今回はオンラインコースビジネス最大の課題、決済について私の意見をお伝えします。
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GrooveAsiaに関するご質問へのお返事
前回ご紹介したサービスのうち、GroovePayについてメールでご質問をいただきました。GrooveAsiaのサービスのうちの一つですね。
UdemyにGrooveAsiaのコースを出していらっしゃる「Portland Essentials(ポートランド・エッセンシャルズ) ちえ」さんにお尋ねしてみました。
- GroovePayはGrooveAsiaに付属するオプションである
- GrooveAsiaはGroovePayがなくても他の決済システムが使える
- 海外の方はStripeやPaypalと併用されている方が多い
- 初めてGrooveAsiaを使う方は、まず他の決済システムを導入してからGroovePayを使うのが安全だと思います
とのことです。
FaceBookにGrooveAsiaJapanのサポートグループがあり、日本語でも対応してくれるとのことですので興味のある方はどうぞ。
オンラインビジネスを自動化したい場合の課題「決済」
オンラインビジネスでリスト取りやセールスから納品のプロセスを自動化したい場合の課題は主に3つあります…という話をしてきました。以下の3つでしたね。
- セールスファネルを作ることができるかどうか(海外ツールは日本語対応と日本円決済、かな表記で決済したりアカウントを作れるか)
- オールインワンか専門ツールを組み合わせるかどうか(コストとスキルとあなたが求めるものの問題)
- 決済手段(StripeやPayPalの凍結問題どうする?!)
オンラインコースビジネスの決済手段は?
今日は最後の決済手段について、現時点での私の意見をお伝えします。
私たち個人事業主がオンラインでクレカ決済ができるようになったのはPayPalやStripeの恩恵が大きいです。特にStripeですね。PayPalはアカウントを持っていないお客様をとりこぼしてしまいますが、Stripeならクレカ情報を直接入力して決済できるところがPayPalよりも使いやすい。
私が情報商材アフィリエイトをやめようと思ったタイミングがまさにStripeで個人決済ができるようになったときでした。それまでは個人がクレジットカードで決済をするには間に入る会社の審査に通るのが難しかったため、今ほどカジュアルに導入できませんでした。
2017年頃、私が個人で決済をするときに勧められたのはゼウスやテレコムクレジットでした。いやこれ私なんぞが審査に通らんだろ…と思いました。
だからこそデジタルコンテンツの販売者はインフォトップやインフォカートなどのASPに高い手数料を払ってでも、高額の商品のクレジットカード決済をお任せしてきたのです。私が最初に高額のコンサルティングを販売するときもインフォカートで決済を受けました。
その後、Stripeっていいぜ、というのが広まりました。英語圏のサービスであるClickFunnelsやteachable、Kajabiなどの裏で動いている決済もStripeです。
PayPalやStripeアカウント凍結のリスク
ところが。凍結するんですよ、アカウントが。バンされる、BANされる、垢BANと表現されますが、アカウントが凍結されてプールしてある売上が没収されちゃうんです。
「PayPalやStripeでアカウントバンが頻繁に起こっているのはどうしてですか?」こんなご質問もいただきました。
コンテンツビジネス界隈では何年も前からPayPalのアカウントが凍結されるのをときどき耳にしています。凍結した理由をPayPalが詳細に教えてくれるわけではないので、はっきりこれが理由だとは言えません。
ただ、デジタルコンテンツという無形商品の販売やコンサルティング・コーチングなどの役務の提供は、いずれも無形であることが問題なのではないかと私は思っています。私は、ですよ!
