6.計画的な情報発信の実践と応用

Cropped view of information security analyst planning strategy with charts at table

今回は、個人起業家に特化した内容で、見込み客の認知を獲得するための情報発信に焦点を当てた実践的な演習を行います。

便宜上、架空の業種を設定していますが、あなたの業種に合わせて演習やフィードバックと改善サイクル、ロールプレイとシミュレーションを行ってみましょう。

実践的な演習 コンテンツカレンダーを作成する

今回は、架空の業種を設定していますので、あなたの業種に合わせて書き換えて、この先のワークを進めていただければと思います。いくつかワークをご用意していますので、これを取り上げてみたいと思います。

ワークシートを使って、動画を視聴しながら実際に手を動かしてみてください。

ワークシートURL:https://docs.google.com/document/d/1aHIvpf14peZprEn2UQZ8t2XDc3oIzhcxxdyZPbWTK8I/edit?usp=sharing

Google アカウントでログインしてから URL にアクセスしてください。メニューの「ファイル」から「コピーを作成」をクリックすると、あなたの Google ドライブに編集可能なワークシートが生成されます。

コンテンツカレンダーの作成

コンテンツカレンダーを作成するとありますが、何をしたいかというと、1ヶ月分のコンテンツをどういう段取りで作るかを決めるということです。

あなたはオンラインのコーチングサービスを運営していると仮定します。ここをご自身の業種に書き換えてください。1ヶ月分のコンテンツカレンダーを作成して、見込み客の認知を高めるための計画を立てます。目標は、週に2回のブログ記事投稿、そして LinkedIn、X(旧 Twitter)、そして Facebook に毎日投稿する、そして月に2回ライブセッションするというのを目標にします。なかなか忙しいですね。

まず、コンテンツのアイデアをブレインストーミングしてみます。あなたのターゲットオーディエンスに、価値を提供するコンテンツを考えます。例えばコーチングのヒント、成功事例、教育コンテンツ、業界ニュースといったことを書き込んでいただければと思います。

各プラットフォームに適したコンテンツの選定

ここまででアイデアを出しました。次にやることは、各プラットフォームに適したコンテンツを選定するということです。

LinkedIn の場合は、ビジネス寄りのプラットフォームなので、ビジネススキルや成功事例が合うでしょう。そして、X の場合は、短くてインパクトのあるヒントやニュース。それから、 Facebook の場合は、コーチングセッションの詳細や受講生の証言、こんなふうに良かったよっていうコメントをいただいたら、それを紹介していくということです。Facebook は長文打つことができますので、こういった内容を載せるのに良さそうだ、というふうに選定していきます。

ここでやっていただきたいワークは、この出てきたコンテンツのアイデアの中から、LinkedIn、X、Facebook に適したコンテンツを、それぞれ振り分けていくということです。私の Trello を見ていただいたように、アイデアを一旦ランダムに出します。「これはポッドキャストに合っているな」とか、「これはブログに載せる方がいいな」あるいは、「メルマガでお伝えする方がいいな。クローズドな情報だ」というふうに割り振っていきます。

SNS についても私は使い分けをしていますが、それと同じように、目的とそのプラットフォームに合わせて、アイデアを振り分けていってください。

スケジュールの記入

ここまでできたら、具体的なスケジュールをカレンダーに記入します。

私は Notion で表を作るという、原始的な方法でカレンダーを用意しましたが、何でもいいと思います。スプレッドシートでもいいし、Notion をもっとうまく使えるよという人は、Notion を使いこなしていただいてもいいです。それから、Trello や Asana を使ってもいいと思います。そういうデジタルのカレンダーを使って、投稿日時を決定します。

例えば、毎週月曜木曜にブログ記事を投稿する。そして、SNS の投稿は毎日2回と決めていましたので、朝と午後というふうに決める。この時間帯も、ご自身の選んだ SNS やターゲットオーディエンスが、一番活発にその SNS を見る時間帯を選択してください。そして、毎月2回ライブセッションをやると決めていましたので、じゃあ第1週と第3週にやろうというふうに決めます。

ここでワークをします。

投稿する日時と、ライブセッションを行う日時を決めます。ブログ記事については、週に2回、確かここで決めていますので、週に2回、毎週何曜日と曜日なのかというのを打ち込んでください。それから、LinkedIn などについても、、全部淡いグレーで書いていますので、ここをご自身のいい時間帯に書き換えてください。上書きをしていただければと思います。

例えばですけど、LinkedIn の場合は、朝7時、通勤時間帯、そして、午後9時、晩御飯が終わって落ち着いたか、あるいは残業帰りの時間ぐらいかな、とか。X は、朝7時、これも通勤中ですね。そして、午前12時というのはお昼時です。それから、Facebook は、朝8時、午後9時というふうに、例を書いてみました。これもあなたのご自身の判断で書き換えてください。そして、ライブセッションは、毎月第何週と第何週に行うか。できれば、曜日を固定した方が、集まってくれる方が多いかもしれません。曜日を書き出したいときは、ここに何曜日と決めておく、というふうにすると、予定が立てやすくなりますし、予定が決まっていれば準備もはかどります。

