SNSやブログ、メルマガでの軽い告知方法
出版しただけでは初動が出ないことがほとんどです。あなたのSNSやブログ、メルマガで新しくKindle本を出したことを軽く告知してみましょう。初心者でも取り組みやすい内容に絞っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
SNS:短く軽いノリで「出版しました! もし興味があれば〜」と伝え、リンクを添える。 やり過ぎると不快感を与えてしまうので注意しましょう。
ブログ・メルマガ:ブログを読みに来る人や、メルマガの登録者であればもう少し詳しい背景や内容を紹介し、「こんな人におすすめ」「一度のぞいてみてね」と案内できます。
友人や知人には個別に連絡するのが有効です。私も初めてKindleを出したときは、家族はもちろんのこと、友人や過去の職場の知人にもLINEやメールで連絡を取りました。Amazonのアカウントを持っている人は多いので、気軽に読んでもらえます。友人や知人には初期レビューをお願いしやすいですが、押し付け感のないよう注意したいですね。
友人や知人に限らず、レビューのお願いはほどほどにしましょう。「感想やアドバイスがあると嬉しいです」と柔らかく伝えるのがポイント。「出版直後」の告知は特に大事なので、タイミングを見てSNSやブログ・メルマガで一度はアナウンスすると、ダウンロードやレビューが集まりやすくなります。
ただし、「レビューしたら◯◯あげるよ」という見返りを約束することはAmazonのポリシー違反になります。また、友人の複数アカウントなど、怪しい行動はAmazonに不正とみなされるリスクがあるので注意してください。
ぜひ気負わず、楽しみながら告知してみてください。
「Facebook」「Twitter(X)」「Instagram」の投稿イメージ
ポイント
- 最初の1行で「出版した!」と目を引く。
- 誰におすすめかをシンプルに示す。
- 「読んだ感想をもらえると嬉しいです」など、レビューや感想の声が欲しいことを伝える。
【お知らせ】 このたび、Amazon Kindleで初めての電子書籍を出版しました!タイトルは『◯◯◯◯(タイトル)』です。 ▶ こんな方におすすめ! ・◯◯に悩んでいる人 ・私の△年の経験をまとめたノウハウを知りたい人 初心者の方にも読みやすいように心がけて書きました。 もし興味があれば、のぞいてみてくださいね。 ▼Amazonリンクはこちら (出版ページのURL) 読んでみた感想などコメントもらえると励みになります。 よろしくお願いします! |
無料キャンペーンのお知らせ
ポイント
- 「無料期間」や「キャンペーン期間」を強調して、期間限定感を出す。
- あくまで「よかったら使ってみてね」くらいの軽さで告知すると押し売り感が薄れる。
【Kindle無料キャンペーン実施中!】 先日出版した電子書籍『〇〇〇〇』が、ただいま◯月◯日まで無料でダウンロードできます。 今回の本では、 ・◯◯の初心者が最初にやるべきこと ・私が◯年かけて学んだ失敗談と成功のコツ などをまとめています。 この機会に、よかったらゲットしてみてください ♪ 感想や「ここが役立った!」など教えてもらえるととても嬉しいです。 ▼ダウンロードはこちら (Amazonリンク) ※期間限定なのでお早めにどうぞ! |
ブログ記事イメージ
ポイント
- ブログ記事なら、目次のような形で要点を箇条書きにしてあげるとわかりやすい。
- コールトゥアクション(CTA)は1〜2回ほどが自然。
【Amazon Kindleで初出版しました!『〇〇』】 こんにちは、◯◯です。 このたび、私が長年研究してきた「◯◯◯」に関する電子書籍をAmazon Kindleで出版しました。 ▼こちらがリンクです (Amazonの商品ページURL) この記事では、私が実際に◯年かけて得た経験やノウハウを、初心者にもわかりやすいステップ形式でまとめています。具体的には…… 1) ◯◯を始めるときに必要な基本知識 2) 失敗しないためのチェックポイント 3) さらに成果を加速させる小ワザ などを解説しています。 もし「◯◯に興味がある」「◯◯で失敗したくない」という方がいれば、ぜひ一度読んでみてください。 読んだ感想やご質問があれば、お気軽にコメント欄か問い合わせフォームからご連絡いただけると嬉しいです。 これからも皆さんのお役に立てる情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
メルマガイメージ
ポイント
- メルマガでは「どんな悩みが多かったか→それを解決するために書籍化」というストーリーを入れると親近感が湧きやすい。
- 読者に「購入やダウンロード後の感想を教えてほしい」と伝えると、レビューやフィードバックをもらえる可能性がアップする。
件名:新刊『〇〇』をKindleで出版しました!(読者限定メッセージ) 〇〇です。いつもメルマガを読んでくださりありがとうございます。 実は今回、Amazon Kindleで新しく書籍『〇〇』を出版しました! 読者の方の中には「◯◯を始めたいけど何から手を付けていいかわからない」という声も多く、私の経験をまとめたガイドブックを作ることにしたんです。 ▼Amazonのリンクはこちら (リンク) この本では、 ・◯◯を効率良く始めるコツ ・◯年の現場経験を踏まえた注意点 などを整理しています。もし興味があればぜひチェックしてみてくださいね。 【お願い】 もしお読みになって「参考になった!」「ここがちょっとわかりにくかった……」など感じたことがあれば、Amazonレビューやこのメルマガへの返信で教えていただけると嬉しいです。次のアップデートや新刊の参考にさせてもらいます! いつも応援ありがとうございます。 これからも◯◯に関する情報をお届けしますので、どうぞよろしくお願いします。 ◯◯(自分の名前) |
