検索
Close this search box.

Udemyの講師になるには何か資格が必要ですか?

「 Udemy の講師になるためには、何か資格を持っていないといけない」という誤解が多いですが、実際は全く違います。今回はこのテーマについてお話したいと思います。

資格を持っていなくてもUdemyの講師になることができる(業務独占を有する資格を除く)

私がその最たる例だと思います。現在私が Udemy でリリースしているコースには、WordPress、ブログ作成、ネットビジネス、オンライン講座の作り方、メルマガ、ブログの書き方などがあります。これらの分野には、特別な資格は関係していません。また、SEO に関するコースも出していますが、ウェブ解析士や SEO 検定などの SEO 関連の資格は持っていないのです。WordPress も基本的なレベルで操作できますがエンジニアではなく、IT 系の資格や直接関係のある勤務経験があるかというと、0なんですよね。しかし、受講生さんからは「初めて WordPress で成功しました」と喜びの声をいただいています。

私が持っているのは作業療法士という医療の国家資格ですが、その資格を使ったコースは出していません。だから、Udemyの講師になるのに資格は必要ないということですよね。ビジネススキルを持つ方については、Microsoft Office 系の資格があれば有利かもしれませんが、エンジニアやデザイナーなどの方については、必ずしも重要ではないと思います。

例外は士業の方です。たとえば税理士や社会保険労務士など、資格に業務独占が紐づいている方ですね。税理士のような仕事をする場合、税理士の資格が必要です。国家資格には名称独占と業務独占の2種類があります。私が持つ作業療法士は名称独占の資格で、資格に合格しなければ作業療法士を名乗ることはできませんが、残念ながら作業療法士にしか許されない独占の業務があるわけではありません。

弁護士や税理士を含むいくつかの士業は、業務独占がある資格なんですね。そのため、法律や税務に関するコースを出す場合は、それぞれの分野の専門的な資格が必要になります。

Udemyに限らず日本でも英語圏でもオンラインコースビジネスで稼いでいる人のほとんどは資格を持っていない

一方で士業以外の分野では、特別な資格は要らないということですね。Udemy のようなマーケットプレイスや、個人のオンラインスクールでコースを販売する場合は、資格よりも個人の知識や体験をいかに発信していくかの方が価値があると思っています。

したがって、乱暴な言い方になりますが、下手に資格を持っていない方がより自由な発信ができる、自由なコース作りができると思っています。

以前、ある方から「現在資格試験に受かるために勉強をしていて、合格すればこの資格に関するコースを出せると思う。でも市場に需要があるのかどうか不安」という相談をうけたことがあります。これも切り口次第なんですよね。その方が試験に合格した場合、さまざまなコースの出し方があります。その方は本業を持ちながら副業でその資格試験に挑戦されていて、考えているコースの内容はその資格試験の勉強法や攻略法、その資格試験を持ってどんな仕事に繋げていけるかなどです。将来的にはこのようなコースを出せるかもしれないというお話だったのですが、私はもっと多くの切り口があると思いました。

たとえば本業がある中での勉強時間の確保方法や勉強の仕方、選択した教材、模擬試験の受験の有無など、さまざまな切り口があると思っています。資格試験に合格したからこそ出せるコースも当然ありますが、それよりも副業として、時間をどのように確保するか、生活スタイルをどのように変えるかも重要です。まず時間を生み出さない限り、勉強もできません。そのため、本業だけでなく副業も考えている人にとって、時間管理や生活スタイルの工夫についても需要があると思います。プラス How の部分ですね、勉強方法や、マインドセット、隙間時間を活用して効率的に勉強する方法についてもアドバイスできると、非常に優良なコースになると思います。

その資格に限らず、「副業を考えているけれど、時間が足りない」と感じている人に広くリーチできるコースになるかもしれません。オンラインコースの切り口は多岐にわたります。あなたが今経験していることやこれから経験すること、そして過去に経験してきたことを、全て知りたい人がいるんですよね。

「過去の自分が知りたかったこと」を自由な発想でコースにする

何事も一発でうまくいくってことはないわけで、あなたも今できていることを習得するまでに、いろんな試行錯誤をしたはずです。うまくいかなかったパターンやさまざまなパターンを持っているはずなので、それをみんな知りたいんですよね。そこをコースにして教えて行くのです。教えると言っても偉くなる必要はなく、共有するとか、知識や経験をシェアすると考えていただけると良いと思います。

