成果が出る人と出ない人の違い
今回は、成果が出る人と出ない人の大きな2つの違いについてお伝えしたいと思います。今年の1月、5年前にコンサルティングをさせていただいた方から、メルマガを通じてご連絡をいただきました。その方は、私がアフィリエイターからコンテンツビジネスに切り替えた際、初めて個別コンサルティングを募集したときにご契約いただいた J さんです。J さんは私の初めてのコンサルティングのクライアントで、2019年の7月のことでした。J さんから引用許可をいただいたので、シェアさせていただきます。J さん、ご連絡ありがとうございます。それでは、以下に引用します。
Jさんからのメッセージ
「中野様、J です。大変ご無沙汰しております。その節は、こちらの都合で中断してしまったコンサルを再開していただきありがとうございました。その後の SIRIUS から WordPress への移行サービスですが、少し時間がかかりましたが、ココナラに出品することができ、2〜3ヶ月に1回程度は購入していただけるようになりました。その中のお一人が、サイトを多数運営されている方で、シリウスから WordPress への移行だけでなく、WordPress のカスタマイズなど、いろいろとお仕事を依頼していただけるようになりました。
昨年の年末までに一通り作業を終えることができましたが、おかげで昨年の収益が中野様のコンサル費用を超えることができました。これも再開していただいたコンサルの中で、SIRIUS から WordPress への移行の商品化を進めていただいたおかげです。本当にありがとうございました。本当はもっと早くに連絡をしなければいけなかったのですが、大変申し訳ありません。最近は流行りの生成 AI での画像生成のやり方を覚えたところですが、これをどうにかマネタイズできないかと思っているところです。
簡単ですが、お礼と近況となります。寒の入りも過ぎ、これから一層寒くなってきますのでご自愛くださいませ。それでは失礼いたします。 J 」
コンサルティングの成果と今後の展望
このご連絡をいただいたのは、2024年の1月初旬でした。シェアするタイミングが遅くなってしまいましたが、その後どうされているかずっと気にかけていたので、このご連絡は非常に嬉しかったです。J さん、本当に素晴らしい成果を上げられていると思います。ただ、その成果は私のコンサルティングのおかげというよりも、J さんがしっかりと土台を作り、努力された結果だと思います。ぜひご自身の成果として誇りに思ってください。
2019年のオンラインコンサルティング手法:日報とフィードバックの重要性
2019年当時のオンラインツール事情
2019年当時の私の個別コンサルティングの方法についてお話ししたいと思います。当時はパンデミック前で Zoom セッションが一般的ではなく、「 Zoom って何?」という人の方が多かった時代でした。Skype の方がまだ一般的でした。顔を合わせての通話は、スタートミーティングと月に1回程度だけ行っていました。
日報システムの詳細とフィードバックの重要性
実際の個別コンサルティングは Chatwork を利用しており、毎日1〜2往復のテキストコミュニケーションを行っていました。具体的には、クライアントから日報を提出していただく形でした。日報の内容は「今日やったこと」、「明日の予定」、そして「所感」の3項目です。所感には、考えていることや困っていることを書いていただきました。その日報に対して、私は毎回フィードバックを行いました。フィードバックに対して新たな質問が出てくると、さらに数回のやり取りを行うこともありました。
このように、まずスタートミーティングで方針を決め、その後は日々の行動を日報として ChatWork で報告し、それに基づいてフィードバックするという流れを繰り返していました。
マインドセットの力:成功への隠れた鍵とその影響
マインドセットに対する認識の変化
J さんから再度ご連絡をいただいたことをきっかけに、当時のチャットを読み返してみました。すると、私からのフィードバックの98%がマインドセットに関する内容であることに気づきました。ちなみに、私はつい最近まで「マインドセット」という言葉や、その話題が大嫌いでした。「マインド次第で何とかなるのなら簡単じゃないか」と考え、それよりもよりロジカルなノウハウを求めていました。しかし、驚くことに私のフィードバックの大部分がマインドセットに関するものでした。
実践と心構えの相互作用
これは、J さん自身が日々着実に実践される方だったことも大いに関係していると思います。たとえば、子どもに宿題をしなさいと叱るのとは違い、J さんに対して「実践しなさい」と言う必要はなかったのです。これは大人として当然のことでもあります。自らの意思で個別コンサルティングに申し込まれているわけですから、学校の宿題のように強制されているものとは違います。
ビジネスの成功を阻害する原因:方向性の間違いと即効性への執着
誤った方向性の危険性
ただ、J さんに限らず、実践してもなかなか成果が出ない人には多くの場合、2つの共通した原因があります。1つは実践の方向性を間違えていること、もう1つは実践したことの成果をすぐに求めすぎることです。
