどカッコいいのが実践ブログです。
8. 特定の人に向けて書く
ブログのテーマを決めるときは、自分がどんなタイプの人に向けて書きたいのか、何に困っているどんな人を助けたいのかを考えてみましょう。私はブログもメルマガもオンライン講座も、ある特定の人(アバター)に向けて書いています。これは、自分の文章をよりパーソナルに感じさせるために有効な戦略です。
もうひとつの戦略は、自分の人生の中で実際にいる特定の誰かを思い浮かべて、その人のために書くことです。その人に伝える必要はありませんが、誰か特定の人のことを考えながら書くといいでしょう。話が具体的になり、文章に感情がこもります。
あなたがこれまで関わったことのある人、特に助けた経験のある人があなたの「アバター」であれば、素晴らしいです。あるいは助けたいと思いつつ、状況が許さなくてかなわなかった。それをブログというメディアを通してかなえるのも素晴らしいと思います。アバターに関してそういった動機や情熱がない場合は、ブログのトピックを考え直したほうがいいでしょう。
9. ブログは無料ではないので、ブログでどう収益化するかを考えよう
ブログのテーマを決める際には、どうやって収益化するかを考えることが重要です。特にドメインとレンタルサーバーを使ったブログを運営するには費用がかかります。
広告、特にアドセンス広告はどんなトピックにも対応できる収入モデルですが、大量のトラフィックがなければ収入を得るのが難しい方法でもあります。それよりも、自分のテーマに沿って作れる本や講座の候補を考えてみましょう。
テキストコンテンツがあればブログ自体で収益化できなくても他のフォーマットに変換できる。eBookとして有料で販売する、Kindleにして販売する。音声にしてPodcastやスタエフに、動画にしてYouTubeや Udemyに。小刻みにしてSNS発信に。テキストコンテンツを作っておくのは無駄になりません。
あなたのニッチな話題について、すでに販売されている本や講座や動画はありますか? もしあれば、それは世の中にすでに需要があるという証拠。良いことです。そうでない場合は、需要がないか、人々がお金を使いたがらないテーマである懸念があるので再検討しましょう。
10. いくつかのタイプの記事を練習する
さて、あなたはこの記事を読み、ブログのトピックの候補を考えていますが、なかなか最終的な決断ができません。…そうでしょう? あれが成功するかな?これは競合がきついかな?失敗したくないなぁ…って。
何にしても、同時に複数のブログを始めるのはやめましょう。これは私が犯した間違いです。ブログの初期段階は、ひたすら一つのブログに集中しましょう。初動が肝心です。勢いを得るために、全力で頑張るのです。
もし、最終的な決断に悩んでいるのであれば、実験をしてみましょう。候補となるテーマでいくつかのテスト記事を書いてみてください。候補となるテーマが3つあったとします。まずはテーマAを取り上げ、50個の投稿アイデアをブレインストーミングして実際に記事を書いてみましょう。まだ記事を公開しなくて構わないので、公開したいタイプの記事を実際に書いてみてください。次に、テーマBの投稿アイデアの候補を50個リストアップし、同じ要領で記事を書きます。テーマCも同じようにね。
このエクササイズに時間をかければ、何を書くのがあなたにとって楽しいのか、どのトピックを書くのがあなたにとって情熱を持ち続けられるかがわかってくるでしょう。情熱があればモチベーションの不足に悩むことはありません。
さあ、始めましょう。 気持ちを切り替えて。
ここに挙げたブログトピックやブログテーマの検討は、ブログの内容を決めるための完璧な解決策ではありません。結局のところ、トピックやテーマを1つ選んで、それをやってみるしかないのです。あれは無駄だったとか失敗だったとか振り返らずに、全力で取り組むことです。
つまり、まずしばらく書いてみる。違うなと思ったら軌道修正する。でも忍耐強くね。ちょっと試してはすぐにブログを閉鎖して、次のブログを立ち上げることを繰り返す人がいますが、気が短すぎるなと感じます。ブログは検索エンジンにインデックスされるまでに今は半年から一年、さらにトラフィックとして反応が出るまでに一年かかると言われています。だから始める前にどれくらいの期間で見直すかを決めて、そこまでは軌道修正の名のもとにコロコロと運営テーマを変えたり、辞めたりしないこと。
最後に、あなたがラクになる言葉をご紹介しておきますね。
「私がこれまでに受けた執筆のアドバイスの中で最高のものは、『編集しすぎないことです。日が暮れるまで考え直し、言葉を書き換えることもできますが しかし、そうする必要はありません』でした。」これは Touch of Organized の運営者、Lori Walkerの言葉です。
私もつい、いつまでも書いたり消したりやってしまいがちなので気をつけていきたいと思っています。
ブログは簡単。だからこそ難しい。
たくさんの人がブログを始めたいと思って、そのうち数割の人が実際にブログを開設してみます。動画のように高い機材を買ったり、アプリケーションの使い方を学習する必要がありませんよね。始めるのが簡単だからブログを始める人はとても多いのです。
残念ながら、大半の人は、他人のブログを見たり教材を読んだりすることに時間を使ってしまいます。
自分のブログに向き合って、我慢して試行錯誤しながら継続できる人はごくわずかです。
あなたはどちらの人ですか?