たとえば子育て、ペアレンティング( parenting )のジャンルも、Udemy でだいぶ増えてきました。日本 Udemy でもこのカテゴリは増加しています。子育てはお子さんの月齢や年齢によって異なり、お母さんたちのやり方もさまざまですよね。お母さんが専業主婦であるかワーキングマザーであるか、あるいはワンオペで育児をしているか、家族や他の人がサポートしてくれるか、リモートワークをしながら保育園幼稚園に預けることができるかどうかなども影響します。仕事との両立や家事との両立の仕方も、全部違ってくるはずなんですね。

あなたがしている体験はあなたしか知りません。あなたに似たタイプの人にとってあなたの経験はきっと役に立つはずです。だから、過去の自分に向けてご自身が経験してきたことや知っていることを共有するためにコースを作ることで他の人を助けることができます。ですから、特別な資格は必要ありません。

昭和の時代、私の母の時代は近所の井戸端会議が主な情報源でした。うちの母は専業主婦で、たとえば赤ちゃんが便秘で困ってるという若いお母さんがいたら、井戸端会議に参加しているお母さんたちがそれぞれの子どもに効果的だったソリューションを共有していました。自分の子どもにはどのような方法が効果的だったかを聞き、その中のどれかを試してみて解決するという小さな世界でした。今はオンラインのインフラが整ったことで、動画で情報を伝えることができるようになりました。

だから、あなたがどのような立場で、何歳でお子さんを産んで、仕事はどうだったか、家族関係はどうだったか、家族構成はどうだったか、幼稚園は近かったのか、保育園は通ったのか、そういったバックグラウンドを含めて「私の場合はこうだった」「こうしたらもうちょっと楽だったと思う」というようなことをシェアしていくと、何も特別な資格がなくても、コースを作ることができます。

あなたの貴重な知識や経験は、他の人にとっても価値があるのです。生きてるだけでさまざまな経験をしてきているはずです。それをブログ記事にしたり、動画講座として Udemy で公開したりすれば良いのです。

ブログ記事に書いてみんなにシェアしたいことや、インスタでシェアしたいことを少し体系立ててカリキュラムにして、30分以上の動画講座にすると Udemy というプラットフォームに公開することができます。

お金を払ってでも情報が欲しいと思っている人が向こうから来てくれるんですね。ブログ記事を否定しているわけではありません。私はブログでの情報発信も好きなのですが、今は個人のブログが上位表示されにくくなっています。つまり、必要としてる人に情報が届きにくくなっているんですね。だからあなたがいくらブログで頑張って発信しても、なかなか届かないことがあります。インスタで情報発信してる人も増えましたが、それもインスタのアルゴリズムが変化することで、本当に必要な人に情報が届かないことがあります。そのため、ブログやInstagramに投稿しようとしてるのと同じ内容の動画講座を作成して Udemy に公開することは、非常に良い選択肢だと思います。

まとめ:どうなったら自分に OK を出してあげられますか?

ということで「資格がないと講師になれない」という考えは、実は完全な誤解だと思ってください。

そして、よくこのような心配をされる方がいらっしゃいます。「自分はまだ未熟だから、もう少し経験を積んでから講師になります、コースをだします」とおっしゃります。しかし、未熟なんてことはありません。もし、その思いが拭えないのであれば、いつになったら OK なのか、どうなったら自分に OK を出してあげられるのか、一度自分に向き合ってみてください。

「なぜ私は未熟だと思っているのだろう、なぜまだコースを出すことができないと思っているのだろう」と自問してみてください。最初のコースは確かにハードルが高いことはよくわかります。ですから、自分に「いつになったらコースを出すか」「自分がどうなったら出すか」と自分の締め切りを決めてみることをおすすめします。そうすればたとえ不安でも、コースを作って出してみることができ、あなたのビジネスは一歩前へ確実に進みます。Udemy の講師コミュニティで、会えることを楽しみにしています。それではまた!

Share it :

Related article

Udemyの講師になるには何か資格が必要ですか?

「 Udemy の講師になるためには、何か資格を持っていないといけない」という誤解が多いですが、実際は全く違います。今回はこのテーマについてお話したいと思います。 資格を持っていなくてもUdemyの講師になることができる

Read More
上部へスクロール