「実践の方向性を間違えている」というのは、間違った方向に進んでいれば当然、目的地には辿り着けないということです。たとえば、私は奈良に住んでいますが、奈良から東京に行きたいと思っているのに九州に向かって歩いてしまうようなものです。そこまで極端ではなくても、東京ではなく名古屋に向かって歩いていることもあります。このような方向性のズレを修正するのが、私からのフィードバックの役割です。J さんのケースでは、明日の予定の作業内容がずれていると、方向性に誤りがあることがわかります。
即効性を求めることのリスク
もう一つの原因は「成果をすぐに求めすぎること」です。この気持ちは非常によくわかります。私自身も同じです。誰だって早く成果を実感できれば、すぐに報われた気持ちになりますよね。しかし現実はそう簡単ではなく、すぐに成果を求めすぎると心が折れてしまいがちです。その結果、作業の手が遅くなったり、作業そのものが止まったりしてしまいます。
「こんなことをしていても無駄なのではないか」「別の方法を試した方が早く成果が出るのではないか」といった疑念が生まれ、作業が分散し、効率が落ちてしまうこともあります。作業が遅れると、求めている成果が出るのもさらに遅くなってしまいます。
成功への正しいアプローチ
この問題の解決策は非常にシンプルで、成果を急いで求めないということだけです。どうして成果をすぐに求めるのか、その理由は人それぞれですが、物事の捉え方を見直すだけで作業の停滞を避けることができます。
継続は力なり:J さんの成功を支えたのは日々の実践と正直な報告
正直な報告の重要性
J さんが成果を上げた理由は、その取り組み姿勢にありました。J さんは毎日、正直な日報を書くことで、わずかなズレの段階で軌道修正することができたのです。もし日報を毎日提出せず、困っていることを隠していたら、私はそのズレを察知することができなかったでしょう。私には超能力があるわけではないので、言われた情報や質問にしか対応できないのです。
たとえば、奈良から東京に行くと決めたはずなのに「あれ、この人は大阪に向かっているのでは?」という段階で気づけるか、それとも高知県まで来て気づくかでは、大きな違いがあります。軌道修正にかかる時間も大きく変わるでしょう。今日はどこに到達したのか、次の日はどう進んだのかといった報告がなければ、判断ができません。また、「実は方向音痴なので、正しい方向に進んでいるか不安で、早く進めません」といった点を、所感や課題として共有していただかない限り、私には的確なサポートができません。
現実に私はかなりの方向音痴で、自信満々に違う方向に進んでしまうことがあります。自分では間違っているとは思っていないため、「違う違う、そっちじゃない」と指摘されて初めて間違いに気付くのです。たとえば、私が歩きながら「今、どんな目印が見えています」や「ここに着きました」という報告をしなければ、指導者も「間違っている」と気づけないのと同様です。
継続の力と稀少性
J さんはその点で非常に正直に日報を提出され、コンサルティング期間中は、ほぼ毎日欠かさず報告を続けてくれました。だからこそ超能力者ではない私でも、方向がズレていないか、何に迷っているのか、困っていることは何かを理解し、フィードバックを提供できました。そして、Jさんはその取り組みをひたむきに続けてきたのです。それが5年前の話のことです。
続けられる人というのは、おそらく非常に珍しい存在だと思います。インターネットでよく目にする話ですが、情報を知っている人が1000人いるとすると、その中で実際に行動を起こす人は100人、その中でさらにやり続ける人は1人という割合だと言われています。それを年単位、ましてや複数年にわたって続けられる人は、非常に少ないというのが現実です。私自身オンラインビジネスの業界に10年ほどいますが、ほとんどお目にかかったことがないです。しかし J さんはその「続けられる」人でした。
長期的な成功の秘訣
チャットを読み返してみると、当時の私はずいぶん厳しいことを書いていたのだと感じます。今の私から見ても「そんなにズバズバ言わなくても」と思うほどです。途中でお休みの期間はありましたが、再開後も個別コンサルティングの契約期間が終わった後も、J さんは辞めずにコツコツと前進を続けていました。これこそが成果を出す秘訣だったのです。
「時間がない」は言い訳?:成功への道を阻む最大の落とし穴
よくある言い訳とその真実
よく「私には時間がないんです」と皆さんおっしゃいます。常套句ですね。これは日本に限らず、英語圏でもどの国でも耳にします。多くのサポートコミュニティで「時間がない」「子供がいるから」「お金がない」「リソースがない」といった言い訳を耳にします。
厳しい状況下での実践例
しかし私の知る限り、J さんは最もシビアな状況の中で実践している方です。時間だけでなく、さまざまな厳しい状況の中で取り組んでいました。詳細はプライバシーに関わるためお話しできませんが、環境要因なども含め非常に厳しい条件下にいらっしゃったのです。
今の私であれば「そうですよね、その状況では難しいですよね」と、もっとゆるいフィードバックをすると思います。何かがないからとか、特定の事情があるから仕方ない、と言い訳したり、あるいは「人に見られるのが嫌だから」といった理由で日報の提出すらしない人もいます。
