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UdemyはエンジニアやITスキル系以外のジャンルには不向き?

UdemyはエンジニアやITスキル以外のジャンルで不向きか?

UdemyにおけるエンジニアやITスキル系以外のジャンルの現実

今回の話題は Udemy です。「Udemy はエンジニアや IT スキル系以外のジャンルだと不向きでしょうか」という質問です。

この話題は以前も取り上げたかもしれませんが、これも業界の神話的なもので、半分本当で半分嘘です。本当の側面としては、Udemy だけで生活費レベルのお金を稼ぐことは、エンジニアや IT スキル系以外のジャンルでは不向きです。(このエピソードを公開する時点)もちろん例外はありますが、向きか不向きかでいうと不向きです。特に日本 Udemy では、嘘の側面と、明確ではない側面があります。まずは、嘘の側面からお話します。

Udemyでニッチマーケティングの可能性を探る

嘘とされる側面は収入ではなく、ニッチを狙い集客をする目的であれば、必ずしも不向きとは言えません。最近、うちのお客さんでノーコードツールの解説コースを出した方がいます。公開から1〜2ヶ月で、約40〜60人の受講生さんが購入しました。彼女はUdemyでコースを出すのが初めてだったため、既存のUdemy受講生がいない状態でした。それで、身内の人に無料クーポンを配付し受講してもらい、さらに「よかったらレビューを書いてください」と依頼をして、お願いマーケティングで初動を出しました。

結果、彼女は「お願いマーケティング」をしましたが、その人数と同じくらいのオーガニックの受講生が購入しました。オーガニックの受講生というのは、彼女のことを知らない人がUdemyでコースを見つけて購入したということです。そして彼女はまだ受講生が20人程度の少ない段階から「これはすごいことですよね!琴子さん」と非常に喜んでいたんですね。なぜなら彼女はオンラインで活動しているため、オンラインで個人がポンとコースを作成し、販売してすぐに売れるというのは非常に珍しいことだと知っているからです。彼女の場合は出したコースがノーコードツールだったため、Udemyというマーケットプレイスとの相性が良いという意味で、若干有利だった面があるのかもしれません。

 作業療法士の経験を活かした超ニッチなコース作成の実例

私は現在、ネットビジネスやオンラインコース作り、マーケティングに関するコースを主に出していますが、その中には非公開のコースが約7コースあります。その中で、違和感のあるコースが1つあります。それは、作業療法士として出したコースです。

2020年の最初だったと思います。私は障害年金の取得方法に関するコースを出しました。このコースでは障害年金の申請を社労士に依頼するか、自分で行うのかの選択肢について解説しました。タイトルは「障害年金の申請代行は社労士に依頼すると損か、費用の相場と失敗しない社会保険労務士選びのポイント」というものでした。もう全くジャンルが違いますよね。カテゴリー分類も正確な記憶がありませんが、2023年末頃に非公開にしたと思います。

私のブランディングにおいて、このコースは他とは異なり違和感があったため、クローズしたんですね。このコースはあまり売れてる感覚もありませんでした。Udemyのスマホアプリではコースが購入されるとリアルタイムで通知されますが、この障害年金のコースに関する通知は殆ど見たことないなという印象を持っていました。

実際に2020年に作ったこのコースが、3年か4年の間にどれほど売れたのかを最近確認してみました。何人だと思いますか。2024年の2月現在(ポッドキャスト収録時点)、トータルの受講生数が7500人ほどいます。一番売れているコースには約3000人の受講生がいますが、障害年金のコースについては20本程度しか売れていないと予想していました。しかし、管理画面を確認したところ、実際には62本も売れていました。それだけ売れた感覚はなかったし、カテゴリーもどこに入れたかすら覚えていません。

Udemyはエンジニアデザイナー、マーケター、ビジネススキル、自己啓発などのジャンルが強いマーケットプレイスです。そんな中で、障害年金に関する非常にニッチなコースが、60本以上も売れたという事実にはびっくりしています。これについての関連コースは作っておらず、陸の孤島的なコースなんです。私のコースのラインナップの中でも非常に売れづらいんですよね。それでも62人の方に手にしていただいたことは、私にとって驚きです。

収入の観点から考えると、1本売れても講師の収入は300円や200円、300円程度だと思います。60人分で計算すると、300円としても1万8000円になります。しかし4年かけて1万8000円なので、年間では4500円程度になり、収入としては全く成り立たないわけです。だけど受講生には「この中野さんは作業療法士で、障害年金に詳しい」ということが認知されているのです。

