自分らしさと自分の強みとは?田中希実×黒柳徹子の対談から考える、好きを仕事にするヒント

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今日は、「好きを仕事にする」ということと「自分らしさ」についてお話ししたいと思います。

「好きを仕事にする」という言葉にモヤモヤしていた私

女性起業家の間でよく聞きませんか。「自分らしく生きたい」「自分らしいビジネスをしたい」「好きを仕事にする」というワード。 私自身、以前はこれらの言葉の意味があまりわからなかったんです。共感もできませんでした。

自分探しビジネスのようなものもあるけれど、答えのないものを探し続けて迷子になっているような人も見てきました。

そんな人たちを見て、ハッと気づいたんです。「もしかして私、自分らしさについて人生であまり考えたことがないのかも…?」と。思春期にはそれなりに考えた時期もあったかもしれません。でも、大人になってからはほとんど考えていませんでした。

黒柳徹子さんの言葉「引っ込めようと思っても引っ込められないもの」

そんな私が「自分らしさ」について改めて考えるきっかけになったのが、陸上選手の田中希実さんと黒柳徹子さんの対談でした。田中希実さん、ご存知ですか?とても個性的なアスリートで、中距離を走る選手です。私のパートナーが学生時代陸上部だったので、今でも競技会があると一緒に見るのですが、田中選手の力強い走り方が好きで注目していました。

田中選手自身、走ることは好きだけど「自分らしく走るってどういうことだろう?」「私は何のために走っているんだろう?」と悩んでいたようで、黒柳さんとの対談を希望したそうです。番組で田中選手は「自分らしさって何ですか?」と黒柳さんに質問していました。私にとっても「自分らしさ」は謎のワード。黒柳さんはどう答えるんだろう…とワクワクしながら見ていました。

田中希実選手が教えてくれた「自分らしさ」のヒント

黒柳さんの答えは驚くほどシンプルでした。

黒柳さん:「あなたは、走るのが速いんでしょ?」 

田中選手:「はい。」(そして笑う。田中選手が笑うのは珍しい!) 

黒柳さん:「あなたは、走るのが好きなんでしょ?」

 田中選手:「はい。」(また笑う) 

黒柳さん:「それでいいじゃない。」

たったこれだけの言葉で、田中選手は「あ、そうか、これでいいんだ」と、何かが吹っ切れたような、スッキリとした表情になりました。

そして、黒柳さんはその後、こう言ったんです。「自分らしさってね、引っ込めようと思っても引っ込められないものの事なのよ」。

この言葉に、私もハッとしました。「なるほど…」と。

私にとっての「自分らしさ」とは、やりたいと思ったら体が動くこと

あなたらしさって何だと思いますか?

私はたぶん、「やりたいと思ったらもう体が動いている」とか、「やりたいと思ったら人が止めてもあまり聞かない頑固なところ」かな、と思います。(まあ、頑固なのはちょっと面倒ですけどね…笑)

「好きを仕事にする」という言葉、ちょっとフワッとしているな、と感じていたんです。仕事に関しては、私は男性脳なのかもしれません。「好きに仕事をする」なんて、昭和の人間からすると「何を甘いことを…」と思ってしまう部分もあります。

作業療法士とコンサルタント、仕事で感じる「好き」の違い

最近、「そうそう、それ!」と思わず共感した言葉がありました。それは、鈴木実歩さん(「めざチア」などを主宰されています)の言葉です。鈴木さんは、「好きを仕事にする」「好きを探す」「強みを探す」って、みんな苦労するよね、と言っていました。彼女はたくさんの人をコーチングしているので、そういう悩みを抱えている人を多く見ているのでしょう。

鈴木さん自身は、「色々やってみないとわからない」というスタンスで、色々なことを試した結果、コーチングだったら「食べなくても食事しなくても寝なくてもやり続けられる。1日10何時間やっても平気だった」と語っていたんです。

私の仕事は主にオンラインコースを作って販売することです。たまに、そのやり方を個別に教えてほしいという依頼でコンサルティングをすることもあるのですが…コンサルティングって、30分〜50分くらいの1セッションが終わると、もうクタクタになってしまうんです。

前職は作業療法士だったので、患者さんと1対1で50分や90分一緒に作業をするのは当たり前でした。だからコンサルティングもできるだろうと思っていたのですが、全然違いました。作業療法士の仕事は、「作業」というものを媒介に患者さんと関わっていきます。人と人との間、会話と会話の間にアクティビティが入ることで、90分でも平気だったんですね。でも、コンサルティングは会話だけが続くので、どっと疲れてしまうんです。

Zoomで50分ずっと話し続けるコンサルティングは、本当に体力を使います。コーチングをされている方はすごいな…と、いつも思います。改めて、全然違う仕事だな、と感じます。鈴木実歩さんが「10何時間やっても平気。食べなくても寝なくても楽しくて仕方がない」と言っていた意味が、よくわかりました。

鈴木実歩さんの言葉「食べなくても寝なくても続けられる」に共感

でも、鈴木さんの「食べなくても寝なくても平気なぐらい楽しい」という言葉には、すごく共感したんです。

私にとってオンラインコースを作ったり、受講したり、新しいことを学んだり、セールスファネルを組み立てたり実行したりすることは、まさに寝食を忘れてしまうほど楽しいんです。ずっとやっていたいと思うくらい、好きなんです。

この感覚を象徴するエピソードがあります。数年前、夫が簡単な手術で1週間ほど入院した時のこと。

私は人がいないと食事をしないタイプなので、夫の入院中はほとんど食事をしませんでした。当時はコロナの影響で面会制限があったので、病院に行く必要がありませんでした。「じゃあ頑張ってね」と夫を送り出し、一週間分のベースブレッドと野菜ジュースを買って帰宅。それだけで生活していました。

食事を作るのがイヤなわけではありません。食事を作るよりも、いや、食べる時間が惜しいくらいに、オンラインコースの視聴や作成が途切れなくできることが嬉しくて仕方なかったんです。溜まっていたオンラインコースをまとめて見れる! 自分のコースを集中して作れる! と。ベースブレッドと野菜ジュースは、「せめてこれくらいは食べないとね…」という感じで食べていただけです。

夫が入院している間は一日中パソコンの前にいました。普段は一応食事の時間が決まっているので、食事はとります。でも、寝る時間は…やりかけの作業があると、3時頃まで平気で起きていることもあります。我ながら、ちょっと変態だな、と思います。笑

あなたにとっての「寝なくても食べなくても楽しいもの」は何ですか?

そういう意味では、「好きを仕事にできている」と言える私は、幸せなんだな、と思います。

あなたにとって、「寝なくても食べなくても、もうやっていて楽しくて仕方がないもの」って何でしょうか?

黒柳徹子さんの「引っ込めようと思っても引っ込められないもの」、そして鈴木実歩さんの「寝なくても食べなくても楽しくできる、やってしまうこと」。この2つの言葉は、私にとって「自分らしさ」を理解する大きなヒントになりました。

もし、あなたにもそんな「好き」が見つかったら、それを仕事にしてみたらきっと幸せになれるんじゃないかな、と思います。

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