決済が行われてお客様から販売者へ売上としてお金が動く、でも無形商品はお客様に渡ったかどうかがとてもわかりづらいですよね。有形商品、例えばマグカップや書籍などは配送をトラッキングすることができますから、確実にお客様に届いたことがわかります。
無形であることが問題。だからデジタルコンテンツの販売者の中には、簡単な印刷物などを商品に組み合わせている人もいます。
私がUdemyの収益をPayPal受け取りからPayoneerに変更したのは、このツイートを見てからです。
船原徹雄さんはずーーーーーーっと物販をやってきた方です。たしか小玉歩さんが副業で転売を始めたときの師匠が船原さんだったのではないかな。
上記のツイートのスレッドの下まで見ていただくと「当社が販売している商品については、何年も前から事前にPayPalと相談し、確認をとっています」とありますよね。デジタルコンテンツ(情報商材)を販売するときには「このコンテンツを販売するのにPayPalの決済を使っていいか?」と毎回開示して事前確認されていたので、グレーなことは何一つしていないんですよ。
それでもアカンかった。怖っ。
ということで、私はPayPalは支払いにだけ使うことにしました。
デジタルコンテンツ販売者の中でStripeのアカウント凍結が増えたのは、上場前なのでクリーンにしておきたいからではないか、というのが私の周囲にいる人たちの推測です。
「Stripe 凍結」で検索してみてください。
私が共感できた記事は「Stripeのアカウント停止理由と解決策」という記事です。
国内決済なら安全か?
PayPalやStripeに頼るからダメなのだ、国内決済なら大丈夫!と言っている人もいます。なるほど、そうかもしれません。
が。私はそうは思わないんです。
あれは強烈だったなぁ。2023年3月下旬、インフォトップから「超重要」と題したメールが届きました。インフォトップといえば「こうやってお金を稼ぎませんか」というギラギラのセールスレターで情報商材を販売する人がお世話になっている決済会社です。
インフォトップの変更の概要は以下の通りです。
- JCBとDinersクレジットカードが利用できなくなった
- FXに関する商品は全禁止
- 投資・仮想通貨ジャンルで商品内容に「ツール」を含む商品:全決済ご利用不可
- 投資・仮想通貨ジャンルの「教材・コンサル」商品:商品内容の審査OKの商品のみご利用可能
- 40万円以上の商品は、商品を分割すること
- 1回あたりの支払額が10万円未満になるようにすること
えー!FXに関する商品なんか稼ぎ頭だったでしょうに!! 特に在宅ワークやブログのノウハウなどの情報商材を売っている人たちが自分で決済し始めてからは、インフォトップには投資関連の商材やツールしか販売されていませんでした。こんなことが起こるんだ、と衝撃を受けました。
だから「国内決済だから大丈夫」とも言い切れないと私は思っています。
ほな、決済はどうしたらええねん!!
じゃあどうするん?中野ってオンラインコース作って販売しようぜって言ってるやないか、アンタはどうしてるん?って思いますよね。
私は今はteachableで決済を受けています。ClickFunnelsではStripeが紐づいていますが、ある時点からteachableの決済をStripeから teachable payに切り替えました。
teachable payは、ざっくり言うとteachableから自分の銀行口座に直接着金するしくみを選択することができます。
Kajabiでもまだベータ版ですが、Kajabi Payments というサービスが提供されるようです。teachableと同じように、StripeやPayPalで決済する道も残しつつteachable payと似た機能を提供するのではないかなと予想しています。ご存じの方がいらっしゃったら教えてください🌝
英語圏ではオンラインコースやコーチングを販売して億を稼ぐ人がたくさんいるんだから、何か方法があるはずよね? 特にteachableやKajabiは無形商品を扱うわけだから、Stripeの垢バンによって顧客が離れていくのは防ぎたいはず。
だから、今、私はteachable payを選択しています。たぶん、大丈夫。
と思いつつ、それでもちょっとビクビクしながらやってます。
まとめ
オンラインで商品やサービスを販売するときに一番大事なのが決済手段だと私は思います。もしあなたが私と同じように無形商品や役務の提供をするのなら、何を選択するのがリスクが低いかという視点で検討されることをおすすめします。絶対に安全なサービスはありません。一括決済なら銀行振込が一番安全でしょう。
けれど、分割決済を導入したいならクレジットカード決済が必要です。
また、成約率を下げたくないなら銀行振込一択ではなく、できるだけ複数の決済方法を提供するのが良いです。あなたの顧客層に適した決済手段とリスクとのバランスを考えてみてください。