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オンラインコースビジネスの作り方:ステージ1:ニッチとターゲットを決める

前回、コースを見直していることをお伝えしました。

新しい構成はこちら。

  • ステージ1:ニッチとターゲットを決める
  • ステージ2:Udemyに講師登録をする
  • ステージ3:オンラインコースを作成する
  • ステージ4:Udemyで販売する
  • ステージ5:自分のブログを持つ
  • ステージ6:自分のスクールでオンラインコースやコーチングセッションを販売する
  • ステージ7:メルマガ配信スタンドを導入する

どうやって進めていくかを順番にお話しします。

今日はまずステージ1について。このステージではニッチとターゲットを決めます。

ニッチとは何か

ニッチとターゲットを決めることはオンラインコースビジネスに限らず、あらゆるビジネスで必須です。ニッチは「参入ジャンル」とも言われます。恋愛、健康、投資、スピリチュアルなどなど。

あなたはオンラインビジネスとしてはゼロイチの方ですか? ビジネスをこれから始める場合はまずこの大きなジャンルを決めてみましょう。もし何をオンラインコースにすればいいかが漠然としているなら、ご自身の棚卸しをしてみましょう。あなたが持っている知識や経験を振り返ってみます。

一方、あなたがもうビジネスを始めている場合は、あなたのビジネスのどの部分をオンラインコースにできるかを探ります。オンラインコースビジネスにおける私の考える「ニッチ」は先ほど書いた「参入ジャンル」よりも、もう少し範囲の狭いものです。

例えば語学学習を例にしましょう。語学学習は巨大なマーケットですよね。

仮に私が韓国語をもうリアルの教室で様々なタイプの生徒さんに対して個別対応で臨機応変に韓国語を教えていると仮定します。このうちの一部をオンライン化したいな、と思ったときに困るのが「臨機応変に」、「生徒さんごとに違う」というバリエーションの多さなのです。語学学習に限らず、リアル、オンライン、いずれの場合でも個別対応型のサービスをしている人は「コースが作れません」となりがちです。

でも大丈夫、順番に解決していきましょう。

「韓国語をマスターするオンラインコースを作ります」、スタートはそれで十分です。

次にもう少し掘り下げます。韓国語でコミュニケーションできるようにするという目標をさらに具体化します。

ニッチを具体化する

どんな切り口で韓国語を教えるのか、教えられるのかをまず決めましょう。

  • 旅行(短期、長期)
  • 仕事を含まない日常会話
  • ビジネスシーンで苦労しない会話
  • 大学で学ぶための会話
  • 恋愛に必要な会話
  • 子どもの進路相談のための学校での三者面談が成立する会話
  • 医療機関で職員として働くための会話
  • 駐在の夫についていって孤立せず現地の友達と付き合う会話
  • 子どもを韓国語と日本語のバイリンガルに育てるための家庭内会話
  • 韓国人のパートナーとパートナーシップを良好に保てるコミュニケーション力、…

どうでしょう?いろんなバリエーションがありますよね。

あなたのビジネスをオンラインコースにするときにはこの「場合分け」をするのが重要です。

…と言うと、「えー、でもいろんな生徒さんがいるんです!」とよく言われますが、その「いろんな」を順番に全部作っていけばいいんです。

とりあえず最初に作るコースでどのバリエーションについて扱うかをいったん決めましょう。

せやないと始まらんからね! ^^ 売れそう、売れないかも、と気持ちは揺れますが、とにかくいったん決めることが重要です。

オンラインコースのアイデアについてリサーチする

あなたのジャンルの中でどんな切り口を扱うかを決めたところで少しリサーチをします。

リサーチをスキップしたがる人が多いです。面倒だもんね。でも「作ったのに売れない」ほうがイヤでしょう?だからざっくりとでもリサーチしておきましょう。

オンラインでもオフラインでもリサーチします。また、身近な人にも聞いてみます。

実際にはもう少しリサーチする項目がありますが、最低限これだけはというものをご紹介します。

  • その切り口に需要はあるのか
  • その需要に対してどれくらい競合がいるのか
  • 見込み客がネットで検索したときにその競合は見つかりやすいか?
  • 売れている競合はいくらでそのサービスを販売しているか
  • どんな決済手段で販売しているか

需要があって、競合がすでにいて、クレジットカード決済で、高額で販売している(売れている)なら最高です!

なぜならそこにマーケットがあって、お金を払う人がいる証拠だから。

オンラインコースにならないジャンルはない

「私のニッチはオンラインコースにならないのでは?」という不安をもつ方もいらっしゃるかもしれません。

わかりやすい指標が3つあります。商業出版されていること、YouTubeにそのニッチに関する動画があること、特化型ブログがあること。この3つのいずれかを満たしていれば可能性があります。

日本にはまだあまりないオンラインコースの例をいくつかご紹介しましょう。

「こんな立派なコースは作れないよ…」と圧倒されてしまいそうですよね。ここではどんなジャンルでもオンラインコース化することができるという点にだけフォーカスしてください。野球やフィギュアスケートがオンラインで学べるなんて想像していましたか?

