今回はご相談にお答えします。
「今までに参加した塾やコンサルは全然結果が出ませんでした」
よくあるお話ですよね、わかります。私はコンテンツビジネスに落ち着くまで7、8年かかりました。アフィリエイトから始めて、さまざまなところを渡り歩きました。渡り歩いたと言うか、最初は何をしたら良いかわからなかったのです。
Table of Contents
結果なんてすぐに出ないのが普通です
私が始めたのはビジネスというより、もう少し軽い気持ちでした。主婦のお小遣い稼ぎのようなところから入っていったため、商売やビジネスという言葉はピンとこなかったのです。そのため、何をすべきか分かりませんでした。当時は infotop(インフォトップ)一強だったため、新しい教材が出てヒットすると、それを買わないと置いていかれるような気がしていました。
今度販売されたものは自分に合うかもしれないと思い、何度も購入を繰り返してきました。最近、昔の外付けハードディスクを整理しようと思い、初代の2TBのハードディスクを開けてみました。すると「これはあのときに買ったけれど、全然分からないまま終わったな」など、全て購入したものを覚えてます。この情報はもう不要と思ったものは、すべてフォーマットしています。
参加した塾やコンサルで「結果が出ませんでした」と言ってしまうマインドセットや考え方は、別の問題があると思っています。結果が出ないことに関して話すと、すぐに結果が出ることを望むのは良いことですが、そう簡単にはいかないことが普通です。
あなたはとてもノーマルで一般的な人です。大抵の人は結果がすぐには出ません。
オンラインビジネスにおける自己投資
「自己投資しましょう」と言いますよね。私は株などの投資をしないのですが、投資は向こう10年、20年を見据えて考えるべきだと思います。たとえば、今日株を買って明日大きく跳ねることはあまり期待できません。投資はすぐに元が取れるものではないのです。
すぐに元が取れるものとは、たとえばパチンコや競馬、競艇、競輪など、ギャンブル要素のあるものを指すと思います。500円玉を持ってパチンコに行き、偶然にも良い台があり、台を温めてくれた人のおかげで勝つこともあるでしょう。そのような場合では、すぐに結果が出ますよね。そのため、すぐに元が取れるものは「投機」と言われることもあります。
ビジネスですぐに結果を求める気持ちはわかります。でも考えてみてください。たとえばスーパーでいつもより少し高い、美味しいドレッシングを買った場合、今夜のサラダにかけて美味しさを楽しむことができます。しかし、ビジネスの世界ではそうはいきませんよね。すぐにリターンが来るわけではありません。それは当たり前のことです。
「ただの主婦が短期間で成功した」のレターのからくり
「最短何ヶ月で成功した例」の言葉に疑問を抱く人はきっといると思います。失礼な言い方だなと前から思うのですが「あの普通の主婦が」「何の取り柄もない主婦が」等の言い回しを見ると「主婦を馬鹿にするな。いい加減にしろ」と思います。(少々お口が悪いのは置いといて)その何もない人が、短期間でこれだけの売り上げを達成した事例がセールスレターに載っています。あれは嘘ではないと思います。
確かめてはいません。ただ、嘘ではないけれどセールスレターには「言っていないこと」があるのです。既に土台を持っていた人、それまでコツコツ積み上げてきた人がいます。たとえば、セールスが苦手な人は多いですよね。売り込む、売りつけるイメージがあり、セールスに対するマインドブロックがあるため上手くできない人がいます。しかし、その最後の1ピースのセールススキルを手に入れることで、持っているスキルが一気に売れることはあります。その土台を持っていた人が結果が出ましたということを言っていないだけなのです。
その塾やコンサルで後押しされた経験は、スキル的に投資されたものか、メンタル的に後押しされたものかはさまざまだと思います。それで成果が出た人の成功事例をピックアップしていることが多いため、嘘ではないと言えます。
「登録していただくと無料プレゼントがあります」「LINE登録してください」「メルマガ登録してください」といったものにオプトインしてみるんですね。登録してみるのですが、最近は特典を貰えるまでに時間がかかることがあります。特に「無料相談会に参加すると特典を差し上げます」というパターンが増えているようです。普段はその時点で参加しないことが多いのですが、1回だけ無料相談会に参加してみたことがあります。
