ニッチに集中する
顔出し実名なしでセルフブランディングする五つの方法
ここからは、どうしても顔写真や実名を開示できないという方が、どのようにして信頼性を高めたりブランディングを行ったりするか、その五つの方法をお伝えしていきます。
ニッチ戦略で専門性を際立たせる
一つ目は、ニッチに集中するということです。
ニッチに集中するというのは、あなたの参入ジャンルに特化したブランディングを徹底的に行うということです。そうすることで、個人情報を開示しなくても専門知識やスキルをアピールすることができます。例えば、特定の分野について豊富な知識や専門技術を持っている場合、それに集中して自分のエキスパート性をアピールするのです。
ただし、この場合、「属人性」というところが全くなくなりますので、深いスキル、それこそ尖った、「このジャンルといえばこの人」と言われるくらいのスキルや専門性が必要になります。
匿名性を保つ
ハンドルネーム活用とコンテンツの質向上
顔写真や実名を開示せずにセルフブランディングを行う五つの方法の二つ目は、匿名性を保つということです。
当たり前の話ですが、ハンドルネーム、ペンネーム、あるいはビジネスネームを使うことで、個人情報を開示せずにブランディングを行います。
先ほどもお話しした通り、匿名性を保つ場合は、信頼性を確保するため、つまり「この仕事をお願いしても大丈夫だ」「匿名であっても大丈夫だ」という信頼性を確保するためには、コンテンツの質を高めて専門的な情報や意見を提供することが重要です。中途半端なスキルや専門性では、匿名の場合、なかなか信頼を得にくいと考えてください。
顔出しをしない
顔出しなし戦略 独自のアイコンでブランドイメージ構築
顔写真や実名を開示せずにセルフブランディングを行う五つの方法の三つ目は、顔出しをしない、ということです。
顔出しをしないから顔を出さないわけなのですが、顔を出すことで個人情報を開示することになるので、顔を出さない方法を選ぶ。このときに、私がやらない方がいいなと思っているアクティビティがあります。それは何かというと、素材を拾ってくるということです。
どこかのフリー素材から拾ってくるとか、有名人のお写真を使うとか、他人の写真を使うのであれば、やらない方がマシだと思います。それだったら、アバターやアイコンを特別に作ってもらって、それを使うことでブランドイメージをアピールする。その方がずっといいと思います。
情報を制限する
情報制限と専門性特化で信頼を獲得する
顔写真や実名を開示せずにセルフブランディングを行う五つの方法の四つ目は、情報を制限するということです。
SNSやウェブサイト上での情報を制限することで、個人情報を開示しなくても、自分のスキルや専門性だけで勝負をすることができます。また、オンラインビジネスにおいては、プライバシーポリシーを明確にすることで、個人情報の取り扱いを明確にすることもできます。
ここでは、情報を制限して自分のスキル、専門性だけで勝負をしていくということです。特に、突き抜けているインフルエンサーの方、それも実名も顔も出していないで突き抜けている情報発信者が、どれくらい専門性に特化し、高い専門性を維持しているかということをモデルにして考えてみるといいと思います。そこを目指していくということですね。そうすると、お顔や実名を出さなくてもブランディングが成功します。
代理人を雇う
代理人活用で属人性を出しつつ匿名性を保つ
顔写真や実名を開示せずにセルフブランディングを行う五つの方法。最後は、代理人を雇うという方法です。
代理人、つまりあなたの代わりに表に立ってくださる方を雇う。そして、あなたはいわばゴーストライターのような形ですね。本体は後ろに隠れて代理人を雇うことで、自分の名前や顔を出さずにブランディングを行うことができます。
そして、代理人を通じて情報発信することで、コンテンツの制作や管理をあなた自身が行うことができます。AIがこれだけ進化してきている今、どこで勝負するかというと、私は属人性とか一次情報ではないかと思っています。もしその属人性や人間味を出したい、しかし自分自身が表に出るのは避けたいという場合、代理人に前に立っていただくことにお金を支払ってお願いし、あなたは発信する情報の管理と制作に専念する。そうすると、あなた自身が前に出なくてもビジネスが成立するということです。
【体験談】実名・顔出しのメリット、デメリット
実名・顔出しにはメリットしかなかった
さあ、私の体験談です。実名顔出しのメリット・デメリット、顔出ししてみてどうだったか、実名を出してみてどうだったかということなのですが、Udemyの私の講師プロフィールページに実名と顔を出しました。結論から言うと、メリットしかありませんでした。あれだけ怖がって、あれだけ葛藤したのに何だったのだろうと今では思うのですが、今だからこそ思うのだと思います。
覚悟が決まって堂々と情報発信できるようになった
どのようなメリットがあったかというと、一つは覚悟が決まったということなのです。顔を出す、そして実名である以上、既存の知り合いに私が何をやっているか、どのようなことをやっているか、どれくらいの受講生さんがいるかということが全部筒抜けになるわけです。筒抜けになっても恥ずかしくないビジネスをするんだ、という覚悟が決まります。
こんなことを言ったメルマガの読者さんがいました。私は最初、こんな嬉しそうに顔を出せていたわけではないです。名前も「あやとりワークス」という事業主名でUdemyの講師をやっていました。いよいよ自分のスクールを作ろうと思ったときに、ずいぶん葛藤して名前を出すということを決めたのです。その後、「中野琴子(あやとりワークスワークス)」という表記に変えました。実名の後にカッコ付けで事業主名も表記しました。なぜかというと、「あやとりワークス」しか出していなかったときの受講生さんがわからなくなるからです。
