オンラインコースビジネスに必要なスキル

今回はオンラインコースビジネスで、安定した収入を得るために必要なスキルについてお伝えします。結論から言うと、さまざまな役割をこなす必要があります。前のコンテンツでも少し触れましたが、多くの方が最初は1人でビジネスを始める方が多いんです。もちろん、収益がどんどん増えて、受講生も増えると1人では管理が難しくなるため、バーチャルアシスタントやデザイナーの方を雇い、チームを作って管理することもあります。しかし大抵の場合は1人でスタートします。

1人で始める際には、あらゆることを自分でこなす必要があるんですよね。単にコースを作れば良いというわけではないんです。特に、オフラインで専門的なお仕事をしている方、たとえばリアルの場でのレッスンやセッションを行っている方、あるいは撮影や動画編集のお仕事をしている方がオンラインにシフトする際には、いくつかのスキルが必要です。その中でも大前提となるのは「オンラインコースの開発スキル」です。

オンラインコース開発:効果的なカリキュラム設計の秘訣

体系的なカリキュラム作成の重要性

オンラインコースの開発スキルとは、ノウハウを伝える場合にはそのノウハウを、概念的な内容を伝える場合にはその概念を、どのように設計するかが重要です。つまり、体系的なカリキュラムを作成することが求められます。これはブログに慣れている人には得意な分野です。なぜならブログでは、各記事に見出しをつけ、章立てのように内容を組み立てていくため、その考え方がオンラインコースの構成に似ているからです。

そのため、ブログを運営した経験がある方や長い間ブログを続けている方は、この部分であまり苦労しないかもしれません。ただ、サービスベースの仕事をしていて、クライアントの依頼に応える一対一のお仕事をしている方にとっては、この部分に多少の慣れが必要かもしれません。オンラインコースは一対多を対象とし、普遍的な内容を扱います。共通の悩みや成長したいと考える課題に対し、解決策を提示する内容を組み立てる必要があります。

動画講座とサポート資料の作成テクニック

また、オンラインコースの中でも特に動画講座の場合についてお話しします。動画講座にはいくつかのスタイルがあります。スライドのみで進行するスクリーンキャストスタイルや、顔出しで講義を行うスタイルがあります。また、クラフトの先生たち、たとえば料理や手作業の講座では、手元を映す方法もよく用いられます。ピアノやギターの演奏も同様で、手元を映しながら説明を加える必要があります。受講生が動画講座を見て理解しやすくするためには、撮影、収録、編集のスキルを向上させることが重要です。

さらに、動画講座に加えて、アクションプランを組み込んだワークシートを提供することも大切です。補助的な資料として「材料の入手先」や「使用している材料の品番リスト」などの情報を提供することは、受講生にとって非常に役立つものとなります。このようにコースをより良いものにしていくためには、オンラインコースの開発スキルが大前提として必要です。

デジタルマーケティングとセールス:オンラインでの集客と販売戦略

ペルソナ設定とデジタルマーケティングの基礎

続いて、2番目に重要なスキルは「マーケティングとセールス」です。オフラインで生計を立てている方々は素晴らしいですが、オンラインでは異なる集客と販売の手法が求められます。マーケティングから決済、納品まですべてがオンライン上で行われます。そして、認知、集客、販売、納品、フォローアップ、さらにリピート購入を促すための施策もオンラインでどのように実施するかを考える必要があります。

まず、大前提としてデジタルマーケティングの基本を押さえることが大切です。そのためには、ターゲット層や理想のお客様、つまりペルソナを明確に定義しておくことが重要です。この部分がぼやけていると、オンラインでは誰にも買ってもらえないということがよく起こります。オフラインでは依頼を受けてそれに応える形が多いですが、オンラインでは自ら商品を作り、それをお勧めする形で販売します。そのため、ペルソナに向けたオンラインコースを作り、そのペルソナに響くマーケティングを行い、購買欲を刺激するセールスを展開するスキルが非常に重要です。

まず、あなたがインターネット上での認知度を高め、提供しているオンラインコースの内容を知ってもらうことが大切です。どれだけ優れたコースを作ったとしても、全く売れないということは簡単に起こり得ます。そのため、まずペルソナをしっかり定義し、そのペルソナの悩みを解決するコースを作り、その後で逆算してマーケティングを行うことが必要です。