その後、個別に連絡が入りました。そのときある程度稼げていたため、セールス部隊の人が「このキャンペーンに参加して貰えませんか」と必死にアプローチしてくるのが分かりました。彼らもノルマがあって切羽詰まってるのかなと感じました。1回のセールスでどれだけ売り上げ上げられますかと尋ねられ、「このくらいです」と答えると、「ぜひ参加しませんか?」と提案されました。その見返りに特典があるようでしたが、私は「今は結構です」と断り、通話を終えたことがあります。彼らも成功事例を出したいのでしょう。全部が全部そうだとは思いませんが、私がコンタクトを取られた際には、そのようなやり取りがありました。
教材や塾から学べることはノウハウだけではない
繰り返しますが、私は以前、2TBもの教材を買ったのですが、何年もの間、全く稼げなかったのです。全くとは言いませんが、向き不向きがあることが分かりました。私もなかなか根気がありませんでした。当時も今も根気が足りないこともありますが、新しい教材が出たらすぐに目移りして、つい買ってしまうことがありました。
その教材を受講中は稼げなかったとしても、後で活きてくることは絶対あります。したがって、1回も開けずに放置するのではなく、少しでも実践することで、期待した成果は出なかったとしても学ぶことはたくさんあります。
その教材や塾、コンサルで得たハウツーやスキルはもちろん大切なのですが、たとえば、その塾の運営方法や、参加者の特徴、成功している人の行動、成功していない人の原因などを意識してみることです。そこのセールスの構造や主催者の運営の仕方、教材の配布タイミングやコンテンツ形式などさまざまな要素で組み立ててあります。
コンサルティングは1対1の場合が多いですが、塾やサポート付きの教材では仲間がいます。同じ時期に買った人々を観察するだけでも得るものがあるでしょう。
したがって、その教材や塾、コンサルだけで今すぐ結果を出そうとする人は、少し視野が狭いかも知れません。「今すぐ私を稼がせてください」というメンタリティがあるのかも知れません。
最短で効率的にで稼ぐことは魅力的ですが、焦りが生じてしまいます。コツコツと進めることは大事で基本中の基本ですが、焦りが加わると慌ててしまい、本質的な部分が考えられなくなります。教材通りに急いで進めることで見落としが生じ、本質が理解できないといった問題が出てきます。
たとえば教材に「こうしてください」と書いていたり、コンサルタントから「こうしてください」と言われた場合、表面的にはその通りに進めることはできます。しかし、なぜそう言われてるのか、なぜそうしなければならないのかを理解しないと、結果に繋がらないことがあります。
私が結果を出せなかったのは目移りして、集中して取り組めなかったから
もう一つあります。短期間で成果を効率的に出すために、今実践している教材、塾、コンサルよりももっといい情報や手法があるのではないかと疑心暗鬼になってきます。成果はすぐに出ないため、頑張っているにもかかわらずリターンが得られないと思うタイミングで、この教材や塾、コンサルは間違えているのではないかと思うこともあります。そこで「また成果が出るのが遅れてしまう」と焦り、さらに良い情報や手法などを探しに行くことで気が散ってしまうのです。その結果が、私の2TBです。今フォーマット中で、もう不要なものばかりです。
さらに情報や手法を求めて気が散ってしまう、本質を理解する暇なく表面的に進むことは、逆に遠回りになることもあるのです。その事例が今の私です。「教材を買いました」「塾に参加しました」「コンサルティングを受けました」だけど結果が出ないと感じる場合は、まず我が身を振り返ることが大切だと思います。少し上から目線かもしれませんが、過去の私に対してそう思うんですよね。
私は他人にこうしたことを言ったことはありませんし、あの教材や塾が悪かったから結果が出なかったと思ったこともありませんでした。しかし、本質を理解しようと思って取り組むことができなかったのです。表面的にしか取り組むことができず、さまざまなことが気になり、何をすれば良いのか、どんな教材が必要なのか、集客のためにツイッターを自動化する必要があるのかなど、やるべきことが整理できず散らかってしまっていたのです。それが過去の私なんですね。
まとめ:外野の成功事例に惑わされず土台を作ろう
したがって、外に理由を求めず、まず目の前のことをしっかり理解し、コツコツと取り組むことが大切です。これが唯一の答えですが、時間がかかりますよね。短期間で成果を出せる人は、すでに土台がある人です。
セールスや集客など、ビジネスを構成する要素のたった一つのピースだけが欠けていて、売りが立っていなかった人に、そのピースがはまったのです。そのピースを見つけたのです。短期間で売り上げが伸びたと言っても、その土台を作るにはもっともっと長い年月をかけて、その人たちはスキルや知識を身につけてきました。教材や塾、コンサルで得たものは、最後の1ピースだけだったのです。
ですから、あなたは能力がないわけではないし、その教材や塾、コンサルティングが悪いわけでもないと思います。
土台を作っていきたいですね。