4.オンラインで商品やサービスを買ってもらうために必要なこと

目次

あなたの存在を知ってもらうこと

ネットで選ばれるための認知と共感

ごくごく当たり前の話になりますが、あなたを知ってもらうことがまず必要です。なぜなら、インターネットで世界中の情報にリーチできるようになった今、知られないということは存在しないのと同然だからです。

そして知ってもらうにも、顔を見たことがあるとか、名前を知っているだけでは商品やサービスを買ってもらうことはできません。あなたの価値観や好みに共感してもらう。「この人の商品だったら買ってもいいかな」「大丈夫かな、安心できるな」「すごく共感できるな」というふうになって初めて、あなたの商品やサービスを買おうかな、という検討段階に入るわけです。知ってもらうことが大前提になっています。

知らない人へ届ける覚悟を問うワーク

さあ、このワークあたりから少し厳しくなっていきます。あなたはオンラインで知らない人に商品やサービスを買ってもらいたいですか。当たり前の質問をしていると思いますが、ここはあなたの覚悟がどれくらいあるかということを、自分に問うてみてほしいのです。私も自分に問いました、かつて。

自分の商品サービスを知らない人に買ってもらいたいですか、それとも買ってほしくないですか。それによってこの後の話が変わってきます。さあ、どちらでしょうか。

あなたの商品やサービスを知ってもらうこと

オンライン販売成功の第一歩は認知拡大

オンラインで商品やサービスを買ってもらうために必要なこと、それはあなたの商品やサービスを知ってもらうことです。

当たり前の話をします。知らないものは買ってもらえません。例えば今、夏に向かう季節ですけれども、そろそろ夏の商品、いろいろな広告が出ています。LINEの広告とかFacebook広告とかインスタ広告、YouTube広告、いろいろなものですね。他にはテレビの広告、新聞の広告、雑誌の広告を通じて新製品が発売されたことを知ります。知ったからこそ「あ、こんなのあるんだ。じゃあちょっと見てみようかな、買ってみようかな」となるのです。知らないものは存在しないのと同じだから買ってもらえません。

商品サービスを知ってもらう努力の必要性

知ってもらうためには、個人事業主の場合はSNSやYouTubeを猛烈に頑張ったり、あるいはお金を出して広告を打つ必要まであります。商品やサービスが良くてマーケティングが上手だったら、顔を出さなくても売れるかもしれません。でも、これは非常に難しいのではないでしょうか。つまり、相当な努力をしないと知ってもらえないというのが現実です。

知られたくない気持ちと向き合う自己分析ワーク

さあ、ここでのワークは、あなたがオンラインで商品やサービスを売っていることを知ってもらわないと買ってもらえないわけなのですが、「知り合いに知られたくない」という気持ちはありますか。あるとしたら、それはどうしてでしょうか。

つまり、私の悩んでいたことは2つ

オンライン販売の悩み、二つの本音

オンラインで商品やサービスを買ってもらうために必要なこと。よく考えてみたら、私の悩んでいたことは二つでした。

商品やサービスは買ってもらいたい。だけれど条件がありました。新しい人には知ってもらいたいけど、親や友達や同僚など既存の知り合いに知られるのが嫌、というわがままなことだったのです。もう一つは、業界の中のヒエラルキーでした。詳しくお話しします。

一つ目、新しい人には知ってもらいたいけど、親、友達、同僚など既存の知り合いに知られるのが嫌というのはどういうことかというと、私の商品を買うわけでもないのに知られたくない、ということなのです。なぜ知られたくないかというと、「あの人あんなことしてる」とか「あんな高い金額で商売してる」と言われることが嫌だったのです。認知してもらおうとすると顔を出さなければいけないわけですよね。そうすると「うわ、老けたね」とか「美人でもないのに顔を出すなんてバカじゃないの」って言われるのではないかと恐れていました。これが一つ目です。

二つ目は業界の中のヒエラルキーです。これは業界によるかもしれません。私はアフィリエイターをやっていました。ネットビジネスを最初はブログアフィリエイトとか情報商材のアフィリエイトとかをやっていました。アフィリエイターをやっていることが恥ずかしいと言っている人もいましたけれども、私はそれはなかったのです。アフィリエイトって合理的なシステムだなと思っていました。

だけど、当時のネットビジネスの世界の中にはヒエラルキーというか、暗黙の了解がありました。それは、大きな実績がないと有料のコンテンツを販売してはいけないということです。誰が言ったわけでもないのですが、そういう暗黙の了解があったのです。だから「お前ごときが有料のコンテンツを出すのはまだ早い」と言われるのではないかという恐れを抱いていました。

私が最初に有料のコンテンツを販売したのは、ブログのコンテンツを外注化するノウハウでした。外注化するノウハウというか、どうやったらライターさんを見つけられて、どうやって価格の交渉をして、どうやって契約を結ぶという手順、ただそれだけです。それも私が初めて外注化をしてブログがうまくいっている、なんとか回っているという話を、当時の私の小さなメルマガの中で書いたら、そのノウハウを知りたい、知りたい、教材にして売ってちょうだいということを何人もの人からリクエストされました。「そうですか、いいのですか、だったら作りますけどお金もらっていいのですか?」というふうに、頼まれて作ったにもかかわらず、そのコンテンツを作っている間中、「お金もらっていいのだろうか」「お金もらっていいのだろうか」「こんな私がお金をもらっていいのだろうか」ってずっと考えて、ずっとつぶやいていました。それくらい、その業界の中の暗黙の了解って圧が強かったと感じていました。あなたはどうですか。

リアルの知人と同業者への情報公開、あなたの本音は?

さあ、ここでもワークです。あなたがオンラインで商品やサービスを売っていることを、リアルの知人に知られても大丈夫ですか。知られたくないとしたら、それはどうしてでしょうか。これが一つ目のワークです。

二つ目のワークは、あなたがオンラインで商品やサービスを売っていることを同業者に知られても大丈夫ですか、あるいは知られたくないですか。知られたくないとしたら、それはどうしてでしょうか。例えば、こんな売り方をしている同業者がいます。「同業者の購入はお断りします」とか「初心者以外の購入はお断りします」とか、但し書きをつけて売っている人もいます。そういうふうに制限を設けているのはなぜなのでしょうか。