そもそも私がなんで急にこんなことを言い出したかというと、数ヶ月前に女性のビジネスコミュニティに入りました。そこで「昭和生まれで顔出しが苦手です」と自己紹介したんです。自撮り動画で。そしたら同世代から共感の嵐。「琴子さん、私も昭和なの、わかる!」「私もFacebookグループに入るのに一年かかったの!」って。
平成生まれからのコメントはなし。
それで、ああそうか、顔を出せないことの犯人は昭和なのかな?と記憶をたどってみることにしたんです。
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遠くにいる知人とコミュニケーションを取る手段は電話と手紙だけ
1ドル360円、国際電話どころか国内の電話だって通信料が高かった。大阪から札幌に引っ越した私は大阪の友達と電話するのに「1分◯円だから!」と時計とにらめっこしながら話したものだ。夜間割引料金を使わないと高くてかけられなかった。だから手紙を書いた。
写真は非日常のもの
写真を撮るにはカメラを持っていなければならない。当たり前のこと?いやいや、あなたは一眼レフカメラを持ってますか?一眼レフを持ってない人のほうが多いよね?カメラを持つってそれくらい特別でお金のかかることだった。加えて毎回フィルムを買う必要があり、撮った写真を現像するのにも焼き増しするのにもお金がかかった。
写真を撮る機会は遠足、修学旅行、結婚式にお呼ばれしたとき、家族旅行など特別なときだけ。圧倒的に場数が少ない。撮られ慣れていないからどんな顔をしていいのかわからない。写真を撮った後はドキドキしながら現像を待つ。現像されてはじめて自分がどう写ったのかがわかる。「かわいく写ってるといいな」。その期待を大きく裏切る半開きの目や無防備な表情にがっかりした。お気に入りの写真になる確率は100枚に1枚くらい。今でも「奇跡の1枚を撮るために100枚撮ってますよ!」なんて言う人がいるが考えてほしい、写真を撮るのは年に数回しかないのだ。100枚撮るのに何年かかる?昭和世代が顔出しに抵抗があるのはこういった背景があると私は思っている。
圧倒的な経験不足と、蓄積されたがっかり体験。セルフイメージが高いわけがない。顔出しに抵抗ができて当たり前だ。
日記は究極の秘密のアイテム
そもそも日記を置くような自分の部屋に入れる人は親兄弟か、ごく親しい友だちだけだったよね?
X世代と言われるアナログな昭和世代の私にとって日記は誰にも見せない秘密のアイテムだった。他人の日記も覗き見してはダメ。そんなことをしたら一生絶交だ。私と同世代の女子は鍵付きの日記帳を持った経験があるはずだ。だからこそブログが登場したとき、私は文字通り頭が混乱した。「ブログって日記なの?秘密の日記をインターネットで世界に公開するってどういうこと?!?!」頭の中の混乱が収まるまで数ヶ月かかった。
ワーク
記憶をたどってみましょう。
- あなたは遠くにいる親戚や知人とどうやって連絡を取っていましたか?
- 生まれてからスマホが登場するまでの間、どんなときに自分の姿を写真に撮りましたか? 何枚あるか、アルバムを見て確認してみましょう!(きっと少ないはず)
- あなたは日記を書いたことがありますか?書いたことがある場合、どこにしまっていましたか?
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