今回は「欲しい教材やサービスがあれば、販売されているうちに買っておこう」というテーマでお話をしたいと思います。
オンラインビジネスの世界では、英語圏などを中心に、魅力的な商品やサービスがたくさん売られています。メールを開けたが最後、セールスレターに飛ぶと、ついつい欲しくなってしまうものがたくさんあります。とはいえ、予算にも限りがあって、そのうちに買おうと先送りすることはよくありますよね。けれども、欲しいものがあれば、販売されているうちに購入することをおすすめしたいと思います。なぜなら、個人が売っているものは、予告なく販売終了になることが非常に多いからです。
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個人のビジネスはピボットすることが多々ある
なぜ販売終了になるのかというと、ビジネスや個人事業では、ピボットすることが往々にしてあるためです。
HRプロの記事では、 “ピボットとは、元々は「回転軸」を意味します。アメリカのシリコンバレーなどのベンチャー企業で、方向転換や路線変更を指す意味で使われるようになった” と書いてあります。新たに立ち上げた企業が当初の目論見通りに発展していくとは限らないため、適切なタイミングでピボットすることが重要とされています。
また、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(ピボットとは?企業戦略としての重要性、注意点、成功事例を解説)の記事には、 “スタートアップにおいてピボットは、アイディアの特定部分(ビジョン)を軸足として、それ以外の部分を変更することを指します” と書いてあります。
こちらの方がちょっと近いかなと思います。特に一人ビジネスの場合、後者の方がニュアンスが近いかも知れません。つまり、家で仕事をするか、フリーランスとして仕事をするという軸足は変わらないものの、もう一歩出したコンパスの軸足は変わらないまま、方向性を変えることがあります。実際に私もある人の教材をいつか購入したいと思っていて、幸い買っておいたことがあります。たまたまその人の他の教材も買っていたのですが、ある日、スクールの販売コース一覧の中からは消えていたんですね。私は購入済みなので、ログインして教材にアクセスして受講できます。 Udemy でも同じことがあります。この教材をいつかセールで買おうかな、次のセールで買おうかなと思っていたら、もう販売終了になってしまい、検索しても見つからず、買えなくなったことがあります。
ビジネスを続けていると、マーケットややりたいことも変化しますよね。一人ビジネスは身軽なため、どんどん方向転換していけるのです。会社や大きい組織となれば難しいと思いますが、個人事業の場合は急にたこ焼き屋を始めることもできるし、逆にオンラインビジネスを急にやめることもできます。そのため、いつか買おうと思っていた商品が販売終了してしまうこともあります。
女性起業家はライフステージに応じてどんどん事業を変える
特にこれは女性起業家に強い傾向があると感じています。日本ではなくアメリカや英語圏の女性起業家を見ている方が、「以前は鼻息荒くデジタルコースを販売していた人が、今ではスピリチュアル系にシフトしていたりして、時間の経過を感じることがある」とおっしゃっていて、本当にそうだよねと思いました。私自身も日記に残していることがありますが、私がウオッチングしている女性たちにも一定の傾向があると思っています。
私が英語圏の女性起業家のウオッチングを始めたのは、2016年ごろでした。約7年前なので、それほど年数は経ってないですね。同じ人を継続的にウオッチングしていると、大体一定の傾向が見えてきます。たとえば結婚後に、主婦ブログを始めるパターンは日本でもよく見られますが、アメリカでも同じです。子どもがいないうちに、20代や30代あるいはシングルのうちは、デジタルコンテンツやコーチングを熱心に売ります。精力的にビジネス展開をし、パワフルに売ります。しかし、結婚や妊娠出産を機に、一旦ビジネスを休みます。リタイアする人もいます。その後、多くの人が出産後に、これまでのデジタルマーケティングやSNS集客、オンラインコースビジネスからスピリチュアル系にシフトすることが結構ありました。
私自身、出産の経験はありませんが、出産は非常に大きな変化をもたらすものなのだろうなと思います。女性起業家の中には、出産を機にスピリチュアル系にシフトし、そのままスピリチュアルを続ける人もいます。一方で一定期間が経過した後にデジタルコンテンツやデジタルマーケティングに戻り、再び積極的に売っていく人もいます。
男女ともに更年期を迎えると事業形態を変えることも多い
ここからまた女性のライフステージが変わり、彼女たちも更年期を迎えます。そうすると、バーンアウトする人がちらほら出てきます。たとえばサブスクに登録していて、毎月コンテンツが届いているはずなのに、いつものタイミングで届かず、月半ば位に来ていたものが、月末ギリギリに来るようになったりするんですね。「あれ?どうしちゃったんだろう」と思っていると、その後「実は私、バーンアウトしていました」と告白があったりします。他には、カレンダーをできるだけ空白にしたい、あらかじめグループコーチングやセッション、1on1のセッションなど、特定の日に予定を詰め込んだり、 YouTube の動画をためて取ることなく、余裕を持って過ごしたいと思う時期があるようです。同期型の予定や、時間を調整して提供するサービスをやめる時期が周期的に訪れます。
以上のような流れですね。私の見ている範囲ではそのような人が複数人いらっしゃいます。
「スピリチュアルな視点でユニバースと繋がる」と主張されることを今の私は否定しません。けれども、「セールスとはロジックを組んでやるものだ」と言っていた人たちが、「宇宙に奉仕する」と言い始めるとやはり違和感があるんですよね。私は出産経験がないため、ホルモンの影響や生活の大きな変化についてはわからない部分もありますが、熱心にセールスをしていた彼女たちの転身の仕方を見ていると、そのくらい出産は大きなライフイベントなんだろうなと思うくらい、やることや言うことがガラリと変わります。その後、成功してそのままスピリチュアルのジャンルで続ける人もいれば、マーケティングの世界に戻って精力的に働く人もいます。私がウオッチングしている人の中には、出産をまたいでもずっと変わらずマーケティングやセールスを続けている人もいます。人生にはさまざまな出来事があり、ライフステージも変化していきます。
男性にも更年期があるんですよね。女性ほどわかりやすくはないため、何となく元気が出なかったり、少し鬱々したりと、気づきにくいこともありますが、男性もホルモンの変動があり更年期の症状を感じることがあると言われています。したがって、男性もライフステージによる変化があるのかもしれません。
まとめ:ライフステージやマーケットの変化で販売されていた商品が終売になる
ライフステージという要素を除いても、マーケットが変わればビジネスを変えていかざるを得ません。いつか買おうと思っている商品が終売になることはよくあります。ですので、これが欲しいなと思ったら、先送りせずに手に入れておくことをおすすめします。私は販売終了になった名作をいくつも持っていて、買っておいて良かったと思っています。ということで、ビジネスはピボットすることがあるということを話をしました。欲しい商品やサービスは逃さず買うことをお勧めします。それではまたお目にかかりましょう。