【Udemyのコース制作裏話】あなたにとっての「当たり前」は、誰かにとっての「お宝」〜オンラインコース作りで手が止まってしまうあなたへ〜

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こんにちは。
今日は、少し「つれづれなるままに」今の正直な気持ちを喋ってみるという、自分なりのチャレンジを兼ねてお話ししたいと思います。

【Udemy講師の舞台裏】「当たり前」を形にする苦しみと、それでもコースを作る理由

私は今、Udemyで講師をしています。自分のスクールでは「Udemy講師になるための方法」というコースも販売しており、人様には「こうやってコースを作るといいですよ」「あなたの専門性はこう切り出しましょう」なんて、いかにも分かったような顔をしてお伝えしているのですが……。

実を言うと、私自身、昨年はほとんどコースを作ることができませんでした。

1. 新しいツール「systeme.io」への移行と、半年がかりの格闘でした

昨年、特に悩んだのは「AIとどう付き合っていくか」という時期でした。一時は「もうコースを作るのは無理なんじゃないか」という危機感すら抱き、制作が止まってしまったんです。

そんな中で、自分のスクールのプラットフォームを「Teachable」から「systeme.io」に乗り換えました。私はこういうテクニカルなツールが大好きなので、新しいおもちゃをもらった子供のように夢中になり、「これは使いやすいしコストも低い、ぜひ紹介したい!」と思ったのが今回のコース作りの始まりでした。

しかし、ここからが長かった……。
実は、コースの草案(カリキュラムやスクリプト)をAIと壁打ちしながら作っていたのは、昨年の11月なんです。それがようやく完成して世に出せたのが、今月(2024年3月)。なんと半年近くもかかってしまいました。

2. 「アドリブ」か「台本」か。制作スタイルの葛藤。未だに葛藤中。

これまで、私はアウトライン(骨組み)だけ作ったら、あとはスライドを画面に映しながらアドリブで喋るスタイルでした。Udemyでは顔出しをしないので、画面収録(スクリーンキャプチャ)ですね。

でも、アドリブだとどうしても「あのー」「えーと」といった言い淀みや無音が続き、あとのカット編集が地獄のように大変になります。そこで今回は、スタイルを「台本あり」に変えることにしました。

理由は、Udemyのコースの内容を「Kindle本」としても再利用したかったからです。
今はAIで文字起こしができますが、やはり最初から「文字」として整っていた方が転換しやすい。今回のコースのために、2万文字ほどの台本を書きました。喋りの尺でいうと3時間ちょっとの内容です。

3. 「悪魔のささやき」との戦い(毎回だよ!)

台本を作っている最中、何度も「悪魔のささやき」が聞こえてきました。
「台本なんて作らずに、操作しながら喋っちゃった方が早いんじゃない?」
「もう今ごろ編集段階に入れているはずだよ」

そんなふうに、自分の中の疑念が制作の手を止めさせるんです。

しかも、台本通りに読もうとすると、今度は「棒読み」になってしまう。いつも持っているはずの「熱量」が乗らなくなって、「これじゃ受講生さんは面白くないよね」と悩み、また台本なしに戻してみたり。

結局、「台本はあるけれど、一字一句違わずに読むのではなく、アドリブの熱量を残しながら要点を話す」というスタイルに落ち着きました。台本があれば、後から「あ、これ言っておけばよかった!」という漏れを防げますし、理解のしやすさも格段に上がりますから。

4. あなたにとっての「当たり前」は、誰かにとっての「お宝」

「こんな基本的なこと、みんな知っているんじゃないか」
「わざわざお金をもらって教えるようなことじゃないのでは?」
これも、講師が必ずぶつかる壁です。

私は2018年からUdemy講師を始め、おかげさまで累計8,600人以上の受講生さんに恵まれました。でも、最初に出した「WordPressのインストール方法」のコースなんて、当時の私にとっては「画面を見なくてもできる」くらい当たり前のことだったんです。私の周りもプロばかりでしたから、「そんなことでお金を取るのか?」と思われそうで怖かった。

でも、蓋を開けてみれば、それが一番売れるコースになりました。今でもそれを超えるコースはありません。
「初めてインストールできました!」「この情報が欲しかったんです!」という声がたくさん届いたとき、私は「自分にとっての当たり前」と「初心者の知りたいこと」の間にある「差分」にこそ価値があるのだと痛感しました。

ガーデニングが得意な人の「枯らさないコツ」や、働くお母さんが6年間作り続けた「時短お弁当のレシピ」。本人にとっては息をするように当たり前な「一次情報」こそ、喉から手が出るほど欲しがっている人が必ずいます。

5. 完璧主義を捨てて「20%」で手放す(と自分に言い聞かせる)

オンラインコースを作るのは、本当に重たい作業です。YouTubeなら「コツ」を一つ話せば成立しますが、コースにするには「体系化」という構造が必要だからです。

実は私も、収録の途中で「もうやめたい」と何度も思いました。笑。
それでも最後まで辿り着けたのは、自分に「80%どころか、20%の出来でもいいから手放して、世に出そう」と言い聞かせたからです。Udemyは後からレクチャーを追加したり差し替えたりできます。まずは完成させて出し、市場の反応を見てからブラッシュアップすればいい。

今、もしあなたが「コースを作りたいけれど進まない」「こんな内容で需要があるのか不安」と立ち止まっているなら、それは「ものすごく正常な反応」です。2018年から120以上のコースを作ってきた私ですら、いまだに同じように悩み、苦しみ、音楽を聴いて無理やり気分を盛り上げないと取りかかれないのですから。

あなたの持っている素晴らしい経験や知識は、必ず誰かを助けるはずです。
「完璧」ではなく「完成」を目指して。一歩踏み出したその先には、あなたの情報を待っている受講生さんがいます。

もし心が折れそうになったら、いつでもこの動画や記事にコメントをください。一緒に頑張りましょう!

note:https://note.com/nakano_notes/n/n5b10952871b8