投稿の準備

そして、日が決まったら、実際に原稿を作成して投稿の準備をします。まずブログですね。ブログ記事のドラフトです。アウトラインを作って、下書きを作って、編集・構成をします。それから、SNS 投稿用の画像やキャプションを準備します。これは割とスキマ時間でできます。それから、ライブセッションのテーマとアジェンダを決めて、告知を作成します。

という感じで、例えばですけれども、ブログ記事の例として、「成功するコーチングの秘訣、クライアントの成長を促進する5つの方法」というタイトルで、コーチングのテクニックと成功事例を紹介する記事を書いたりします。

SNS 投稿の場合、どんなふうに書くかというと、LinkedIn の場合は、「今日のヒント。クライアントの自己認識を高める質問例」、X はハイパーリンクを入れられるし即時性・拡散性がありますので、「新しいブログ記事を公開しました。成功するコーチングの秘訣」ということで、リンクを入れましょう。

Facebook の場合は、ライブセッションの告知をしたいです。「次回ライブセッションのテーマは、自己啓発のコーチングテクニックです。詳細はこちら」というふうにして、この告知の LP なりのリンクに飛ばす、というふうにするといいでしょう。

ライブセッションの告知例は、タイトルが「自己啓発のためのコーチングテクニック」だとして、投稿内容は告知の内容ですね。いつやるのか、テーマは何か、どうやったら参加できるのか。参加申し込みの方法とか、有料無料の区別、あるいは、オンラインなのかオフラインなのか、いつまで申し込みが可能なのか、という締め切りを明確にしておくといいかと思います。

これらの手順に従って、1ヶ月分のコンテンツカレンダーを作成して、計画的な情報発信を実現しましょう。

ブログ記事の内容について

1ヶ月分のブログ記事の内容を、大まかに決めるということにします。実際に私がブログ記事を毎週2回投稿することができるかというと、専業のブロガーでないとなかなか難しいだろうなと思います。月に8記事書きつつ、SNS の投稿を毎日やって、ライブセッションもやって、というのは、かなり精力的な事例だと思ってください。私の場合、ブログ記事は、毎週月曜日の21時に公開されるようにしていますので、月にたった4記事なんですね。この半分です。それでもやっぱり事前に内容を考えます。

1ヶ月分のブログ記事の内容を大まかに決めます。本文、アイキャッチ画像は、別に作成して投稿できるようにします。ここでは、第1週の何曜日と何曜日に、どんなタイトル、どんな内容で発信するか、ということを書いていきます。

そして、書き出したコンテンツアイデアの中から、というのは、先にやったブレインストーミングから LinkedIn、X、Facebook に適したコンテンツを選定します。そして、ライブセッションに関しては、告知のメッセージが必要です。タイトル、日時、テーマ、参加方法などを、ライブセッションを月に2回やりますので、1回目そして2回目というふうに詳細を詰めていく、というふうにされるといいでしょう。

こう見ていくと、「かなり大変だな」という感じがしますよね。だからこそ、前月のうちに準備をする。できれば、現実的な話をすると、できれば1ヶ月分、2ヶ月分ストックがあると、とても心が穏やかになります。

情報発信を継続するポイントは情報発信を目的にしないこと

なぜストックが必要かというと、私たちは情報発信が仕事ではなく、本業があって、その商品やサービスを手にしていただくために情報発信をするわけですから、情報発信があまり重たいタスクになると継続できなくなってしまうからです。

なので、私が自分に、この情報発信をするかどうか、例えば、インスタを定期的にやるかどうかというのを検討するときに、自分に問いかける質問は、「どれくらいの頻度だったら、1年間継続してできるだろうか?」「そのコンテンツ作成とか、他の今までやっていた情報発信の頻度を落とさずに、プラスすることができるかな?」ということを自問自答します。

その結果、私はインスタには定期的に投稿しない、という選択をしました。「もうキャパオーバー、無理だ」というふうに考えたんですね。

考える順番を間違えないでください。商品やサービスを作るというのが一番最初に来ます。その商品やサービスを販売するために情報発信をするわけです。

だからこそ、商品やサービスができてから、「じゃあ、プラスして定期的に継続して発信できる媒体は何だろう?」「自分のターゲットオーディエンスに合う、SNS のプラットフォームはどれだろう?」と問いかけて、まず1つやってみる。その発信に慣れて、余裕が出てきたら、またもう1つ増やすというふうにしていく。そして、常時ストックがある状態を保つ、というのが、心穏やかに情報発信を継続していけるポイントだと私は考えています。

他にもいくつか演習をご用意していますので、興味のあるものをお試しになってみてください。

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