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あなたが使えるリソース(時間やエネルギー)とサービスの種類
サービスの種類を決める視点として、サービスの種類ごとに、あなたが使えるリソース(時間やエネルギー)との関係を理解しておきましょう。
- オンラインコース(デジタルコンテンツ)
- グループセッション・グループレッスン
- ワークショップ
- 個別セッション・個別レッスン
- done for you:業務委託、まるっと代行してあげる
オンラインコース(デジタルコンテンツ)
- 一度作れば何度でも売れる
- いくら売れても負担が増えない・時間やエネルギーを消費しない(買い切りでサポートなしの場合)
- サブスクの場合は、入退会に関する事務作業が発生する
- サポート業務がある場合はそれに割く時間とエネルギーを勘案する(次のグループセッション・グループレッスンを参照)
グループセッション・グループレッスン
- 単品のサービスとして、またはコースのサポートやコミュニティのサポートとして
- 時間枠を確保するだけなので人数が増えても負担量は変わらない
- 購入者に「安心」という付加価値を加えられる
- どれくらいサポートするかは自分が確保できるリソースをもとに決める
- マスターマインド(特別なグループサービス)
- ある一定の条件を満たした人だけが参加できる、目的のあるグループ
- 高いコミットメント、深い関係性のある人にだけ提供するので心理的な負担が低い割に高額をチャージできる
- グループセッションだけでなく他のサービスと組み合わせられることが多い
ワークショップ
グループセッション・グループレッスンと構造は同じですが、どちらかというと入り口のサービスとして単発の体験をしてもらう位置付けが一般的です。そのため、顧客が気軽に参加しやすいような価格帯に設定することが多いです。
ここではオンラインビジネスを扱っているのでオンライン開催を前提にしていますが、特別にオフラインで開催する場合は、その場への往復の時間と交通費がかかることに留意する必要があります。
個別セッション・個別レッスン
- 価格としてはハイエンド
- 時間を一人ずつ確保する必要があるため、サービスを提供できる上限人数が限定される
- あなたの負担も大きいので、何人までなら継続的にサービスを提供できるかを決める
done for you:業務委託、まるっと代行してあげる
ウェブサイトの構築やセールスファネルの実装などが挙げられます。
見積もり、契約締結、ヒアリングから納品までにかかる工数、費用を洗い出し、価格に反映させます。
慣れないうちは、業務委託と他のサービスとを同時進行したり、複数の業務委託を同時進行することが難しいため、業務委託の単価が必要最低限の収入を上回るように設定するのがよいでしょう。
顧客との関係性とサービスの種類
サービスの種類を決める視点として、もう一つ、違う切り口で考えてみたいと思います。
それは顧客との関係性です。顧客と浅く広く関わりたいのか、深く関わりたいのか。あなたはどちらのタイプでしょうか。
- 浅く広く関わりたい(見込み客の多いインフルエンサー、リストホルダーが販売する場合など)
- オンラインコースを量販する(単価やLTV低めでも目標金額を達成しやすい)
- 対人労働に時間を割きたくない人に向いている
- 目標金額から成約数を割るだけで単価が計算できる
- 深く関わりたい
- 個別コーチングやマスターマインドなどのハイエンド商品を最初に考えて逆算する
- まずは単純計算してみる:目標金額から考える
- 例:目標金額が月50万円の場合
- 月10万円の個別コーチングを5名
- 月額5万円のグループコーチングなら10人のクライアントが必要
- 2万5千円のコースを20本成約する
- 例:目標金額が月50万円の場合
- 目標金額とあなたが使える時間、エネルギーを勘案する
- 個別コーチング、グループコーチング、コース作成と販売、どれが得意でどれに時間がかかるか
- 例:目標金額が月50万円の場合
- 組み合わせ(1):月10万円の個別コーチングを2名(20万円)、5万円のグループコーチングに5名(25万円)、2万5千円のコースを毎月2本成約する(5万円)
- 組み合わせ(2):月10万円の個別コーチングを1名(10万円)、5万円のグループコーチングに7名(35万円)、2万5千円のコースを毎月2本成約する(5万円)
- まずは単純計算してみる:目標金額から考える
- 個別コーチングやマスターマインドなどのハイエンド商品を最初に考えて逆算する
まとめ
あなたのリソースについて考えてみましょう。あなたがエネルギー(体力・集中力・好き嫌いなど)・環境的にビジネスに使える時間はそれぞれどれくらいあるでしょうか。「ビジネスに使用可能な時間」はカウントしやすい単位を選んでください。
毎日一定時間を確保できる場合は日単位、週に◯時間確保できるというのが考えやすい場合は週単位でカウントします。月にどれだけ確保できるかの合計時間については、日単位と週単位のどちらを選んでも、いずれの場合も合計時間を算出しておくのがおすすめです。
例:あなたがビジネスに使える時間が週8時間、月32時間あるとします。エネルギーや環境の制限を勘案すると、、、
- 例1:個別セッションは週に20時間できそう、グループセッションなら週10時間、コンテンツ作成はどれだけ時間があっても週2時間しかやりたくないな。
- 例2:個別セッションは週に1時間しかできそうにない、グループセッションなら週2時間、コンテンツ作成なら月32時間以上でもできる。
- 例3:今受けている業務委託だけで月32時間すべてを使ってしまい、他のことはできない。
また、あなたの顧客との関係性を勘案してサービスの種類と価格設定をシミュレーションしてみましょう。