また、セールスに関しては、多くの要素を考慮する必要があります。たとえば、セールスレターやメールを使ったアプローチ、締め切りを設けるためのカウントダウンタイマーなどが必要かもしれません。タイマーが切れた際には「期限が終了しました」というメッセージを表示するページを作成することも重要です。これらのスキルを学び、実行できるようにすることが求められます。

プラットフォーム選択と管理:最適なコース提供環境の構築方法

オンラインコースプラットフォームの比較と選定

次に3番目の「プラットフォームの管理」です。オンラインコースのホスティング、つまりどこでそのコースを提供するかは重要な選択です。さまざまなプラットフォームがあります。認知や集客がまだ十分でない段階では、Udemy のようなオンライン学習マーケットプレイスを利用するのもおすすめです。Udemy は私も大好きなマーケットプレイスで、講師や学習者にとって非常にフレンドリーなプラットフォームです。このマーケットプレイスにオンラインコースを出すことで、認知・集客から決済、納品、返金処理までをカバーしてくれるため、非常に簡単に収益を得ることができます。ただし、Udemy は運営費や決済手数料、広告費を負担しているため、講師の収益はコース代金の約30%程度になります。

近年ではこの比率は変動することもあるため、Udemy のようなマーケットプレイスを好まない講師も多くいます。英語圏では Teachable や Thinkific、Kajabi、Podia も使いやすそうですし、他にもさまざまプラットフォームがあります。また、日本でも会員制サイトを提供するプラットフォームがいくつもあります。

Circle といった、コミュニティ機能とコース提供機能を兼ね備えたプラットフォームも存在します。多くの選択肢の中から、自分にとって使いやすいものを選ぶことが重要です。また、自分のペルソナがどのような決済手段を好むのかも考慮する必要があります。今、日本で人気があるのはオールインワンのシステムである「UTAGE」です。その他にも「コネクティッドワン」などもよく使われています。

英語圏でも、Kajabi のようなオールインワンツールがいくつかあります。これらは、好みやマーケティング手法に応じて選ぶべきで、適切な選定眼を養うことが大切です。一度選定したら、運用を自身で行うか、運用代行に頼むことになります。

Web サイト管理とWordPress活用による構築

次に重要なのは「Web サイトの管理と保守」です。これまでお伝えしたのは、動画や音声コンテンツ、PDF などのテキストコンテンツをホスティングするためのプラットフォームに関することでした。特に動画コンテンツはデータ量が大きく、複数の人が同時に視聴するとインターネットの帯域幅を大きく消費します。WordPress で自分でホスティングすることも可能ですが、レンタルサーバーの制限に引っかかることもあるため、専用プラットフォームを利用することをおすすめします。

それとは別に、名刺代わりとしてのウェブサイトを持つこともおすすめします。ブログの頻繁な更新が難しい場合は、まずはホームページ形式で、自己紹介や提供しているサービス、お客様の声、問い合わせ先などをシンプルにまとめたウェブサイトを持つと良いでしょう。現時点では、WordPress が適していると思いますが、慣れるまでは少し大変かもしれません。立ち上げや保守管理を専門業者に委託するのも一つの方法です。自分で運用する場合は、ウェブサイトの保守管理、ブログ更新のスキルも必要になります。

オンラインカスタマーサービス:受講生満足度を高める対応術

テキストコミュニケーションと技術的サポートの重要性

そして4つ目のスキルが「カスタマーサービス」です。これには2つの側面があります。1つ目は、受講生からの質問や相談に対応することです。これらのやり取りは主にテキストで行われ、チャット、コメント欄、メールなどを通じて行われます。そのため、テキストでのコミュニケーションスキルが非常に重要です。文章でのやり取りが得意な方は問題ありませんが、誤解されやすかったりトラブルになったりすることが多い方は、このスキルを向上させると良いでしょう。

2つ目の側面は、決済や技術的な問題に関する顧客対応です。たとえば「クレジットカードが通らない」「このカードは決済に対応していますか」「銀行振り込みは可能ですか」といった問い合わせや「コースにアクセスできない」といった技術的な問題への対応です。これらは講師が直接対応するには面倒に感じるかもしれませんが、自分でカバーできればコストを抑えることができます。それでも手間に感じるならば、カスタマーサポートを専門に請け負うサービスを利用するのも一つの方法です。これらのサービスは比較的低コストで利用できることが多いです。以上が、カスタマーサービスについてです。

