モチベーションに頼らない!ルーティンで継続力を高める方法

Overhead photo of a light blue paper with a hole where it says motivation

目次

今回は、ルーティンの重要性についてお伝えしたいと思います。

ルーティンで変わる!フリーランスの生産性

毎日のルーティンで安定した生産性を

フリーランスで自宅勤務をしている皆さんに質問です。普段、何時に起きていますか?

ちょっと恥ずかしいのですが、私は目覚まし時計を7時にセットして、実際にベッドから出るのは8時です。それから朝食をとり身支度を整えた後、Duolingo という語学アプリで英語を学びます。このアプリでは3年以上、連続して1100日以上続けています。毎日3分から5分ほどの短い時間ですが、それを終えてからパソコンを開き、9時から13時までの間に一番重要な作業を行うと決めています。

ルーティンを継続するコツ

このルーティンは非常に大切だと感じています。長く続けていますが、時々 Duolingo をする前にパソコン(私はラップトップなので、寝るときは閉じてスリープモードにしています)を開いてしまうことがあります。すると、Duolingo を忘れてしまいがちです。この Duolingo、なかなかよくできたアプリで、私がレッスンを忘れようものならプッシュ通知やメール通知で「連続記録がなくなっちゃうよ!」とリマインドしてくれるんです。おかげで「あ、忘れてた忘れてた」と思い出し、続けられています。もしリマインドがなければ忘れてしまっていた日も多かったでしょう。その時、「ああ、こうして継続できなくなるのか」と感じました。「やること」と「順番」を決め機械的に実行することが、継続のコツだと実感しています。

モチベーションに頼らない仕事の進め方

実は私はものごとをコツコツするのが苦手です。継続するって難しいですよね。人生の後半になってやっとわかったのは、継続のコツは、モチベーションに頼らないことだということです。「時間がない」「モチベーションが続かない」というのはよくある言い訳ですが、歯磨きを考えてみてください。「時間がないから歯磨きをしない」「歯磨きにはモチベーションが必要です」なんて人はいませんよね。「今日はモチベーションが無いから歯磨きは止めとくわ」と言う人も聞いたことがありません。歯磨きは生活の一部であり、モチベーションとは無関係ですよね。

仕事も同じです。モチベーションの波に左右されず、機械のように淡々と作業を進める。これが継続のコツです。モチベーションが上がったり下がったり、いちいちそんなことを考えていたら疲れてしまいます。考えずに機械的にやる。これが重要です。ただし「機械的に」というと冷たい印象を受けるかもしれませんが、心を込めないという意味ではありません。「めんどくさい」「苦手だ」「難しい」「やるのが嫌だな」といったネガティブな感情に思考を邪魔されないように、淡々と機械的に取り組むという意味です。

めんどくさい感情との向き合い方

宮崎駿監督の「めんどくさい」エピソード

宮崎駿さんが「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で、「ああ、めんどくさいめんどくさい」と言いながらお仕事されていた場面が、ネットのあちこちで拡散されました。

「めんどくさいな、ああ、めんどくさい。めんどくせえぞ。めんどくさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ。何がめんどくさいって究極にめんどくさいよね。めんどくさかったらやめれば、うるせえなってそういうことになる。大事なものはたいていめんどくさい。」

この場面、色んなところで切り取られてネットに上がっています。「めんどくさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」とよくおっしゃっていたご様子です。「めんどくさい」という感情は、実は思い込みかもしれません。「この作業はめんどくさいものだ」と思い込んでいるからこそ、めんどくさいと感じてしまうのです。

動画講座を作る上での「めんどくさい」

私はスライド作成が苦痛です

私自身も、動画講座の制作過程で「めんどくさい」と感じることが多々あります。たとえば動画講座のオンラインコースを収録する際に、まず企画を立て、リサーチ、競合分析、ターゲット設定、ゴール設定、そしてゴールから逆算してカリキュラム(アウトライン)を作成します。ここまで来ると、クリエイティブな部分が楽しくなってきます。「このコースでこういう人に、こんなことができるようになってもらおう」と考えている時は、本当に楽しい時間です。