Udemyでのコース販売が影響力と認知度に与える影響

私は現在作業療法士としての情報発信は一切行っていませんが、以前はそのジャンルを考えていた時期もあったため障害年金に関するコースを出しました。ただ、今はそれを出すつもりがないため、クローズしています。でも、もしもこのテーマをもっと展開しようと考えた場合、ニーズがあるのは障害年金を取得したい方や障害年金の取得を支援したい社労士さんのどちらかだと思うんですね。その人たちに特化したコースを出していくことで、より深い認知を得たり、問い合わせや収益の増加に繋がるかもしれないわけです。

したがって認知度を高め、集客をする目的でUdemyを使うのであれば、超ニッチであってもこれだけ効果がということです。たった1つのコースしか出していないにもかかわらず、62人もの受講生が集まってくださったことにはびっくりしました。たとえば、Udemyではなく自分のウェブサイトでコースを売った場合、どれだけ頑張っても4年で60本売れないと思うんですよね。広告を打ったり、何かしたりしないと、オーガニックな流入は期待できません。アクセスがなければ、店の前にお客さんが通らないため商品は売れないのです。

エンジニアやITスキル以外のジャンルでUdemyで成功する方法

Udemyをイオンモールと同じように考えてみましょう。私はマーケティングやネットビジネスの商品を並べていますが、その端に障害年金の取得に関する商品を置いておいたら、イオンモールを訪れるさまざまな人たちが買ってくれたのだと思います。だから、エンジニアやITスキル以外のジャンルには不向きかというと、収入の面では不向きです。私の障害年金のコースは年間換算で4500円×4年となるため、生活は成り立たないですね。しかし、1つのコースしか出してないという点で、専門店のように見えて認知度は高まります。「この店の人は障害年金について詳しいな。作業療法士をしていたんだね」といったことは知っていただけます。

したがってUdemyで売れにくいジャンルのコースを出すことに全く意味がないわけではありません。不明な側面があると話しましたが、これはちょっと年単位で考えなければいけないところがあります。何事でもオンライン関係のトレンドや新しいものは、日本には早くて2、3年遅れ、普通で5年遅れで入ってくると言われています。

英語圏と日本のオンラインビジネスのタイムラグ

コロナ禍で家にいたとき、英語圏のYouTubeをよく観ていました。日本人の方でアメリカでご結婚されて家庭を持ち、日本向けの情報発信をしているパワフルな女性の方がいらっしゃって、その方のチャンネルを楽しみにしていました。その方は在宅で稼ぐ方法についても取り上げていて、いくつかのビジネスアイディアをお話しになっていました。しかし、「日本で流行っているオンラインサロンやオンラインコミュニティは、アメリカでは5年前に終わったよ」とおっしゃっていて、思わず吹き出してしまいました。そのくらいタイムラグがあると思った方がいいと思います。今の予測が当たるかどうかは5年経ってみないとわからないのです。

その視点から考えると、Udemyではさまざまな言語のコースが売られています。英語だけではなく、10から20の言語のコースがあります。ニーズが多いのはやはり英語話者のコースです。なので英語圏で売れているジャンルが、タイムラグがあって日本Udemyでも売れ始める可能性があると考えていいと思います。

日本ではオンラインコースビジネスはまだ始まったばかり

そもそもオンラインコースビジネス自体は日本でまだ始まったばかりのような感じなんですね。コロナをきっかけに、在宅で仕事ができることに気づいた人も多くいました。また、日本の経済状況があまり芳しくないことから、副業OKの会社が増えたりしたことも影響しています。「オンライン講座って、売れるんだ」「それなりの値段で売れるんだ」ということをみんなが認識するきっかけになりました。しかしオンラインコースを作成するにはさまざまなスキルが必要なため、実際に作り始めている人口はまだ少ないです。

「私もUdemyの先生になりたいです」「私のジャンルはオンラインコースになるでしょうか」とのご相談を受けた際、どんなジャンルでもコースにできると思いますが、実例をお見せしないと納得していただけないことがあります。その際、英語圏のコースを調べることをおすすめします。Google検索で特定のカテゴリー(例えば子育てだったら「parenting online courses」ペアレンティングオンラインコース)を検索すると、さまざまな検索結果が出てきます。どのような切り口でコースが出ているか、それを売っているかなどが分かります。また、Udemyで売る場合は、講師用のツールであるインサイトを利用できます。英語の言語でどのジャンルがニーズが高いか、中程度か低いかが分かり、月の収入を見積もるためのデータを見ることができます。また、どのキーワードでコースを出せば、どれくらいの価格で売れる可能性があるかも参考になります。日本のUdemyでも2、3年、あるいは5年我慢することで、そのようなコースが売れ始める可能性はあると思います。