データ分析:コース改善とパフォーマンス向上のための指標活用

受講生の行動分析とコース改善戦略

5つ目に必須なのが「データ分析」で、私は Teachable というスクールシステムを使用しています。このシステムでは各受講生がどのレクチャーをどれくらいの時間、何回視聴したかのデータを提供してくれます。個々のデータに加え、コース全体や各レクチャーごとにどの程度の割合の受講生が視聴したかも把握できます。これを通じて、受講生がどの部分で離脱しているかの傾向を分析し、その原因が内容の面白さに欠けるのか、レクチャーが長すぎるのか、あるいは見づらさにあるのかを考えて改善することが必要です。

さらにコース全体の受講完了率を確認することも重要です。データ分析を通じて、提供したコースが実際にどれほど活用されているかを把握しなければなりません。同時に同じマーケットにいる他のオンラインコースクリエイターがどのようなコースを提供しているのかをチェックする競合分析も不可欠です。

ビジネス財務管理:安定した収益を生み出すための資金戦略

損益分岐点の把握と収支管理の重要性

6つ目は「金銭管理」についてです。私たちはビジネスをしているため、収益と支出をしっかりトラッキングする必要があります。毎月安定した利益を上げることが理想ですが、実際にはそう簡単ではありません。そのため、自分の損益分岐点がいくらかを正確に把握しておくことが重要です。

たとえば私は Teachable を利用しており、年間契約を結んでいます。また、ブログ運営には Elementor Pro というプラグインを使用し、これも年間サブスクリプションで支払いをしています。他には締め切りツールの Deadline Funnel やメールマーケティングの ConvertKit にも費用をかけています。加えて素材をダウンロードできる Envato Elements にも支払いをしています。これらの支払いはタイミングが異なるため、年間で必要な総費用を計算し、それを12で割って毎月必要な収益を算出します。これにより、赤字を回避するための損益分岐点が明確になります。

毎月、その損益分岐点を超えているかどうかを確認することが重要です。ときにはそのポイントを下回ることもありますが、逆に大きく上回る場合もあります。下回った場合でも落ち込むことなく、それを補うためのキャンペーンやその他の施策を打つことができるはずです。こうした施策を考え、実行していくことが重要です。

また、1年ごとに見直しを行い、翌年の予算計画や資金管理をしっかり行うことも大切な仕事です。これにより、価格設定を見直したり、高額のサービスを増やしたり、もし高額のサービスが売れにくい場合には、定額のサブスクリプションモデルに切り替えて単価を下げ、より多くの人に利用してもらう戦略も考えられます。このように、状況に応じて柔軟に戦略を調整しながら経営することが重要です。

コンテンツ更新とトレンド対応:長期的な成功を維持する方法

オンラインコース業界のトレンド分析と適応

そして7つ目、最後にお伝えしたいのは、「コンテンツの更新」についてです。オンラインコースビジネスは比較的安定して長く続けられるビジネスですが、それでも小さな部分でトレンドが存在します。

ここ数年で感じたのは、買い切り型やサブスクリプションのオンラインコースにおけるサポート体制の進化です。私は主に英語圏のオンラインコースを購入しているため、日本のオンラインコースはあまり購入しませんが、英語圏でのサポートやセールスの方法を観察しています。そこでサポートの方法がどんどん進化しているのを肌で感じています。一般的にアメリカで起きたことは約5年後には日本でも起こると言われているため、こうしたトレンドに備えることが大切です。

商品の売り方、サポートの方法、価格帯にもトレンドがあり、それをキャッチアップする姿勢を持つことが必要です。

まとめ:オンラインコースビジネスで成功するためのロードマップ

オンラインコースビジネスで安定した収入を得るために必要な7つのスキルについてご紹介しました。それは、コース開発スキル、マーケティングとセールス、プラットフォームの選定と管理、カスタマーサービス、データ分析、金銭管理、そしてコンテンツの更新です。特にコンテンツの更新においては、トレンドのキャッチアップが重要です。

これらすべてを一度に完璧にする必要はありませんが、優先度の高いスキルから順に向上させていきましょう。スキルアップを目指す中で、次第に上手になっていくことが大切です。それではまた次回お会いしましょう。

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