さて、このコンテンツはフリーランサー向けに作ったものですが、テレワークをやっている方がご覧になっていた場合にお伝えしたいことをコラムとしてまとめました。
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通勤時間がなくなった=時間が増えた、にはならない
テレワークの場合も実感されていると思いますが、通勤の必要がないから時間が増えた、ということにはならないことをしっかりと認識しておいてください。そうでないと、必要以上にご自身を責めるということになってしまいます。
それから職住一体、つまり家庭と職場が同じであることは割と厄介です。私は子供がいない生活なのですが、お子さんがいらっしゃるご家庭や何らかの事情で保育に預けられないお子さんを見ながら仕事をしなければいけないという場合は、もっともっと大変になります。
テレワーカーには裁量権がない
フリーランサーの場合は従業員思考を捨てなければいけないという話をしてきましたが、テレワーカーの方は違う問題を抱えています。勤務時間内に仕事が終わらないとか、決められたタスクが完了しない場合は、フリーランサーと違ってあなたに裁量権がないはずです。
フリーランサーの場合は自分の暮らしを変えて仕事をする時間を大幅に増やす、あるいは仕事量を減らすという裁量権が良くも悪くもあるのですが、テレワーク中の方は裁量権を持たないことがほとんどです。ですから、勤務時間中にどうしても仕事が終わらない場合は、上司の方に業務量の見直しを要請する必要があるかもしれません。
フリーランサーと違ってテレワークの場合は、ご自身の意思でテレワークを選択したというよりは、会社の都合や社会状況によって致し方なくテレワークをやっているということもあると思います。生活リズムが変わる場合は、本人だけでなくご家族も混乱します。ですから、男性にしても女性にしても、家事の割り切り、ご家族のあり方、それからご家族との時間の過ごし方や役割分担も含めて見直す必要があるかもしれません。
というのは、冒頭からお話した通り1日24時間というのは万人共通であり、その人の暮らしを構成する三つの要素も、みんな同じだけ持っているからです。その配分をどう変えるかというのは、どこを削ってどこを増やすか、どの分野のどのカテゴリーを大きくするか、誰の時間をどう切るか、というようにご家族単位で考える必要があります。1人だけで抱えてしまっていては問題は一つも解決しないことが十分考えられます。
テレワークに従事するのが期間限定なのかこれからずっとなのかということも含めて、だったらこの期間はこういうふうにしよう、役割分担はこういうふうに変えようといった見直しが必要になることもあるかと思います。
厚生労働省のホームページにテレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドラインが掲載されておりますので、参考になさってください。