大人の選択と責任
それでも私は構いません。極論を言えば、それが私の人生に直接影響を与えるわけではないからです。プラス、私はあなたの選択を尊重したいからです。ここで考えていただきたいのは、「何かがないから」「時間がないから」というのは一見正当な理由のように思えますが、実際には誰もがそれぞれの事情を抱えて生きています。人生は非常に不公平で、皆それぞれの状況の中でやるかやらないかを選択しています。そして、その選択をするのは他ならぬあなた自身です。
私は大人に対して、無理に実践させたり、発言や日報を強要したりすることはしません。「どうしたの、何か困っているの?」といった、まるで相手が幼稚園児であるかのような接し方はしたくないのです。あなたも子供扱いされたくないですよね。私は大人であるあなたの選択を尊重したいと思っています。
自己責任と選択の重要性:成果への近道は自分の行動を見直すこと
日々の選択の影響
「じゃあ、お前はどうなんだ」と思うかもしれませんね。実は私自身も体重が落ちないこと、ボディーラインが崩れてきたことに悩んでいます。原因は、私の日々の選択の結果です。たとえば、高額を支払ってパーソナルトレーナーと契約したとしましょう。しかし「時間がなくてジムには行けない」「忙しくて指定された食事を守れないから、自己流の食事を取っている」のであれば、理想のボディーを手に入れることは非常に難しいですよね。
「できない」と「しない」の違い
時間がない、忙しいといった理由は、一見正当なものに見えます。でも、理想のボディーを手に入れられないのは、結局のところ私がジムに行かない、指定された食事を取らないという選択をしているからなのです。「行けない」のではなく「行かない」、「取れない」のではなく「取らない」といった選択をしていることが原因なのです。
この「行けない」と「行かない」、「取れない」と「取らない」の違いに気づいていない、あるいは自覚していない人がほとんどです。「忙しいから仕方ない」「こういう状況だから仕方ない」と済ませてしまい、自分がそれを選択しているとは思わないのです。時間がない、忙しいといった理由でトレーナーの指導通りにできないときでも、やらない以外の選択肢はあるはずです。
考えてみてください。「時間がないからジムには行けないけれど、自宅で何かできることはないか?」「指定された食事を作れないけど、コンビニで代わりになる食事を買うアドバイスが欲しい」といった助けを求めれば良いのです。そのためにパーソナルトレーナーがいるのです。こうした指導をリクエストしていないのは、自分自身の選択なのです。
自己責任の重要性
余談になりますが、先日ユニクロで気に入ったボトムスを購入しました。私の身長は154センチなのですが、M サイズでは少しお尻がきつくて、L サイズを買いました。結婚前は S サイズでも大きく、XS サイズを選んでいました。女性ならわかるかと思いますが、7号サイズでも大きく、5号のボトムスを探す必要があるほど細かったのです。「ブカブカで履けない」と苦労したほどです。それが今では L サイズです。試着室で泣きそうになりました。これが、現在の私の”わがままボディー”です。これもまた、今日まで私自身が積み重ねてきた選択の結果です。
何をどれだけ食べるのか、どのくらい運動するのか、あるいは「今日は雨だから」とウォーキングをやめるのか、毎日自分で選択しています。その積み重ねがこのわがままボディーになったのです。これも他でもない、私自身の責任です。どんなに優れたパーソナルトレーナーがついてくれても、私がこのような選択を続ける限り、成果が出るわけがありませんよね。
しかし、J さんのように愚直に実践し、素直に現状や心情をオープンにできる人なら、きっと成功します。軌道修正が早くできるし、物事の捉え方を少しずつ整えることが可能です。これが「マインドセット」の部分です。その少しずつの積み重ねが、成果への近道だと私は信じています。
まとめ:J さんへのメッセージと年間コンサルティングの案内
J さんへのメッセージ
J さんに向けたメッセージをお伝えします。
「J さん、代行でご経験を積まれたのなら、そのノウハウをコンテンツにしておくと良いです。コンテンツだけで解決に至るお客様もいるでしょうし、解決できなかった方から『やっぱりやってみたけど無理だったからお願いします』と代行のご依頼が来ることもあります。また、コンテンツを見た方から『もっとこんなこともお願いできますか』『もっとこんなことを知りたいです』というリクエストの幅が広がることも期待できます。作成には手間がかかりますが、一度作ってしまえば、あとは販売するだけだというのはご存知の通りです。J さんの更なるご活躍を期待しています。」
年間コンサルティングの詳細
私のオンラインスクールでは、個別の年間コンサルティングを受け付けています。年間の枠は限られていますが、空き状況は随時お知らせします。年間コンサルティングのご契約期間中は、追加料金なしで「Insiders」という年間プログラムにも追加費用なしで参加できます。
まずは50分間のスポットコンサルにお越しください。年間コンサルティングのご案内は、そのスポットコンサルの中でのみ受け付けていますので、ぜひお越しください。それでは、またお会いしましょう。