メルマガでは実名を出していたと思うのですが、Udemyの公式プロフィールを変えたときに、メルマガの読者さんに後にこう言われました。「中野琴子に変えてから、急にイケイケになりましたよね」。ああ、なるほどそうか、と思ったのです。覚悟が決まったので、堂々と情報発信できるようになったということです。
覚悟のあるお客様との出会いとビジネスの進展
そうなると何が起こったかというと、覚悟のあるお客様と出会えるようになりました。前の記事で、匿名でコーチングをしていると依存的なお客様が来やすいよ、という話をしたと思います。お互いに都合がいいからです。だけど、私自身が実名でやっていると、何か不思議なことに、やはり実名で申し込んでこられるお客様がすごく増えました。全然違います。9割が入れ替わったという感じです。なので、ビジネスも堂々と進められるようになりました。
作業効率向上とオンライン・オフラインの連携
そしてここからは少しタスクの話になるのですが、オンラインコースを作るときに、私は画面収録をすることがほとんどです。顔を出すメリットが今のところ見当たらないので、オンラインコースでは顔出しなしの画面収録をしています。
実名を出すまでは、作業をしていると、例えばデスクトップとかフォルダの中に自分のユーザー名が載っていたりしますよね。そこに「中野琴子」と出ていたら、もういちいちモザイク処理をしなければいけなかったのです。それがすごく手間でした。でも今は、映り込んでも何の問題もないので、モザイクをかける手間が減りました。小さなことかもしれませんが、ずっとオンラインコースを作っていくとか、あるいはずっと情報発信をしていく上では、このような手間がどれだけ減るかということがものすごく重要になります。
そして、オンラインでのご縁をオフラインにそのままつなげられるということもあります。例えば、オンラインで知り合った遠いところにいる関連性のあるお客様であったり、他業種の方と自分の既存の知り合いとをつなげたいとか、コラボしたいとなったときに、名前が違うと面倒なのです。
既存の知り合いは私の実名しか知りません。だけどオンラインで知り合った人はハンドルネームでつながっています、というふうになると、どう会話していいかわからなくなってしまいます。どっちにどう説明したらいいかということも混乱します。でも実名でやっていると、オンラインで知り合った方、あるいはオフラインの知り合いをオンラインでのご縁にそのままつなげるということも簡単にできるようになります。とてもシンプルです。
Facebookグループ参加と海外情報収集のメリット
最後のメリットなのですが、Facebookグループに参加できます。これ、少し意味がわからないと思うのですが、私は英語圏のオンラインコースをよく購入します。そうすると、大抵の場合はサポートグループがFacebookグループを使うことが多いのです。そうすると、そこに参加するのがとても簡単です。
以前ハンドルネームで活動していたときは、別の偽名のFacebookのアカウントを作っていました。国内のFacebookに登録してシェアしてくれたらこの特典あげます、みたいなキャンペーンが流行った時期があったのです。そういうときはその偽名のアカウントを使ってやっていたのですが、それが有効だったかというと、結局ログインするのも面倒だし、特典も請求しない、シェアもしない、みたいなので有効に機能せず、無駄でした。
今は実名の個人アカウントを作っています。別にFacebookでどんどん情報発信するわけではないのですが、個人アカウントを作っているだけで、オンラインコースのサポートグループに簡単に参加することができます。
何がいいかというと、英語圏のオンラインコースを買うと、英語圏の方が多いのですが、中には「私はインド人です」とか「私はヨーロッパにいます」とか、いろいろな国の方々が参加しているのです。そこに「こんな質問があります」というふうな投稿をされるのですが、他の国の女性が、女性の起業家として、あるいは個人事業主としてどのような悩みを抱えているかというのを見ることができます。「なんだ、国が違っても文化が違っても同じ悩み抱えているんだ」ということで共感することもあるし、ホッすることもあるし、「じゃあどう対処しているか」というのはリプライでつくのですね。そこのコメントを見て「ああ、そうか、そういうやり方があるんだな」ということを学ぶこともできます。
そしてもう一つは、その彼女たちのウェブサイトが公開されていたりしますよね。Facebookの個人アカウントの基本プロフィールを見に行ったら、自分のウェブサイトのリンクがURLが書いてあると、そこに飛んでみて「あ、こんなウェブサイトのデザインがあるんだな」とか「こういう情報発信の仕方素敵だな」というふうに、まだ日本ではやられていない情報を取りに行くことができます。
ということで、一気に情報を取得できる範囲が広がったのです。それがとても大きなメリットでした。
デメリットは…?
じゃあ、デメリットはなかったのかというと、特にわかりません。
デメリットがあるとしたら、名前に対してどうこうという人は多分いないと思うので、顔出しに関するものですよね。顔出ししたことに対してのデメリットがあるとしたら、「この人の顔はちょっと無理」と思うお客様を取りこぼしていると思います。
もしかしたら、イラストのアバターにしておけば、そのお客さんを取りこぼさなかったかもしれません。でも、結局その人とは価値観が違うとか、結局Zoomでウェビナーをやったときには「この顔無理」と思われるわけなので、ご縁がないのです。だから、そもそもご縁がない人と出会っていないというので、デメリットとは言えないのではないかな、と思っています。
ということで、実名顔出しには今のところ私はメリットしか感じていないとまとめておきます。デメリットがあるとしたら、私に対して「こいつの顔無理だな」と思った人を取りこぼすことですね。そういう人とは別に知り合わなくていいかなと思っています。
あなたが何か思うところがあったら、ワークシートにメモをしておいてください。