あなたはネットでお顔や実名を出していますか?
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Zoomでいつまでも顔を出せなかった私
私はネットビジネスなるものを始めてかれこれ10年くらい経つのですが、顔を出せなくて困っていました。
セールスレター用に、意を決してプロフィール写真を撮ったのが2020年の秋。その写真をSNSのアイコンなどにも使っていきました。
それでもまだZoomでは顔を出せなかった。理由はわからない。なんだろう、どう説明していいのかわからないけど恥ずかしくてもだえる感じ。いやそんな私なんかが顔を出すわけには…と、もごもご言いながら後ずさる感じで、自分でも説明できなかったんです。
毎週受けているコンサルティングでもカメラはオフのまま。音声だけでほんとすみません、って言いながらどうしても顔を出せない。顔を出したらきっと頭が真っ白になって、話もできない。だから出せない。
顔出し動画を初めて撮ったのは2020年の秋。VSL(ビデオセールスレター)に埋め込む動画を撮ることになったのですが、まあひどい。どれくらいひどかったかというと「中野さんがこんなひどい動画を出してくるとは思わなかった」と言われるほど。
コロナ禍でみんながZoomを使い始めても、ダメ。みんなより先に2019年からZoomを使っていたのに、なぜかなぜだかカメラをオンにできない。気心の知れたイツメンで集まっても「ああ、中野さんはカメラオフだよね」って言われるくらいダメ。そうです、その通りです。無理っす。
そんな私がようやくZoomで顔を出せるようになったのは2021年の終わり頃でした。
2021年の秋にUdemy Fasttrackをキャンペーンで販売したときに、毎週のグルコンを特典の一つにしました。「グルコンがあるなら!」と入ってくださった方も多かった。それでもグルコン前に私はグループチャットにこう書き込んだのです。
「ちょっと相談なのですが、Zoomのとき、私は顔を出したほうがよいでしょうか?」
ありえないでしょう。主催者がカメラオフにしたいだなんて。
あのときほとんどの人が「顔を出して」と言ってくださったので、スタートを切ることができました。
それから徐々に…かな。
この話を思い出したのは、最近入ったFacebookグループで「顔を出すのは苦手です」と言ったら、同世代の女性が「わかる、私も!!」って何人もコメントをくれたのがきっかけです。
おや、同世代ばかりだ… と気づいて、しばらく考えてみたら、昭和のせいだったとわかりました。
昭和の親の刷り込み「女の子は可愛くなければならない」
親だけじゃないんだけど、可愛くないと顔を出す資格はない!みたいな風潮ってなかったですか?
「◯◯ちゃんはかわいいね」「かわいいから許す」。わかってます、気軽なひとことです。でもこういうセリフを何回となく聞いているうちに、「え、じゃあかわいくなかったら許されないんだ?」と刷り込まれていくんですよね。
食べるのが大好きで太っていた私。小学4年生になる頃には「私はかわいくないから、いい人路線でいかなければ」なんて思ってた。そんなことを考えてる時点で全然いい人じゃないんだけど、まあそれは置いといて。
つまり自分の顔をジャッジするし、他人の顔もジャッジするクセがついてしまったんです。
mixiで後輩がうつむき加減の写真をプロフィール画像に設定したときもこう思ったもの。「彼女はかわいいから mixiでも顔を出せるんだよなあ、私はダメだ」。
多様性の真逆だった昭和という時代
「女の子は可愛くなければならない」だけじゃなく、価値基準がすーごく少なかったとも思うのです。
「男たるもの◯◯」
「女の子はお嫁に行くのが幸せ」
「一つの企業で定年まで勤め上げるもの、新卒で入った会社に骨をうずめて定年退職するもの」
「公務員になるのが一番安定して生きられる」
「みんなと同じことをするのが安心・安全」
男性だってかわいそうだった。男だから泣くな、男は稼いでナンボだ、家を継げ。いろいろ背負わされていたよね。
男性はこういうもの、女性はこう生きるもの、仕事は会社に骨をうずめるもの。骨をうずめるって何だよ?って今なら思うけど、私たちの親世代は商売をやるかサラリーマンをやるかの二択(優秀な人は公務員になる)だった。
そんなふうにガチガチに固まっていた。
だから、目立つとからかわれたものです。英語の発音がうまい子はからかわれた。からかったり、からかわれたりしながら、目立たないようにするのが生きやすいことを学んでいきました。
私たちが育った時代って、そうだったと思いませんか?
昭和のメディアはテレビ、ラジオ、新聞といったマスメディアだけ
さらにタイムマシンに乗って昭和に戻ってみました。
知りたいことがあれば本屋さんや図書館に行くか、知り合いのつてを頼って直接尋ねるしかなかった。リアルで会う、手紙でやり取りする、電話で話す。
どれだけ人脈に恵まれた環境で育つかで、手に入る情報が決まってしまっていた時代だった。
行ったことのない場所は怖い場所、知らない人は怖い人。
自分の名前が世に出るのは、誰かを救助して表彰されるときか犯罪を犯したときくらいだ。自分の名前が世に出ないまま一生を終える人が大半だった。
…でしょう?
だからこそ、急に名前を出したり顔を出すなんてできなかったんです。
ワーク
- あなたは育つ過程でどんな刷り込み(こうあるべき)や「常識」を持ちましたか?:例:父親は◯◯すべき、母親は◯◯すべき、男の子はこうあるべき、女の子はこうあるべき、仕事はこういうもの、人生はこういうもの…
- あなたはテレビ、ラジオ、新聞に本名や顔写真が出たことがありますか?何歳のときにどんなことでどのメディアに出ましたか?
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