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コミュニティの活用法

今回は質問があります。あなたはオンラインコミュニティに参加されていますか?もし参加している場合、月額いくらの費用を支払っていますか。そして、そのコミュニティに積極的に参加し、活用することができていますか。

私自身について言えば、いくつかのオンラインコミュニティに参加しています。この質問をした理由は、今年(2024年)から私の提供する商品やサービス、プログラムを刷新したときに、サポートコミュニティを作ることを考えたからです。しかしその際には少し悩みました。

オンラインコミュニティの課題:エンゲージメントとコミットメントの重要性

なぜ悩んだかというと、私の経験上、コミュニティを作っても、それを効果的に活用できる参加者が必ずしも多いとは限らないからです。たとえば、あるコミュニティでは2万人の参加者がいるにもかかわらず、実際に投稿される数や、主催者の投稿に対してのリアクション、たとえば「いいね」の数は数十、多くても数百程度です。

大規模なコミュニティになればなるほど、参加者同士のつながりは薄くなりがちです。これは「エンゲージメント」と呼ばれ、コミュニティに対する参加意識の程度を示す指標です。では、どうすればエンゲージメントを高めることができるのか、その方法を考えてみなくてはいけません。

特に私の場合は、オンラインコースビジネスの土台を作るためのプログラムなので、各参加者がしっかりとコミットして取り組むことが重要です。果たしてエンゲージメントは本当に必要なのか、どうすれば参加者に積極的に取り組んでもらえるのか、またコミットメントを引き出すにはどうすれば良いのか、そんなことを考えました。

効果的なオンラインコミュニティ参加の秘訣:リアルタイム参加と時間管理の重要性

有料コミュニティの活用と課題

私自身も多くのオンラインコミュニティに参加しており、Facebook グループだけでも数十のグループに加入しています。私が参加しているオンラインコミュニティの多くは、有料教材のサポートコミュニティです。しかし、私がこれらのコミュニティを積極的に活用できているかというと、正直なところ、そうではありません。たまにログインする程度で、ログインしても他人の投稿や質問を眺めるだけです。これでは十分に活用できていないと、自分自身でも感じています。

ただし、コミュニティによってその様子は異なります。また、自分が「このコミュニティから絶対に学びたい」と強く思って参加したものに関しては、グループコールやオフィスアワー(どちらも日本で言うグルコンのイメージです)には可能な限りライブで参加しています。アーカイブが後から視聴できるとわかっていても、実際には後で見返すことは少ないものです。「いつでも見られる」と思うと、つい見逃してしまうことが多いため、ライブの時間に合わせてリアルタイムで参加するよう努めています。

ライブで参加するために、基本的に私はスケジュールをしっかりと組み、複数のオンラインコミュニティのために時間をブロックしています。ときには食事の時間を調整することもあります。そんな中で最も私自身がコミットメントを高く感じているコミュニティは、なんと無料のものです。これが自分にとって最もユニークだと感じている点です。

無料コミュニティの驚くべき参加率

ある無料のコミュニティでは、毎週木曜日の夜9時に集まり、それぞれのビジネスの進捗を報告するだけの集まりがあります。参加者の業種はバラバラで、人数も多くはありません。一通りメンバーの進捗報告が終わると、相談がある人が「ちょっと見てください」「相談があります」「質問があります」と自由に話し始めます。そして、他のメンバーがそれに対して意見を述べるという形式をとっています。

このコミュニティは始まってから1年が経ちますが、驚くべきことに毎週ほぼ100%の出席率を維持しています。1年間、毎週木曜日の夜9時に、ほぼ全員が顔を揃えて参加するのです。それが無料コミュニティなのです。つまり、参加者自身の強いコミットメントが、このコミュニティを支えているということです。驚きませんか?コミュニティを運営したことのある方なら、参加率の低下やコミュニティの活気の喪失が大きな悩みになり得ることをよくご存じでしょう。

オンラインコミュニティ成功の鍵:無料vs有料、真のコミットメントを引き出す方法

高いコミットメントを生み出す要因は高額な参加費ではない

多くの人は、オンラインコミュニティが活性化しない理由を参加者のコミットメントが低いためだと考え、高額の会費を設定して意識の高い人を集めれば解決すると考えがちです。私もこの無料のコミュニティに参加するまではそう思っていました。しかし、最近になってその考えには疑問を感じるようになりました。

その無料のコミュニティでは、1年間にわたり毎週100%の出席率を維持しており、欠席する場合には必ず事前にコミュニティに連絡するというルールが徹底されています。ルールというと語弊がありますね。いわゆる規則として決まっているわけではありません。規則として明文化されてはいませんが、主宰者や他の参加者への礼儀として当たり前に連絡しているのです。では何が特別なのかというと、このコミュニティには一つの条件がありました。それはすべての参加者が共通のベースとなる他のコミュニティに属しており、そこから集まった人々で構成されているという点です。

このため、誰でも無作為に参加できるのではなく「この指とまれ」といった呼びかけに自ら参加を表明した人だけが集まっています。もちろん途中で辞めていった人もいますが、現在残っているメンバーは、自分自身に対して「出席する」という約束を守り続けている人たちです。これが真のコミットメントであると感じます。

そんな経験を経て、有料のコミュニティでは参加者が逆にお客さんのマインドセットで受け身になってしまうのではないかと考えるようになりました。「お金を払っているのだから、少しぐらい休んでもいいだろう」といった考えが浮かぶことはありませんか。ですが、受け身のままでは自己成長や進展は望めません。

せっかく参加していただいたのに進展が見られないと、販売者側としても頭を悩ませることになります。私も長い間この問題について悩みましたが、最終的には自分の役割を果たすことしかできないのだという結論に至りました。私の役割は、コミュニティ内で質問する場と時間を用意することです。それを実際に活用するかどうかは各参加者の責任に委ねられています。

この責任を彼らから奪ってはならないと考えました。つまり進捗を生み出し、行動しそして実践するのは、すべて受講生自身の責任であるということです。

コミュニティ運営者の役割と責任

私の責任は、参加者をサポートすることだけです。オンラインコースビジネスに転換する前、アフィリエイトをしていた時期には、このことを理解していませんでした。実践できない人をなんとか助けようと、なぜ実践できないのか、何がわからないのかを尋ね、まるで首根っこを掴むような勢いで全力で相談に乗っていました。それをサポートだと勘違いしていたのです。

しかし今になって振り返ると、それは違っていました。結局、私は自分のためにそれをしていただけで、相手にはほとんどメリットがなかったのです。自分が手厚くサポートする人だと思われたい、そして自分自身でもそう思いたいというエゴから行動していました。このことに気づいてからは、お客様の領域に深く入りすぎないようにし、彼らの責任を奪わないよう心掛けています。お客様の領域に過度に入り込むと、成果が私自身のものになりかねません。それはお客様の成果を奪うことになってしまいます。

まとめ: オンラインコミュニティ運営の未来:自己責任とサポートのバランスを探る

とはいえ、困ったときにはぜひ頼って欲しいですし、積極的に質問を投げかけてほしいとも思います。ただし「お客様だから」といった意識は持たずにいてほしいと考えています。

そのためにはどのようなアプローチが効果的なのか、これからも考え続けたいと思います。そして自己責任で自分にコミットして頑張る人にこそ、ぜひコミュニティに参加してほしいと願っています。あなたはどうお考えでしょうか。

それでは、またお会いしましょう。

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