今回は、私が今まさに取り組んでいるリストマーケティング、特にメールマーケティングについて、その裏側を包み隠さずお話ししたいと思います。
現在、WordPressテンプレート「Snello(スネロ)」の2回目のセールスをメールで行っています。このSnello、実は2024年の初めに企画して、ウェブデザイナーさんと一緒に作り上げた、思い入れの深い商品なんです。
なぜプリセールス?初めての挑戦と不安
最初のキャンペーンは、製品が完成する前に販売する「プリセールス」という形で行いました。これ、いろんなやり方があるんですが、一番の目的は「作ったけど売れませんでした…」という悲劇を避けるため。
実は、WordPressテンプレートを売るなんて、私にとって初めての経験。しかも、今回はデザイナーさんを巻き込んでのプロジェクト。作ったのはいいけど、私のリストのお客様が本当に興味を持ってくれるのか、正直、不安でいっぱいだったんです。
だから、プリセールス。一定数の販売目標を決めて、それをクリアしたら実際に製品を作って、もしダメだったら全額返金。売れるかどうかのテストとしては、これが一番リスクが少ない方法だと考えました。
製品がなくても言葉は溢れ出す、14通のメールに込めた想い
「製品がないのに、どうやってセールスするの?」って思いますよね?でも、私には「こういうWordPressテンプレートを、こんな理由で作ろうと思っている!」という熱い想いがあった。だから、言葉はどんどん溢れてきたんです。
5日間から7日間くらいだったかな、期間を決めて、なんと14通ものメールを書き上げました。テンプレートの魅力、開発への想い、いろんな角度から、とにかく熱く語りまくりました。
ある程度売れてからは、お客様の声をいただいたり、「14日間チャレンジ」というイベントを開催したり。このチャレンジは、参加者の皆さんに、期限を切って実際にSnelloでサイトを作ってもらうという、ちょっとスパルタな企画(笑)。でも、そのおかげで、貴重なフィードバックをたくさんいただけて、セールスレターをさらに改善することができました。 14日間チャレンジはとにかく場を作り、期限をきり、その期間内に購入者に実際にサイトを期限内に作ってもらうという強制力のある企画でした。
AIとの出会いと葛藤…、正直、AIは苦手です
そして迎えた、2回目のセールス。過去のメールを再利用することも考えたんですが、ここで、あの、AIですよ。AIの波が、私にも押し寄せてきたんです。
実は私、AIって苦手なんです。以前のポッドキャストでも告白したんですが、YouTubeと並んで、私の苦手なものツートップ(笑)。
でも、私のビジネスコーチから、「中野さん、文章書けるけど、AI使ったらもっと楽になるよ」って言われたんです。正直、「えー…」って感じでした。だって、AIに文章を書かせると、自分の言葉じゃなくなる気がして。
試しに、オンラインコースのカリキュラムとか、台本とかを作らせてみたこともあったんですが、どうも自分の考えとズレていく。なんか、うまく付き合えてないんですよね。
AIが書いたステップメール、その実力は?(教材、いらないかも…)
でも、今回は、物は試し!文章生成が得意なAIに、「7日間で10通のメールを作って」ってお願いしてみました。テンプレートの値段とか、共同開発だとか、最低限の情報しか渡してないのに…AI、すごいんですよ。
ステップメールの教材なんて、もういらないんじゃない?って思うくらい、ちゃんとした流れのメールの骨組みを作ってくれたんです。本当に、びっくりしました。
もちろん、細かい部分や、お客様の声、私の想いなんかは、自分で書き足しました。でも、AIが作った文章って、どこか客観的で、冷静。私が書く、あの熱量高めのメールとは、明らかに違うんですよね。
AIが作ったステップメールの開封率、まさかの結果。
AIが作ったメールでのセールス。正直、開封率はどんどん下がっていくだろうな、と思っていました。
メールマーケティングって、
- 届くこと
- 開封されること
- クリックされること
- 買ってもらうこと
この4つのステップが大事なんです。
開封率は、メールの内容や件名で大きく変わる。私は、今の配信スタンド(Kit、旧ConvertKit)では、だいたい40%前後の人に読んでもらえてます。でも、昔、アフィリエイターやってた頃に使ってた配信スタンドでは、20%いけば万歳!みたいな世界だったんですよ。
だから、今回、AIが件名も作ったってことで、かなり不安だったんです。ところが…!セールス終了まであと2日ってところで、開封率が38%から落ちてない!
これ、嬉しいはずなのに、なんか複雑…。「私が今まで、あんなに一生懸命書いてきたメールって、一体…」みたいな(笑)。
セールスメールが動くのは初日と最終日
オンラインのセールス、特にメールだと、売上が伸びるのは、やっぱり初日と最終日。これ、もう鉄板なんです。
- 初日: もう買うって決めてる人が、迷わず買う。
- 中盤: みんな、じーっと様子見。
- 最終日: 「今日までですよ!」って締め切りが迫って、一気に動き出す。
私もそうなんですけど、中盤では、メールを読んだり、レターを見に行ったり、ウロウロするけど、なかなか買わない。でも、最終日になると、「あ、ヤバい!買わなきゃ!」ってなるんですよね。
今回のセールスでは、7日間の期間中に10通のメールを送るんですが、最終日だけは特別。朝、昼、夜の3回、リマインドメールを送ります。「今日で割引終わっちゃいますよ!」「特典、なくなっちゃいますよ!」って。
リストマーケティングの未来はどうなる?
今回の、AIを使ったメールマーケティング。正直、まだ戸惑いもあります。でも、すごい可能性を感じてるのも事実。
実は、近いうちに、セールスメールの書き方とか、メールシーケンスの作り方とか、そういう教材とかチャレンジ企画をやろうと思ってるんです。
メールを書くのって、最初が本当に大変。私も、昔は「一生書けないんじゃないか…」って思ってました。だから、その最初のハードルを、みんなで一緒に乗り越えられるような、そんな場を作りたいんです。
でも、AIがここまで書けちゃうと、私の立場、どうなるんでしょうね(笑)。今回のセールス結果をしっかり分析して、AIとどう付き合っていくか、真剣に考えないといけないな、と思ってます。
…と、今回は、Snelloのセールスを通して、AIと私の、ちょっとした格闘の様子をお届けしました。皆さんのリストマーケティングのヒントになれば嬉しいです。それでは、また!