コンサルティングを受ける上で私が自分に課している5つのこと

woman wearing headphones and using laptop at video calling meeting and study online on the Internet.

今回は「コンサルティングを受ける上で、私が自分に課している5つのこと」についてお話ししたいと思います。

私がコンサルティングを受け始めたのは2020年の1月のことです。この記事のポッドキャストを収録した2024年7月時点で、5年目に突入しました。時間の経過を振り返ると、もう5年目なのか!と少し驚いてしまいますね。

コンサルティングを受け入れる姿勢の重要性

コンサルティングを受け始めた際に、私が最初に決めたことがあります。まず1つ目は、「コンサルで指導されたことに対して、決して No を言わない」ことです。私が必ず心がけているのは、「はい、わかりました」と素直に受け入れることです。「わかりました、やります。」しか言わないということです。

このルールを決めた理由は単純です。自分流にやってもうまくいかないからこそ、専門家の知恵を借りるためにコンサルタントをお願いしているのです。そこで、自分のやり方に固執することに何の意味があるでしょうか。指導された通りにやれば必ずうまくいくという依存心からではなく、自分の我を通さないために、「 No を言わない」ということを決めました。

できない理由を探さず、解決策を見つける

2つ目は、「できないことは、どうしたらできるかを考える」ということです。

たとえば、オンラインコースビジネスの世界では、収録環境が整わないことがしばしばあるんですね。セミが鳴いてるから収録できないとか、選挙カーの騒音のために収録できなくてモチベーションが下がるといった話を耳にすることもあります。しかし、これらの状況で立ち止まってしまうのはもったいないことです。セミも選挙カーも、夜になればおおむね静かになるものです。地球上であなたの住んでいる場所だけにセミが生息しているわけではないですし、選挙も特別にそこの地域だけで行われているわけではないのです。

多くの人が何らかの不十分な環境の中で折り合いをつけて活動しています。ですから、「これがあるからできない、あれがあるからできない」といったことを言い訳にせず、どうしたらできるかを自分で考え、工夫することが重要です。

もうこれは私自身も聞くのが嫌なので、言わないようにしています。

不測の事態に備えたマインドセット

結果を求めすぎずに耐える心

3つ目は「思うようにいかないことの方が多いと割り切る」ということです。私の人生の前提は “Life is unfair.” なんですね。つまり「人生はそもそも不公平なものである」ということです。この不公平さ自体が公平なのだと私は考えています。機会があればこの点についても詳しくお話ししたいと思います。

要は、物事が思うように進まないのが当然だ、と考えることです。コンサルティングを受けたとき、多くの人が「これさえ受ければすべてがうまくいくはずだ」と魔法のような解決策を期待します。しかし、現実はそう簡単にはいきません。結果が出ないことでイライラしたり、焦ったり、落ち込んだりすることもあるでしょう。ですが、「そもそも思うようにいくものではない」と前提を変えることで、心がより穏やかになります。

他人との比較を避ける

また、他人と自分を比較することにも意味はありません。うまくいっているように見える人がいても、それは見え方に過ぎないのです。実際、私だってある人から見ればうまくいってるように見えているかもしれませんが、個人的には今、結構ピンチな状況にあります。他人の成功も私たち自身の見方にフィルターがかかっていますから、比較をしたとしても自分の問題を解決することにはつながりません。問題の解決は自分自身で行うしかないのです。

スキルに頼らない自己成長

スキルレベルが低くても成功できる

4つ目は「スキルレベルはそれほど問題ではない」ということです。現代では無料の情報が大量に手に入りますので、ほとんどの問題はインターネットで検索すれば解決法が見つかる時代です。ですから、ある程度のスキルレベルに達すれば、問題が完全になくなると思いがちですが、実際にはそうではありません。

次のレベルに行けば次の敵が出てきます。それはまるでロールプレイングゲーム( RPG )のように、キャラクターが強くなると、より強い敵が出てくるのに似ています。私自身はゲームをしませんが、多分この仕組みと同じです。

自己課題を解決する方法

そんな中で大切なのは、今のスキルレベルが高いか低いかではなく、今の自分の課題をどのように解決しようとするかという姿勢です。だから私は、自分の課題をスキルレベルのせいにするとか、それを理由にしないことを心がけています。

自分で解決するフリーランス精神

フリーランスでの自己責任

最後に5つ目です。「好きなことや好きなスタイルで働くといっても、好きでない業務をやらなければならないのがフリーランスである。だから、何事も自分で解決していく必要があり、フリーランスでやっていくには、自分しか頼れないという前提を受け入れる」ということです。