私に経験があれば作りたいなと思ったのは、ヘアスタイリングのコース、グルテンフリーのパンを作るコース、産休後のママやパパをサポートするコース、ステップファミリーつまり再婚後のお母さんのためのコースです。

あなたが魅力を感じたのはどのコースですか?

そのオンラインコースのターゲットを決める

そしてターゲットを明確に決めます。

ニッチを決めた時点でだいたい決まってくる場合が多いですが、スキル系の場合は受講生の今のレベルとゴールのレベルを決めておく必要があります。

今どれくらいできて、このコースではどこまでアップできるのか、ということですね。

「何に悩んでいるどんな人 / さらに成長したいどんな人が、何を得られるのか(どうなれるのか)」

を口で説明できるくらいに、言語化しておくといいです。自分のために。

というのは、口で言って伝わるくらいわかりやすくなっていないと、コースを作り始めてから自分が迷って手が止まってしまうからです。

私もよくやってしまいます。なんとなく「こんなコースがあるといいな〜」という雰囲気だけで作り始めることを。

するとコースのアウトラインを作り始めたときに「え、待って、何に困っているんだっけ?何を説明する必要があるんだっけ?」と迷子になってしまうんです。

スキル系以外のジャンルの場合は決めるのに苦労するのですが、具体的に得られる体験を言語化するとわかりやすくなります。

コーチングやカウンセリングのお仕事をされている方であれば、職場での人間関係が円滑になるようにしたい人をターゲットにする場合、

  • 上司とのコミュニケーションにストレスを感じないようになる
  • 休憩時間をラクに過ごせるようになる
  • 飲み会の誘いを罪悪感を持たずに断れるようになる
  • 仕事が終わったら気持ちを切り替えられるようになる

といったふうに。

すると、このコースでは「上司とのコミュニケーションにストレスを感じないようになる」ことだけにフォーカスして、同僚との関係性や仕事が終わってからも職場でのできごとを引きずってしまう傾向については扱わなくていいんだ!と境界線を引くことができます。他のバリエーションについては他のコースで触れればいいのです。

また、こうして一般化してオンラインコースにすると表面的な解決しかできない…と悩みませんか。ハウツーしか伝えられない、と。大丈夫です。あなたがコース作りに慣れてくると、もっと深いコース内容にすることもできます。あるいはオンラインコースでは対症療法的なハウツーを提供すると割り切るのも素敵な選択肢です。ハウツーコンテンツであなたの人となりや考え方に触れてもらうのです。そして個別具体的な悩みへの対応や深いアプローチは個別セッションで行うと区別するのが良いと私は思います。

小さなデジタルコンテンツを作って売ってみる

これで、オンラインコースの切り口とそのコースのターゲットが決まりました。そうしたらあとは簡単。

あなたのターゲットが今悩んでいる現在地(point A)からゴール(point B)に行くために必要なことをステップバイステップのレクチャーを作ればいいだけです。

ここで提案したいのは、ごく小さなデジタルコンテンツを作ってテスト販売してみることです。

もうビジネスをやっている人や、動画講座を作り慣れている人はいきなりボリュームのある動画講座を作ってもいいですが、初めてビジネスを立ち上げる人やコンテンツ販売の経験のない人はごく小さなデジタルコンテンツを作ってみましょう。

動画じゃなくてPDFでもいいし、Googleドキュメントにまとめただけのものを共有する形でも構いません。

一週間くらいで作れるものが目安です。

あなたが「これがいいかな」と思う切り口のうち、ほんの一つのトピックだけをコンテンツ化してみます。

韓国語で恋愛の会話ができるようになるという切り口なら、デート中の会話、それも映画を一緒に見るデートでの会話だけに絞るとか、デートの約束を取り付けるLINEメッセージに絞るというふうに。

PDFなら5ページくらいあれば十分です。

作ったコンテンツを実際に販売してみましょう。

デジタルコンテンツを販売できるプラットフォームはたくさんあります。また、あなたの身近な人で、リサーチに協力してくれた人に渡してみるのもいいです。

コンテンツを手にしてくれた人に感想を聞くのがテスト販売の目的です。

良い感想がもらえたらGO!、改善の余地がありそうならまた小さなコンテンツを作ってみます。

そうしてテスト販売を繰り返すうちに精度を高めていくことができます。また、繰り返す中でだんだん作り慣れていくといううれしい効果もあります。

ステージ1のまとめ

ここまでがステージ1です。

リニューアルするコースでは、リサーチの方法やターゲット設定などを具体的に解説しますが、この方向性で考えてみるだけでもオンラインコースの大枠が決まるはずです。

次のステージではUdemyなどのプラットフォームで動画講座を販売します。

追伸。

リサーチする中でこんなサイトに出会いました。

>>>​Sixty and Me​

妙齢の女性に向けたとてもポジティブな記事が多く、これらをオンラインコースにしてほしい!と思うほど。​YouTube​で扱っているトピックも魅力的です。

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