KDPセレクトのメリットを最大活用する
KDPセレクトは、Amazonの電子書籍出版(KDP)で利用できるオプションプログラムです。
自分のKindle本をAmazon限定(他の電子書籍プラットフォームでは販売しない)にする代わりに、さまざまな特典が得られます。
KDPセレクトの参加期間は90日単位です。自動更新を設定しておけば、継続してKDPセレクトのメリットを受けられます。
KDPセレクトのメリット
1. 無料キャンペーンができる
90日間のうち、最大5日間本を無料で配布できます。「無料なら読んでみようかな」と思う人が増えるので、ダウンロード数が増える傾向にあります。ダウンロードされれば、Amazonランキングが上がりやすくなる場合も。
2. Kindle Unlimited(KU)の対象にできる
Kindle Unlimitedは「月額定額で電子書籍が読み放題になるサービス」です。KDPセレクトに参加している本は、読者がUnlimited会員なら追加料金なしで読めます。1ページ読まれるごとに、著者は「KDPセレクト グローバル基金」からページ単価に応じたロイヤリティをもらえます。この仕組みのおかげで、「買うまではいかないけど読んでみたい」層にもアプローチできるので、読者の幅が広がります。
3. プロモーションの幅が広がる
無料キャンペーンだけでなく、Countdown Deal(期間限定セール)といった仕組みも使えます。(※Amazon.com および Amazon.co.uk 向けのキャンペーン)これを活用すると、「今だけお得に読めますよ」という告知ができるので、短期間での売上やダウンロード増加に繋がりやすいです。
無料キャンペーンの開催方法と活かし方
1. タイミングを決める
無料キャンペーンは、出版直後や、SNSで告知を盛り上げられるタイミングに合わせるのがおすすめです。90日ごとに5日間開催できますが、最大5日間を連続で開催したり、分割して1日ずつ使うかはお好みで決めることができます。
例)最初の3日間+後半の2日間に分けてキャンペーンをするなど
2. SNSやメルマガで「無料期間」をアピール
SNSやメルマガで、「◯月◯日から◯日まで無料です!」と告知すると、「無料なら読んでみようかな」という人が集まります。無料期間中は読んでもらいやすいため、レビューを書いてもらうチャンスにもなります。
3. ダウンロード数が増えるとランキングアップの可能性
Kindleストアでのランキングは、一定期間内のダウンロード数を重視すると言われています。無料でもダウンロードが集まればランキングが上がりやすくなるので、より多くの人の目に留まることがあります。キャンペーン後も「ランキング上位」に残れれば、以降の販売にもプラスになる場合があります。
Kindle Unlimitedであることを伝えて登録・購読を促す
KDPセレクトに登録した本は、自動的にKindle Unlimitedの読み放題対象になります。
これを上手に読者に伝えることで、さらに読者を増やすチャンスが増えます。
1. 「Unlimited会員なら無料で読めます!」と明記する
- 告知やSNS投稿、メルマガで「Kindle Unlimitedユーザーさんは追加料金なしで読めます」と書くだけでも効果的。
- 実際にUnlimitedに入っている人は、「あ、そっか、ただで読めるなら読んでみよう」と思うでしょう。
2. Unlimited会員でない人へ「30日無料体験」を紹介する
- Kindle Unlimitedには30日間の無料体験があります。
- 「未加入なら、無料期間中にこの本を含めいろいろな電子書籍が読めますよ」と伝えると、興味を持ってもらいやすいです。
- ただし、Amazonのプログラムなので、体験登録への誘導リンクや説明はAmazon公式ページを案内する程度に留めるのが自然です。
3. ページを読まれるごとに著者に収益が入る
- 買い切りでなく「読まれたページ数に応じて収益が発生」する仕組みを「KENP(Kindle Edition Normalized Pages)」と言います。
- 読者が読むほど著者が報酬を得られるため、多くの人が気軽に読んでくれるUnlimitedはメリットが大きいのです。実際、私のKindleの収益の9割は、購入ではなく既読KENPによるものです
まとめ
- KDPセレクトに登録すれば「無料キャンペーン」「Kindle Unlimited対象」などが使えるため、読者に見つけてもらう機会がぐっと増えます。
- 無料キャンペーンは出版したばかりの頃や、SNS・メルマガ告知を合わせて行うとより効果的。
- Kindle Unlimited会員向けに「無料で読めますよ」とPRすることで、購入ハードルを下げられます。
- ただし、KDPセレクトはAmazon独占販売となるため、楽天Koboなど他プラットフォームで出したい場合は注意が必要です。
初心者がとりあえず「最初の一冊」を多くの読者に届けたいなら、KDPセレクトを使った無料キャンペーン&Kindle Unlimited活用はかなり有効です。私も「最初の一冊」から今に至るまで必ず行っています。ぜひ上手に使って、あなたの本をもっとたくさんの読者に届けてくださいね。
「Kindleでブランディング」できる?