コンサルティングと関係ないじゃんと思われるかもしれませんが、この前提を持っていないと、コンサルティングを受けたら夢のような🌸ビューティフルライフ🌸が待っていて、いろんなことから解放されるといった幻想を抱く人が実際に少なくありません。しかし、実際にはそうではありません。

コンサルティングの効果を最大化する

確かに、コンサルティングでは多少の軌道修正をしてもらったり、遠回りしなくて済むようなショートカットの道を教えてもらったりすることがあります。そして、第三者の客観的な意見をもらって、自分を見直せる機会もあるでしょう。しかし、実際にやっていくのは自分自身です。コンサルティング契約が終わった後には、自分一人で進まなければならないのです。

諦めないという決意が成功を引き寄せる

続けることで得られるもの

自分しか頼れないという前提を受け入れて忘れないことが、非常に大切ではないでしょうか。これまでお話ししてきた通り、コンサルティングは魔法ではありません。SNSやオンラインサロンで、誰々さんのコンサルティングは金額相応の価値がないと批判している人がいるのを見聞きしますが、それはコンサルティングに対する期待値が大きすぎるのではないかと思うのです。

諦めずに小さな進歩を続ける

自分の現時点が目標地点に対してどれくらい離れているのか、自分のポテンシャルがどれくらいあるのか、コンサルティングの期間内にどれだけの作業量を出せたのかを冷静に振り返るべきですし、自己評価は甘くなりがちであることを自覚する必要があります。

自分では頑張ったつもりでも、それは「つもり」でしかないことも多々あります。私も以前、ネットビジネスに対する期待値が高すぎて、もっと早く結果が出るはず、もっと多くの結果が出るはずと思ってしまいがちでした。この空回りの状態が何年も続きました。

でも、サラリーマンだった私がビジネス思考を持つには時間がかかりますし、そんな私が最速で大きな成果を出せるわけがないんですよね。コンサルティングは魔法ではありませんが、進む方向を示してくれる羅針盤にはなり得ます。

だから、可能な範囲で1ミリずつでも進んでいけばいいと思っています。もっと早く進みたいのであれば、時間と作業量という自分のリソースを投下します。投下できないのであれば、1ミリずつしか進まないという現実を受け入れながら、それでも絶望しないで進んでいけばいいと思っています。

諦めることや辞めることは、秒でできるんですよ。「はい」と言った次の瞬間に、辞めたり諦めたりすることができるんです。私も心が折れたことがないわけではありません。何度も心が折れそうになった経験があります。

本当に自分に向いていないんじゃないかと思ったこともあります。たとえば、ネットビジネス、いわゆるアフィリエイターをやっていたとき、「これは私には向いていないな。お金ばかりかかるし、辞めてパートに出た方がいいかも」と思ったことも何度もありました。

何度も心が折れました。コンサルティングを受け始めてからも、調子のいい時もあれば、やっぱり悪い時もあります。時には「やっぱり向いてないんじゃないか」と思ったり、「向いているはずなのに、なぜうまくいかないんだろう」と、うつむいてしまうことも何度もありました。

その中で一番腹立たしいなと思ったのは、「私が諦めたところで、世界中の誰一人として困らない」ということに気づいたことでした。私がオンラインコースビジネスを辞めようが、専業主婦に戻ろうが、作業療法士に戻ろうが、誰も困らないんです。それって腹が立ちませんか?コンサルタントの人だって困らないんですよ。「中野さん挫折したんですね」と言われて、One of 挫折した人のリストに加えられるだけなんです。「中野っていたね、あの人も諦めたよね」って。

そんなリストに名前を載せられるのは耐えがたいほど悔しいと思いました。だから、何があってもやめないということだけを決めました。自分が思うような速度で進めないこともありますが、それでもやめない。それだけです。むしろ、思い通りに進まないことの方が多いです。

作りたいコースは今でもアウトラインを作っているだけで10個以上あります。でも、この半年ですべてを完成させるのはおそらく難しいでしょう。それに、新しい情報をどんどん取り入れているので、作りたいコースやワークショップのアイディアが増える一方で、全然追いつきません。だから、自分が思う速度では全然進めることはできていません。でもやめない。諦めるのは秒でできるからです。

これが私がコンサルティングを受ける上で、自分に課している5つのことと、絶対にやめないと決めたことです。

私が辞めたら、違う職業に転向したか、この世からいなくなったと思ってもらっていいと思います。

あなたはどう考えますか。

それではまた。

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