しかし、そこからが実作業です。アウトラインまでは良いのですが、スライド作りが苦手なんです。動画講座を作り始めて5年ぐらいになりますが、今でもスライド作りは苦手です。「スライドのデザイン、どうしたらいいんだろう」「どのフォントを使おう」「どの文字サイズで落とし込もう」「イラストを入れなきゃいけないかな」「写真入れてもいいかな」「ここにアニメーションを入れようかな」と色んなことを考えなければならず、スライド作りが一番しんどい作業です。「めんどくさい」というよりは「しんどい」作業ですね。「苦手だな」「上手く無いな」と感じることが多く、ここに一番時間がかかります。アウトラインができているのに、デザインが決まらないせいで時間を浪費してしまう。浪費していることが分かっているから余計に嫌なんです。まさに悪循環です。

収録は楽しいが編集は単調でめんどくさい

収録は楽しい作業です。私が収録している声が漏れ聞こえた時に、家族に「朗々と喋ってたな」と笑って言われます。それくらい熱を込めて話すので、充実感があります。しかし収録が終わると、今度は動画編集という作業が待っています。

私のポッドキャストを聞いてくださっている方はご存知だと思いますが、ポッドキャストは編集せずに公開しています。なので「あの……」とか、言葉に詰まって何秒か黙ってしまうと、「あれ?放送が終わったのかな?」と自分で聞いていても思うことがあります。言葉がスラスラ出てこないというか、考えて間が空いてしまうんですね。

動画講座の場合は間が空いたところや、喋りを噛んで言い直したところをカット編集していく必要があります。私の動画編集は YouTube のような凝ったエンタメ要素の入った編集ではなく、ひたすら言い間違いや間のカットが9割を占めます。テロップを入れたり場面切り替えを分かりやすくしたり、「ここを見てください」というところにマーキングする程度の編集です。8〜9割を占めるカット編集は、とにかく単調です。

慣れてくると再生しなくても波形を見ただけで「ここで絶対『あの……』って言ってるな」「『えっと』って言ってる波形だな」や、無音部分も分かるようになります。それを淡々とカットしていくのですが、つい昨年までは「ああめんどくさい。もうほんまめんどくさいわ」と言いながら編集していました(誰も聞いていないのをいいことに!)。今は心を無にすることを覚えたので、あまり苦ではなくなりました。

思い込みと向き合い、淡々と作業を進める

「めんどくさい」は思い込みかもしれないという話をしましたが、捉え方を変えることで作業に対する気持ちが変わることもあります。ただやはり得手不得手があるし、不得手なことや苦手なことは「めんどくさい」「難しい」「苦手だ」「やりたくない」と思ってしまいます。でもやらないと進まないし、続けていけばいつか終わるものですよね。「いつか終わる」ことだけを心の支えにして淡々とこなしていく感じです。

コンテンツ継続のコツはルーティン化

「コースリリースのペースが速い」「ポッドキャストを週1回公開する、ブログ記事を毎週公開する、メルマガを毎週配信するなど、コンテンツの公開をどうやったら継続できますか?」と聞かれることがあります。(今回の話のポイントから少し話が逸れてしまいました、ごめんなさい。)それは、ルーティン化することです。コンテンツ配信や作成を月単位のルーティンで決めていく必要があります。何時に何をして、どの順番で何をするかを決めてしまう。一度決めたら、めんどくさいとかモチベーションがどうとか考えずに、機械的に淡々とルーティン通りこなしていく。そして崩さない。これがとても大事です。Duolingoと同じです。

ルーティンを崩してしまうとすぐにスケジュールが乱れてしまい、その日に何もできなかったことが何度かあります。作業やタスクをこなせる時間には限りがあります。どの時間に何をするかをしっかり決めることで、自分にとって効率の良いルーティンが見えてくると思います。

まとめ

一度ルーティンが見えてきたら、それが心地悪く感じない限り、気分に左右されずに決めた順番で淡々と実行することが継続のコツだと思います。何かの参考になれば幸いです。それではまた。