このレクチャーでは、オンライン講座をどんなファイル形式で納品するかについて触れます。
- ファイル形式を選択する方法
- zip化するかどうかをまず考える
- サーバーから独自ドメインのURLでダウンロードしてもらう
- 動画ファイル(mp4)や音声ファイル(mp3)を配布する場合
- 講演会やセミナーなどの録画版
- まとめ:ファイル形式を選択するにはユーザーの利便性、スキルレベル、ユーザーが使うデバイスを考える
Table of Contents
ファイル形式を選択する方法
基本的な考え方は、ユーザーの利便性、有効期限、ユーザーが使うデバイスを考え合わせて決めます。
- 何のファイルを
- どのファイル形式で
- 誰に(どんな生活パターン・スキルレベル・ネットリテラシーの人に)
- どのデバイスで(モバイル?パソコン?)
- どう受け取ってほしいか(保存?即時性?)
zip化するかどうかをまず考える
まず考えるのは、zip化するかどうかです。zip化とは、ファイルを圧縮すること。テキストファイル(.txt)、PDFファイル(.pdf)、音声ファイル(.mp3)、動画ファイル(.mp4など)を「.zip」というファイル形式に変更して、直接は閲覧できないようにすることを指します。
つまり、生のままのファイルで渡すのか、圧縮したパッケージで渡すのかの違いです、使い勝手がかなり変わるので、目的に応じて使い分ける必要があります。
サーバーから独自ドメインのURLでダウンロードしてもらう
WordPressブログを運営していてレンタルサーバーの契約と独自ドメインがあるなら、FTP機能を使ってオンライン講座のファイルをアップロードしておき、そのURLをお知らせすることでダウンロードしてもらう方法がとれます。
この場合、PDFをPDFのままサーバーにアップロードすると、PDF内の特定の単語が検索エンジンにヒットしてしまうことがあります。つまり検索結果から一般の検索ユーザーがPDFの情報にアクセスできてしまうわけです。これを避けるにはPDFファイルを zip化してからサーバーにアップロードする必要があります。
ただし、zipファイルはスマホで扱えない人が多いです。ダウンロードできるけど展開するアプリがわからないなどで視聴できないという問い合わせが増えることが想像される場合は、ユーザーのリテラシーに合わせて他の方法を選択することも必要です。
動画ファイル(mp4)や音声ファイル(mp3)を配布する場合
動画ファイル(mp4)や音声ファイル(mp3)を配布する場合、自分のサーバーにアップロードしたものをストリーミング形式で、つまり直接視聴してもらうこともできるし、zip化したファイルをアップロードしてダウンロード視聴してもらうこともできます。
動画ファイル(mp4)や音声ファイル(mp3)の注意点は、購入者が多数の場合、ストリーミング形式にするとサーバーに負荷がかかることです。そのため、ストリーミング形式で提供したい場合は専用のプラットフォームを利用することを検討しましょう。
動画単体ならVimeoがおすすめです。Vimeoのプライベートリンクやパスワード保護は有用。YouTubeは商用利用を認められていない点に注意してください。
動画とあわせて他のコンテンツ形式もアップロードしたいなら、オンラインスクールシステムのteachableやThinkific、会員制サイトシステムのCyfonsなどが候補になります。
音声は限定公開できるプラットフォームがないので静止画と合わせて動画化して動画のプラットフォームを利用するか、Anchorなどの音声プラットフォームを利用するといいでしょう。
講演会やセミナーなどの録画版
講演会やセミナーなどの録画があればそのままアーカイブを販売してもいいし、DVD化して販売してもいいですね。
また、一部をダイジェスト版にしてYouTubeにアップロードして販売ページへ誘導するなども販促効果があるかもしれません。
まとめ:ファイル形式を選択するにはユーザーの利便性、スキルレベル、ユーザーが使うデバイスを考える
大きく分けるとダウンロードして保存してもらうのか、アクセスして視聴してもらうのかでファイル形式が分かれます。ダウンロード保存ならzip化を、そうでない場合はユーザーの状況に応じて適切なプラットフォームにアップロードしましょう。