Udemyで継続的に成長するための戦略

趣味実用カテゴリーの成長

実際に別のエピソードでもお話したんですけれども、私が2017年にUdemyを知った際、趣味実用のコースでまともに売れていたのは、ハンドメイドの石鹸作りのコースでした。マーブル模様の綺麗な石鹸がありますよね。日本人の臨床検査技師の方がその作り方を何コースか出してらっしゃったんですね。でも、彼女は早くから自分のウェブサイトを持ち、リアルの教室やレッスンも開催していました。ご自身のサイトでのオンラインコースの販売を、その時点から行っていたのです。現在も彼女のコースはおそらくUdemyに残っていますが、メインはご自身のサイトに移行しており、趣味実用のカテゴリーでまともに売れていたのは、彼女の手作り石鹸のコースだけでした。

ところが2024年になり、茶道、華道、料理、そして子育てのコースもずいぶん増えました。自己啓発の分野も増えて、自己啓発については今では日本Udemyでも割と当たりのカテゴリに育っています。なので収益をすぐ上げたいのか、それとも認知集客目的なのかによって、エンジニアやITスキル系以外のジャンルは、Udemyには不向きなのかどうかの答えは変わってきます。

認知集客の重要性

認知集客に関しては機会があれば他のエピソードでお話ししようと思いますが、オンラインビジネスで最も難しいところのため、Udemyで認知してもらうことができれば、あなたのオンラインビジネス全体を後押ししてくれるパーツになるのではないかと思います。

英語圏のコースと日本市場の関係

また、今後の可能性ですね。Udemyの同じジャンルで英語のコースが売れている場合はやってみる価値があります。日本Udemyで、未開拓のジャンルを探求していくのであれば、関連する複数のコースを出して行くことをおすすめします。2017年に手作り石鹸のコースを出していた方も、その時点で3コースは出してらっしゃいました。

ですから1つコースを出して、それでUdemyは駄目だとか、私のジャンルは駄目だと言う人は、根性なさすぎです。厳しい言い方になりますが、話にならないですね。売れているカテゴリでも、1コース目でバズることはないです。それも難しいジャンルでやっていこうと思ったら、どのジャンルであっても、10コース出してからがスタートラインだと私は思っています。10コース出して初めてニッパチの法則が働き始めます。

継続的な努力と根気

私のお客さんには、売れ筋のカテゴリーでも10コース出してくださいと言いますし、できたら15コース出してください。話はそれからです。売れるコースはそれから出てくるものです。さらに日本Udemyで過疎ジャンルに1コース出しただけで「もうやめた」というのはスタートラインに立っていないのと同じなんですよ。

だからそこで諦めずに、コツコツコツコツコースを作って、売れなかったとしても良いじゃないですか。そのコースをクローズしても、作ったコースを自分のスクールで売ったり、別のマーケットプレイスに出品したりすることができるため無駄にはなりません。ですから、どのジャンルでも、売れ筋ジャンルであれ過疎ジャンルであれ、売れるかどうかや、向き不向きはあなたの努力の量に依存します。もしUdemyで売れっ子講師になって今すぐお金稼ぎたいのであれば、ITやビジネススキルで勝負していかれることをおすすめします。しかし売れているジャンルは講師も多いため、競争も激しいです。だからそこはそこの難しさがあります。

まとめ: 継続と挑戦の重要性

ということで、向き不向きを考える暇があるなら、まずはコースを出しましょう。そして、10コースを出してからがスタートラインと考えていただければと思います。私も「こんなコース出しても売れるのかな」「時間の無駄なんじゃないかな」と手が止まりそうになるときが未だにあります。だからお気持ちはわかりますが、コースを出さないと始まりませんから、出しましょう。

泣き言を言いながらもコースを出し続ける。それが成功への道なのです。向き不向きはあるけど、考えないで出してみましょう。イオンモールに出す方が、誰も通らない道に個人商店を出すよりも確率は高いです。それではまた。

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