「ブランディング」という言葉は本来、「ブランド(企業や個人の価値観、世界観、約束、イメージ)を相手に体験してもらい、理解・共感してもらうための継続的な活動」のことを指します。
つまり、本来のブランディングは、
- ロゴやデザイン、発信内容の統一性
- 自分の専門性や価値観、世界観を継続的に伝え続ける
- 受け取った側に「この人/企業は、こういう価値をもっていて、こういう専門性があるんだな」と印象づける
ことを指します。
そういう意味では、Kindle出版をするだけでブランディングができる!という表現には私は違和感を持ちます。
しかしながら、紙の本ほどハードルが高くなくても、「Amazonで自分の名前で出版している」という事実は、受け手にとって一定の信頼感や専門家としてのポジションを感じさせやすいです。 これを広義に「ブランディングに役立つ」と表現する人は多いですが、厳密に言うと「ブランディングの全体の一部、もしくは『権威付け』や『社会的証明』の手段の一つ」というイメージが近いでしょう。
つまり、Kindle出版「だけ」でブランディングが完結するのではなく、ブランディング活動の一手段・ツールとして有効、という捉え方がベターだと考えています。
でも悲観しないでください。「私もKindleを出そうと思っているんだよ」と言っている人が10人いても、実際に出す人は1人いるかいないかです。Kindle出版をしているだけでもあなたの活動実績として差別化できるはずです。
「Kindleで集客」できる?
「集客」の定義
よく「Kindle集客」と聞きますよね。とても魅力的です。あなたも「Kindleで集客できたらいいなあ」と思っているかもしれません。
まず、私の考える「集客」とは何を指すのかを明確にしておきます。私の集客の定義は、自分が直接連絡できる見込み客リストを増やすことです。
一般的に「集客できる」と言う場合、フォロワーを増やす、もしくは「自分のサービスを実際に買ってもらうための見込み客を集める」という意味合いが強いですよね。Kindleを出してAmazon上に並べれば、確かに「検索で見つけてもらう機会」が増えます。いわゆる認知の獲得(リーチの拡大)には効果大です。つまり、「◯◯さんという人はこのジャンルの専門家なんだな」と知ってもらう段階です。
ですが、私の考える「集客」は、さらにその一歩先です。あなた自身のメールリストやLINE公式アカウント、セールスページなどにつなげる導線を作り、「名前と連絡先を獲得する」段階に至って初めて「集客した」と言えると考えています。Kindleを単に出版するだけでは「認知拡大」以上の成果は難しいというのが実情です。
本格的にリスト集客したい場合はオプトインページへ誘導
本格的にリスト集客したい場合は、Kindle出版を「集客ツール」とするための具体的な導線を作りましょう。
「最小限の導線イメージ」
Kindle → LP → 登録フォーム / メールアドレス獲得 → 情報提供 or サービス案内
- 本文中・巻末などに、「もっと詳しい情報はこちらからダウンロードしてください」といったCTA(コール・トゥ・アクション)を入れる
- オプトインページ(ランディングページ)へのURLやQRコードを載せる
- ダウンロード特典(チェックリスト、テンプレート、解説動画など)を用意して、メールアドレス登録やLINE登録を促す。
- そこからステップメールや自動メッセージで、より深い情報提供やサービス案内をする。
中野の事例
私は現時点で8冊のKindleを公開しています。
「Kindleなら外部リンクを貼ることができるし、QRコードも載せられる!」と張り切って、動画版のセールスレターへのリンクを章ごとに貼るなど強めの紹介をしたこともありますし、無料コンテンツをプレゼントしますというLPへのリンクを貼ってオプトインを狙ってみたこともあります。
現在は、プロフィールにSNSアカウントなどメディアのURLだけを載せるパターンを続けています。
意外と書籍内リンクでなく指名検索からウェブサイトに来ました!と言われることが多く、Kindle本で関心を持っていただけると、読者の方から探しに来てくれることを経験しています。